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ケルナー「改」音律フレットギターのフレット位置修正およびその蘊蓄情報など [私のうねうねフレットギター]

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すみません、ブログ容量が一杯一杯なので、前にupした純正律ギターでのバッハ前奏曲の下手な演奏音源(2ファイル)は削除いたしました。で、代わりにと言ってはナンですが、写真付きで蘊蓄情報?記事を書きたいと思います。

 ケルナー「改」音律フレットギターに関し、今年の初めに4弦の第4フレット(つまりF#)の音が可成り「低い」ことに気付きまして(要するに1弦第2フレット音との「オクターブが合わない(泣)」)、既存フレット(0.9mmのうねうね金属)に対して補助フレット(1.0mmのフレットガット)を貼り付けて使っていたのですが、弾き回し大会が迫ってきたので再チェックしてみたところ、どうもFの音程もオカシイ感じがしたため、チェック表を作って、、あ、これですね、
0518より正確であろうチェック表.jpg

(写真クリックにより拡大可能なはずです、以下の写真も同様。)
これと電子チューナー(コルグのOT-120の「KN」設定)を使って詳細に調べてみたところ、
やはりフレット位置にエラーがあるとの結論に達したため、こんな感じで、修正のための補助フレットを追加接着しました。
0518ケルナー改フレットの修正.jpg


 で、ここからが蘊蓄情報のオンパレード(笑)なのですが、
 チェック表を見ると、この音律では、
 EとFの半音(つまり1弦の開放音と第1フレット音)と、
 BとCの半音(つまり2弦の開放音と第1フレット音)とでは、
 どちらも「同じ幅」であることが分かりますよね。

  つまり、粗っぽく書くと、
 E-Fの半音は、○+KN+(-5)+(-3)+○+(+4)+○、
(○は純正5度、KNは約4.8セント狭い5度、他はその数値のセント分だけ狭いor広い5度)、
  これに対して、一方のB-Cの半音も、
             KN+(-5)+(-3)+○+(+4)+○+○なので、
 単に並び順が違うだけで、実際の半音の幅(数値、比率、セント値)は同じであることが分かります。
  
 とすると、1弦と2弦の「第1フレット」は、「相互に同じ位置」になるはず、言い換えると、0フレット(つまりナット端)に対して平行になるのが正しい(理論値、理想位置である)、ということですね。

 これに対して、修正後の状態を拡大して撮ったこの写真の1弦2弦の第1フレットを見ると一目瞭然ですよね。
0518_1弦2弦の第1フレットに注目.jpg

 そうです、1弦と2弦の第1フレットが「同じ位置にない」、「1弦第1フレットの方が相対的に高い位置にある」ので、今回それを補助フレットを使って修正した訳です。

 6弦についても同様に第1フレットと第2フレットの位置を修正したのですが、6弦の場合はギター関係者は「うわずった音程+ややぼけた音質」で耳が慣らされてしまって(別名「調教されて」w)いるので、音程(つまりフレット位置)のエラーにナカナカ気付き難くなっているなぁと、今回改めて感じました。特に、6弦2フレットつまり「最低音のF♯」については、「若干ピッチが高いくらいが普通に感じる」耳になっているように思われます。

 で、そろそろ纏めに入りますと、このようにフレット位置エラーがローポジションである場合は、既存フレットよりも若干高い(太い)部材を使って比較的簡単に「応急処置」を施すことができます。言い換えると、ローポジションの音程エラーはハイポジションのように「指の押さえ具合」で補正することが非常に困難(ほぼ不可能)ですので、弦交換した場合などもマメにチェックして修正すると、よりハッピーになれる(笑)と思われます。(蛇足:皆様ご存じのように、弦の材質や太さなどによって、押弦時の音程の上がり具合が可成り違って来ます。特に3弦と6弦は要注意です。いわゆる「不良弦」も結構多いですしね。)

 一方、フレット位置エラーが比較的ハイポジション側にある場合は、上記部材で応急処置をすると、それより低音側のフレットを押さえて弾いたときに(応急処置箇所で)ビリつき易くなりますので、応急処理部材の太さを「ギリギリの線」に設定することが必要となり、それでも上手くいかなければ、ある程度の誤差なら記憶&指補正をし、誤差の許容限度(別名「我慢の限界」)を越えた場合は、製作者の方に「○○さん、ここのフレットの位置オカシイじゃん!(泣)」と文句を言って修理してもらうことになります(笑)。

 で、上述のような「理論」を知っておけば、その時に、「これは不良弦が原因ではなく、こういう理由で、そもそもフレット位置がオカシイのです」と説得的に説明することが出来、修理も早く(かつ、当然ながら「無料」で(笑))行われることが期待できる(めでたしめでたし)、という訳です。

 (超蛇足:ひそひそ・・・とまぁ、今回は(←も?)偉そうな事をウダウダ書きましたが、私も最初はこんな理論(特に「半音の理論」)は知らなくて、製作者(or改造者)の方にメールで感情的に何回もクレームしてましたけどね(爆)。意外と多いんですよ、こういうフレット位置のエラー。フレット位置設定に関する有名な「N-SYS」もプログラムにエラー(バグ)があった、とのことですし。
 古典調律の世界は、理論面では「理路整然として美しい」的な色彩が強いのですが、いざ「実践面」となると、何と言うか「スポ根」の世界に足を踏み入れる(笑)的なものがあって、特にこのような固定(さらには「うねうね」)フレットの分野では、「我慢比べ(例:またやり直しかよ~、勘弁してくれよぉ(泣))」、「激励(例:頑張れ、最後は根性だ!!)」的な側面が非っっっっ常に強いと感じますね。 だからこそ「脳内完結せずに実践すること」に価値があるんですよね。このような「地道な作業」を(時には泣きそうになりながらw)苦労して積み重ねて行く内に、知らず知らずの内に「体力」、「精神力」、「キャリア」や「ノウハウ」、さらには「不動の自信」が身についていく(謂わば「血肉化」される)ことになり、それは即ち凄く貴重で重要な体験であると、じみじる今日この頃の私なのです。)

 


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コメント 2

Bossa Lary

初めまして
マイ安物ギターのチューニングを
なんとかかんとか合わせる(笑)
合わないのを承知ながら(笑)  自分の耳が許せる範囲に
調律が納まってくれないかと。。。あちこち検索してて辿り着きました^^;
うねうねフレット非常に興味がありますが
何もギターにおいてはここまでやる必要性がありますかね??
合ってないものを気持ち悪いと思い、合わせたく成る行為には賛同しますが。。。。はなはだ疑問が浮かびます。。。。。
多分、全ての著名なプロギタリストは「合わないギターと楽しみながら弾いている」ような気がしてます^^;
だって。。。。調律が合って無くても「響きの良さ」を感じる弦楽器や管楽器など幾多の楽器類に遭遇し、感激して楽器奏者は、日々の演奏活動に携わっているのではないでしょうか?
by Bossa Lary (2014-02-13 23:19) 

koten

Bossa Laryさん
はじめまして、コメントありがとうございます。( ^-^)_旦~

 レスを色々と書いたのですが、やはりこればっかりはご自分で体験して頂くのが一番かと思いました。

 このうねうねギターの音源がここでupしてまして
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=9372
 これで普通のギターとの響きの違いが分からないようでしたら、やはり「純正律」ギターの音源を聴いて頂くのが一番かと思われます。

※オープンチューニングギターの純正律音源
http://justintonation.blog.so-net.ne.jp/2013-06-07

※通常調弦純正律ギターの音源例
http://justintonation.blog.so-net.ne.jp/2013-11-24

 以下はレスです。
>うねうねフレット非常に興味がありますが
>何もギターにおいてはここまでやる必要性がありますかね??
>多分、全ての著名なプロギタリストは「合わないギターと楽しみながら弾いている」ような気がしてます^^;
・・うねうねフレットは、ビオラダ・ガンバなどでは当然のように使われているのですが、ギターでは未だ未だ「一般化」していないですね。ただ、うねうねフレットギターの(日本での)創始者は西垣正信さんという「プロのクラシックギタリスト」であり、もうウン十年も前の話です。

「合わないギターと楽しみながら弾いている」のは、いわゆるポピュラー系やジャズ系のギタリストであればそうかも知れないですね。
 一方で、クラシック系のギタリストは、多くの人が「苦しみながら弾いている」ように思うし、未だ若いのに(各種故障により)引退したり亡くなったりしています。これは決して「偶然」なんかではないというのが持論です。調べれば調べるほど「昔のマトモな音楽家は12等分律なんて(オカシな)調律法は使っていなかった」ってことが明らかになって来ますし。

>調律が合って無くても「響きの良さ」を感じる弦楽器や管楽器など幾多の楽器類に遭遇し
・・・楽器の素材が良ければ「最初は」良く鳴っている楽器もあるでしょうけど、調律が悪ければ楽器は次第に鳴らなくなって行きます。調律が良ければこの逆の現象が発生します。

 上記の音源や説明でも未だ「ピンと来るもの」が無いのであれば、Bossa Laryさんは未だ純正な音程(音律)に「強い縁」がないということかも知れないです。

 他方、何かしら納得できるもの、ピンと来るものが得られた場合は、是非ご自分で「実践」されることを強くお勧めいたします。そのための記事はここで書いていますので。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2011-01-22
(既存のギターを古典音律フレットにする方法論)

Bossa Laryさんに幸運が訪れることを願っております。

by koten (2014-02-16 19:00) 

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