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(表現再考)Aルート王道純正律でモーツァルトのK331トルコ行進曲付きを弾いてみる [純正律(Just Intonation)]

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というわけで、これです。

IMG_5732.JPG

音源は勿論(笑)、この音律の設定が可能なカシオの電子キーボード(WK-500)。今日は、モーツァルトの時代に良く使われていたであろうA=432Hzのピッチでやってみました。
まずはイ長調の変奏曲主題



禁則5度など出現せず、全く問題ないことが分かります。
つまり5度と3度を両方純正にすることができる訳です。どちらも犠牲にすることは無いわけです。

次、、、、もう時間ないので(汗)、はしょってイ短調変奏です。前半だけ楽譜貼っておきます。
IMG_5733.JPG
腕も無いのでここから2重録音してますが(やっと操作覚えたw)、それでもミスってますのであしからず。


これも問題ないですよね?

で、次の楽章(メヌエット)のトリオ楽章の後半の出だしでB-F♯の禁則が出てきたりするのですが、ここです。
トリオの禁則部分IMG_5737.JPG

 ここは「p(ピアノ)」ですし、F♯音は内声だし、誤魔化しが効くんじゃないですかね。

トリオ後半の9&11小節目でG7の和音が出てくるのですが、これです。IMG_5735.JPG
ここはG-Dではなく、ちゃんと第1転回にしてD-Gの4度にしてます。

同後半23小節目でGDの危ない(?)箇所がありますが、
GD同時打鍵回避IMG_5736.JPG

ちゃんと同時打鍵を避けてます。気になる人は低音を早めに離せば問題無いですよね。裏拍だし次が跳躍音程ですから。 

最後のトルコ行進曲は、イ短調→ハ長調→イ長調→嬰ヘ短調→イ長調・・と、めまぐるしく転調します。ですので、禁則5度(GDやBF♯)は若干出てきます。例えばこのハ長調に転調した12小節や14小節でのGの和音。

トルコ行進曲出だしIMG_5734.JPG

ですが、ここは所謂「空5度」ではなく、ちゃんと1オクターブ離してますし、間にB音も入れてます。
(追記)k331のイ長調ソナタは通常「トルコ行進曲付き」と呼ばれているので、もしかしたらトルコ行進曲は「後で付け足された」可能性もあるのか、と推測してます。音律に非常に忠実で音の使い方も保守的な第1楽章&第2楽章に比べて、終楽章のトルコ行進曲はめまぐるしい転調を繰り返す大胆な曲想であり、あたかも「音律の限界に挑んだ」ような雰囲気を感じます・・・一方で、「この音律では聴くに堪えない」という意見も出ましたので(泣)、次の記事で短調側音階の修正案も書いておきました

 ともあれ、私はこのK331の作曲過程では、多かれ少なかれ、このAルートの王道純正律を「意識」せざるを得なかったのではないかと推測している次第です。(余談:昔、「作文は最初の1ページだけはとにかく綺麗な字で内容を懇切丁寧に書いて、次のページからはそうでなくてよい」的なことを授業で聞いた覚えがあるのですが、どうもこの曲の書き方(曲の進行に従って、次第にこの音律が不適合になっていく様)も、それに通じるものがあるのかな、とも思ったり。)モーツァルトの作品は同主調転調するものが凄く多いので、基本的にこの同主調転調可能型純正律を多少なりとも意識していた(少なくとも曲の最初の方では適合するように配慮した)のではないか、と思えてならない訳です。さらには、古典派の音楽は基本的に純正律ベースで分析するべき、と考えます。なので、以前考えていた「モーツァルトの想定音律はウルフシフト型ミーントーン」というのは間違いだったのであろう、一度白紙に戻す必要があるなと反省している今日この頃です。
 

 そんな訳で、ミスだらけのへろへろ演奏になってしまいましたが、トルコ行進曲(繰り返しなし)のAルート王道純正律での演奏音源です。



 いやぁ音律の世界って本当に深いですねぇ(しみじみ)。


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コメント 4

REIKO

この音律で私もK.331を鳴らしてみましたが・・・はっきり言って、楽譜から想像していたよりはるかに「酷い」ですよぉぉ!!(^ ^;)
kotenさん、耳は大丈夫ですか????!!!
むしろこれ、純正律の「欠点」をデモンストレーションする例として、最適なんじゃないかと思うくらいです。
あまりに酷いので、音律データの数値を間違えたんじゃないかと何度も確かめましたが、フィッシャーのイ短調シャコンヌやバードのパヴァーヌイ短調はとても綺麗に鳴っていて、ミーントーンよりずっと良いし、そんなことはないです。
(検証に使ったk.331のMIDIは、どなたかが「手弾き入力」した、音楽的にも非常に良い演奏のものです)

2・3楽章はいくら何でも禁則に引っかかりすぎで、しかもそこを「繰り返す」箇所が多いのが致命的です。
(2楽章のトリオ14・15小節、3楽章の5・6小節、10・12小節など)
これでは「ん?今ちょっと変な音が・・・」と気づいた人に、ご丁寧にリピートして再確認させてるようなものです。
それで純正律の22セント狭い五度は、多少音域を離すとか純正長三度を混ぜてもカバーできないんですよ。
(そこがKBIIの狭い五度とは違います)
コード進行的には禁則に引っかかってない第一楽章も、半音の間隔が極端に不均等なことから来る不具合が時々出て、音楽に集中できないです。
例えば、変奏1の4小節目B#(実際はC音が鳴る)とC#、これら二音の音程が「狭すぎ」、レガートなので少し音が重なると、妙な干渉がおきて不快な響きがします。
その後10小節目の右手旋律も、チャーミングなはずの半音進行がヘンなよじれ方?をしています。
F(E#)とF#は狭く、逆にF#とGは広い・・・など、純正律はミーントーン以上に半音階にデコボコがあるでしょう?
これはモーツァルトの音楽にとって、致命的な欠点ですよ。

他にも、K.331を聴きながらこの音律について気づいたこと・・・
★E#やB#の音程が悪い(音律に無い音なので当然?)
★C-F#とG-C#の増四度音程が悪い(五度圏で、-22セントの五度を「2つ」挟んでいる)
★一部の長六度音程が悪い(ピタゴラス短三度が3つあるが、それを転回した長六度がマズいようだ)
★和音伴奏に対し、旋律が埋もれて冴えない(ヘタな歌手が歌ってる感じ)
要するに曲と音律が「合ってない」ので、こういうことに気づいてしまうのです。
このように禁則の他にも多くの欠点が露呈していて、「?」な響きがするたびにシーケンサーを止めて楽譜を確認するので、なかなか先に進まない&疲れるし(笑)、「モーツァルトを楽しむ」にはほど遠い感じです。
これがコンサートだったら、第一楽章を何か変だな?と思いつつ我慢して聴いていた聴衆も、第二楽章トリオのあたりで退席する人が出始め、トルコ行進曲に期待をかけていた人も最初の20小節くらいで呆れて帰ると思いますよ。
「純正律だか何か知らんけど、何年も調律してないピアノと同じじゃねーの?」とか言いながら。

それでkotenさんと王道純正律の名誉?のために書いておくと、「王道ハ(長・短)調型純正律」で、バッハのパルティータ2番ハ短調のシンフォニアとアルマンドが、若干禁則に触れるも全体として非常に良好です。
(途中でシーケンサーを止めたりせず、一気に聴けるレベル)
モーツァルトで気になった、不均等な半音階による「旋律のガタツキ」もほとんど感じないし、音源のチェンバロの音色も硬質な透明感が増して、クオリティが上がったように聴こえますね。
特にシンフォニア冒頭のアダージョは、和音の響きが素晴らしいです♪
つまりこちらは、音律の「美点」の方が圧倒的に勝っているわけです。
やはり純正律を適用して良好な鍵盤曲を探すとしたら、ルネサンス~バロックあたりじゃないんでしょうか・・・。

by REIKO (2012-07-03 21:33) 

koten

REIKOさん、コメントありがとうございます( ^-^)_旦~
折角なので、久しぶりに表の世界でレスしてみました。

http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2012-07-03
by koten (2012-07-03 23:32) 

Cecilia

今必要があってKV.332の1楽章を猛特訓中です。
12月に暗譜で弾かなければいけないのです。ぎりぎりに焦っても暗譜できそうにないので今焦っています。
聴きなれたモーツァルトもピッチ・音律が違うと別物のような色彩ですね。
by Cecilia (2012-07-04 09:06) 

koten

Ceciliaさん、nice&コメント有り難うございます!

おぉぉ、頑張っていらっしゃいますね。色々大変だったみたいで、お体を大切にしてください。無理せず健康第一でやりましょうよ。

>ピッチ・音律が違うと別物のような色彩
・・・そうでしょうそうでしょう(笑)。but、私のこの説、REIKOさんに「超駄目出し!」されて(泣)、急遽、「半分MT純正律」の方に下方修正しそうな勢いです(自爆)
by koten (2012-07-04 20:55) 

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