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遂にパズルのピースが繋がった?(ロ短調での作曲回避とソルの偉大さetc) [音楽理論(フレット楽器)]

時間が無いので要点だけ。

 昨日の夜にコメント欄で書いたように、19世紀ギターの時代の主流音律(もしかすると「規格」音律?)はイ長調純正型だった。

 このため、B-F♯は、「禁則5度」(純正から約22セント程度狭い、いわゆる破綻した5度)になった。
 それが故に、当時のギター作曲家は主和音(Ⅰの和音)の5度が禁則になるロ短調で曲を作るのを避けた(例えばカルカッシのエチュード作品60には1曲もない)。
 (ギター奏者なら御存じの通り、ロ短調は結構弾きやすい調であるにもかかわらず。)

 これに対して、ソルは果敢に挑戦したのだ! ソルのエチュードシリーズの楽譜をみよ!!
 但し、ソルもこれらのロ短調練習曲でB-F♯を「同時」に鳴らすことは極力さけている。下手すると、「同時鳴らし」の曲は1曲もないのでは?(未だ未確認)。 ちなみにニ長調曲とか他の調ではBmやBの和音は「主和音(つまりⅠの和音)」ではないので、B-F♯同時鳴らしの曲は結構見つかるはずだ。


 とりあえずこんなところで(さあ今日は仕事が一杯で大変だ(汗))

--平成23年11月1日昼休みに追記----------------

>ソルもこれらのロ短調練習曲でB-F♯を「同時」に鳴らすことは極力さけている
・・クラシックギター奏者であれば、ソルの数々の「ロ短調」練習曲が、「凄く苦労して書かれている」ということが楽譜上、あるいは弾いてみて雰囲気だけでも感じとれることであろう。

例えば、作品31-18では、前半部は「ベース音」がなく、後半部になってようやく出てくる。この後半部の出だしでは、Bと2オクターブ離れたF♯が「一度」に出てくるが、楽譜ではあたかも「同時に鳴らすな」と訴えているように、Bの音の「位置」がF♯よりも「前」に書かれているだろう(少なくとも現ギ社の紺色の表紙の楽譜ではそうなっている。)。つまりここは、Bを先に弾き、F♯は後で鳴らさなければならないのだ。 何故? それはB-F♯の5度が汚いから。

(※同日夜追記:但し、この楽譜上の「位置離れ」は、音符の旗のスペース上の関係と考えた方が自然な気もしてきた。いずれにしても、B-F♯が汚い5度であれば、演奏者はその奏法を工夫する必要に迫られることは間違いないだろう。 なお、ソルと同時代のアグアドについては後述。)


 超有名な「月光」(作品35-22)でも、低音にB音が殆ど使われていないことに「何故?」と思った人が沢山いるのではないか。私もそうであった。長い間謎であった。やっと分かった。一番最後の和音も「BDB」であり、F♯が使われていない。これも「何故?」と思った人が沢山いるのではないか。何故? それはB-F♯の5度が汚いから。

 作品60-20も、月光と同じようにBの低音が殆ど用いられておらず、専らF♯が低音の主役である。苦労して作ったんだなぁ、ということがしみじみ分かる。

 作品60ー20については懐かしい想い出がある。社会人になってもギターへの情熱を捨てきれず、大学時代のサークルの夏合宿に参加して、発表会でこの曲を弾いたときのことだ(4曲弾いて、2曲目がロボスのガヴォット・ショーロ、3&4曲目がクレンジャンスのラメント1番&2番)。当時は他人の演奏に関しての感想を書く「批評用紙」という制度?があった。後の飲み会の席で、その批評用紙を回し読みしていたとき、一人だけ(私の演奏した)作品60ー20について「この曲、全然良いとは思わないです!」旨の感想が書かれてあり、(他の人からは概ね好評だったので)「おや?」と思った。名前も書いてあったので書いた人が分かったのだが、それを書いた人は、そのときの女性部員で「以前はピアノを習っていた」という人だった。その人は「ピアノを弾くと頭が痛くなる」というようなことを述べていた。つまり平均律が苦手なのだと思う。(ちなみにその人は双子である。今の職場にも双子の人がいるが、どうも双子の人は「感受性の非常に強い人」が多いように感じる。)
 
 で、その時はあまり気にも留めなかったのであるが、今こうして振り返ってみると、「あぁ、彼女の方が遙かに音楽センスがあるんだなぁ」と感心するとともに(ちなみに批評用紙での彼女の感想はクレンジャンスの曲については「凄く良かった」旨が書かれてました。つまり、(作曲家の)「想定音律」と(実際の)「演奏音律」が一致する演奏には共感できて、一致していない演奏には共感できなかったわけです)、「音楽的なセンスのある人が苦労(≒泣き寝入り)しなければならない今の世の中って一体何なの?」という疑問がにわかに湧いてくるのである。


 あまり愚痴を言っても何なので話を戻すと、
 要するに、この時代のギター曲は、イ長調が純正、B-F♯の5度がウンと汚い、などを念頭に置いて楽譜を分析すると、「あ、そうだったのか!!!」と目から鱗が落ちる体験を沢山できる、ということである。

 そろそろ昼休みが終わるので、今回はこの辺で。

----同日夜追記------------------

余談: ソルと同時代のアグアドの曲の楽譜では、B-F♯の5度を無造作に使っているケースが多く(例えば全音の「アグアド35のエチュード」(大沢編)の第3曲目ホ長調の8小節目、第9番ホ長調の後半部、第11番ホ長調の前半部、などなど)、またソルでも書かなかった「へ短調(←!)」のエチュードを作っているので、アグアドのギターの音律(フレッティング)については別の観点から行う必要があると感じる。

 但し、いずれにしても、編者や時代の変遷などにより音が加えられたり変えられたりする場合があるので、最終的には、いわゆる「原典」を参照しなければならないであろう。


【超Ultra重大議題】:ソルやカルカッシのギターの第2フレットには本当に『段差』があったのか? [フレット楽器]

10月30日の記事のコメント欄で、私は、

>だとすると、この時代のギターの第2フレットには『段差がある』ことになります(←驚愕的な予言!!!!!)。(理由:第2フレットを「一直線」にすると、上記音律表が崩れて「使い物にならない音律」になりますので。)

とコメントしました。
ここですね。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2011-10-30#comments

 これが本当だとすると、今まではフレット楽器について「フレットは直線が常識だろ!」と当然のように考えて来た我々にとっては超Ultraドエライことな訳ですよ、果たして本当なのでしょうか?

 図を使って検証してみましょう。

 以前に、「【重要議題】:ソルの(時代の)ギターは、4(9)F及び2Fハーモニクスが鳴る!!」という記事を書きました。ここです。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-06-26

このときは専ら長3度の純正度に注目していたのですが、

>第2Fの下(右)・・・・3オクターヴ上のニ音
>第2F・・・・3オクターヴ+長2度上のホ音
の記述からすると、4弦の第2フレット(つまりE音)は、明らかに「純正な大全音」或いはそれに非常に近い音程な訳です。

で、
>第5F・・・・2オクターヴ上のニ音
>第4F・・・・2オクターブ+長3度上の嬰ヘ音
の記述と総合すると、以下の図が成り立つと考えられます。

ソルのギターフレット図1.JPG

 ここまでは良いですか?

 念のため、さらにかみ砕いて説明すると、図中の「○」は純正5度(ギターの調弦上は純正4度、以下同様)音程を示しています。そして、D-Eの2度を「大」全音とするには、D-AとA-Eの2つの5度の両方を純正にする必要があります。なので、図中ではこの2つの5度を「○」で示しています。ここまでは良いですよね?

 次に、4弦の開放音Dに対して、同弦4フレットのF♯音を純正長3度にするためには、シントニックコンマ約22セント分をE-B-F♯の2つの5度のいずれかに入れて(或いは両方に分配して)、いずれか或いは両方の5度を狭くする必要があるわけです。
 で、どちらに入れるか、或いは2つに分配するか?が問題となるわけですが、どう分配するにせよ、6弦の第2フレットの位置については「変わらない」んですよ。(1弦第2フレットについても同様ですが、以下は6弦に絞って話をします。)

 つまり、4弦の開放音Dに対して、同弦第2フレット(大全音)がE音じゃないですか。なので、E音である6弦の開放音を当然この音にオクターブで合わせますよね。 そしたら、6弦の第2フレット(F♯音)は、当然4弦の第4フレットの音と「オクターブで合う位置」に来る必要がありますよね? そうすると、必然的に、「E-F♯」が(大全音より約22セント狭い)「小」全音にならざるを得ないのですよ。

 純正長3度=大全音+小全音だからです。

念のため、ダメ押しの記述を加えましょう(笑)。
 
 純正長3度(D-F♯)=大全音(D-E)+小全音(E-F♯)だからです!

 さらにダメ押ししますと、これに対して反証するためには(つまり、ソルのギターの第2フレットに「段差がない」と言うためには)、2つの全音すなわち、D_Eの音程幅とE_F♯の音程幅とが「等しい」ことを証明する必要、つまり、
第4弦のD-F♯の純正長3度=「中」全音+「中」全音
であることを証明しなければならないのですが、ソルのハーモニクスの説明からは、明らかにD_Eの音程幅の方が「広い」ですよね。 そうすると、どうしても第2フレットに『段差』が出来てしまうと考えられるのです。
 (※上記説明の「音程幅」とは、セント値による値、もしくは周波数の比率です。)
 

 つまり、4弦第2フレットが「大全音(的)」すなわち「広い」フレットということが決定されると、対して6弦(及び1弦の)第2フレットは「小全音(的)」つまり「狭い」フレット、ということが決定されてしまうのです。これはすなわち「ソルのギターの第2フレットには『段差』がある」ということに他ならない訳です。 4弦のフレット位置情報だけで他の弦のフレット位置も分かってしまうのですよ。

 で、普通の感覚だったら、隣接開放弦は「ピタゴラス調弦」したいですよね。なので、1及び6弦Eと2弦Bの4度(5度)音程は純正にしたい訳ですよ。とすると、シントニックコンマ分は、B-F♯に全部投入(←オールイン(笑))するしかない、と考えるのが普通ですよね。で、そうこう考えて音程値を計測しながら実際にフレットを並べている内に、あれよあれよと言う間に下記写真のフレットと音律図が出来上がってしまった訳です。
1028純正律ギター 001.jpg

H231028暫定_ギター純正律-音律サークル-JPEG.JPG


 「でも、ギター(さらには19世紀ギター)のフレットに段差のある絵や写真は見たことないよ」っていう人は、この人間社会には「ダブルスタンダード」が沢山ある、ということを知っておく必要があるでしょう(というか、この前の原発事故で改めて思い知らされたはずですよね。今、武田氏のブログでは「ダブルバインド」から「シングルマインド」への意識変革が叫ばれてますけど、要するにそういうことです。)。音律はかつて音楽社会にとっての「最高機密情報」だったし、基本的には現在だってそうなのです(だから古楽器奏者も、リリースしたCDに使用音律を公表したがらない傾向が強い)。

 でも、近年では「楽譜を分析すると音律が分かる」ということが一般に知られて来て、さらに最近ではマニアックな人がハイテク機器を使った「周波数解析」の技まで駆使するようになって(汗)、インターネットの発展も手伝って、「どんなに隠しても隠しきれない時代」になってしまったのですけどね(「上の人」に合掌)。

--追記----------------
自己レス
>だから古楽器奏者も、CDに使用音律を公表したがらない
・・・それでも、最低限、『納豆業界』を見習った「品質表示」くらいはして欲しいですよね。
 
 えっ なぜ納豆業界なのかって?
 市販の納豆にはこう書いてあるじゃないですか・・
 『この納豆は遺伝子組み換え大豆は使用しておりません』って。

 だから最低限こう書いて欲しいんですよ、
 『この演奏では12等分平均律は使用しておりません』って(爆)。
 古楽演奏家であの論外音律使ってたら、そんな人は「モグリ中のモグリ」ですからね。最低限の品質表示ですよこれは。
 モダン楽器であっても「クラシック音楽(調性音楽、和声音楽)」を演奏する人に対しては、今後12等分平均律を使う人はモグリ扱いされる時代がもう直ぐ来ると思いますよ。だって、調べれば調べるほど、昔の音楽ではそんなイカサマな音律なんか使ってなかったことが明らかになるでしょうから。

 私はそれまでは頑張るつもりです・・・死んでから良いところ逝きたいですから(爆)

--------------------
---昼休み追記----------

 20世紀(おそらく戦後)から現代のクラシックギター奏者及び関係者は、長い間、鍵盤楽器の奏者や作曲家らに対して強い劣等感を抱いて来た。この劣等感の酷さは、実際にプロの書いた記事を読み、発表会などで様々な人の意見を聞いて来たので、それこそ痛いほど良く知っている。

 さて、今どういう局面なのか?

 このイ長調純正律(系)のフレッティング及び音律(さらには1/nミーントーン)がクラシックギターのフレッティング、音律として「本物」であること(つまり、歴史的に正当性のある「本流」の一つであること)が証明され、実際にプロによって演奏及びCD化されるようになれば、クラシック音楽界に「革命」が起こり、「既存の価値観が全てひっくり返る」ということである。要するに、「クラシックギター奏者及び関係者は、もう鍵盤楽器関係者に対して劣等感を抱かなくて済むようになる」というのが私の持論である。

 私は確信している。かつての「ギターの黄金時代」における全てのギター関係者は、鍵盤楽器の奏者や作曲家らに対して劣等感なんて「全く、これっぽっちも持っていなかった」と。

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 それでは皆さま、良い芸術の秋を!


(随時更新)フレット楽器における1/nミーントーン音律についての考察~文化の日によせて~ [音楽理論(フレット楽器)]

(この記事は随時更新されます。準「ライヴ中継」ってやつですかね(笑))

ええと、今日は「文化の日」ですよね。

 なので、そういうこともあって、昨晩は夜なべして(←逆切れしていたEnriqueさんへのレスはとりあえず放ったらかしにして(爆))、ミーントーンについて表などを作って頭の再整理をしてました。

 イ長調純正律については、
昨日の記事のタグに補足しておきましたが、やはり『音楽』的には、
フレットのことよりも、むしろ、ソル及び当時の人達が「12等分律ではない」音律を(百歩譲って音律「も」)使っていたという事実が(ソルによって)明記されている(←「証拠」が残っている)ということが、極めて重要なことだと思われます。

 つまり、フレットの段差がうんねんよりもむしろ、「DE」の全音と「EF♯」の全音とでは『幅が違う』楽器が(楽器も)使われていたということは、誰も否定(反証)できないのではないでしょうか。
 だって、それが分かってしまったが為に、(ソルの楽器は絶対ミーントーンだと信じていた)私は、有る意味「絶望」して、ソルのフレッティングの調査を一時棚上げしたわけですから。
 このブログを熱心にお読みの方(←ブックマーク登録者が現在150名くらいいらっしゃいます。未だ未だ全然少ないですよね(笑))は、既にお分かりの通り、1/nミーントーン(中全音律)は、「全音の幅が等しい」音律ですので、良く使う「DE」の全音と「EF♯」の全音とで『幅が違う』フレッティングは、明らかにミーントーンでは「あり得ない」わけです。
 それどころか、「全音の幅が相互に異なる」音律は、勿論(論外音律である)「12等分平均律」ではないし、さらには「ピタゴラス」音律ですらないことは先日勉強しましたよね。

 で、じゃあ何なのさ?、と考えた場合に、「あ、もしかしたら純正律!?」ってところ(つまり「正解」)まで、その当時頭が回らなかったのが今となっては本っっっっっっっっ当に残念ですね。よくよく考えてみれば、「大全音」と「小全音」を組み合わせて使う音律って『純正律』以外の何者でもないんですよね、そんなの中学校で習ったはずなんですよね。本当、馬鹿だな私(笑)。 どんなに「上の人」が「純正律は実用不可能!」と声高に叫んでいても、音律研究者(自称真人間)は耳を傾けてはいけなかったんですね。 

 これについて少し言い訳すると、純正律については、
「レ(D)」と「ラ(A)」が狭い5度、
「ド(C)」と「レ(D)」が「大」全音で「レ(D)」と「ミ(E)」が『小』全音
ってイメージが強かったんですよ。 ハ長調でしか物を考えていなかったんですね。

 で、ソルの記述を熟読したとき、「レ(D)」と「ミ(E)」が『大』全音、「ミ(E)」と「F♯」が「小」全音だって言うじゃありませんか・・・ギターも「ハ長調が大前提」だと思っていたので、
「「レ(D)ミ(E)」が『大』全音???『なんじゃこりゃーーー!!!(←松田優作風に!)』」
って思いましたね。
で、ソルのギターのフレット設定が(当時溺愛していた(笑))ミーントーンでないことは確実、ということが明らかになったショックも相まって、そのまま暫くは封印してしまった、というわけです。 もうちょっと深く考えていれば・・・(反省)

 あれ、そろそろ昼ご飯ですか? ではここで一時休憩ということで。

----これより第2部を開演いたします---------------------

 で、どこまで書きましたっけ? そうそう、未だ純正律の話ですよね。(ちゃんと1/nMTまで話を持って行けるかな(汗)。)
 さっき御飯(スパゲッティでした)を食べながら当時を思い出していたのですが、よくよく考えてみると、もしかしたら「まさかD基準の純正律か?」くらいは考えたかもしれないですね。ただ、頭の中だけでしか考えなかったので、A基準までは頭が回らなかったし、勿論「段差フレット」までは頭が回りませんでした。ただ、「これって直線フレットでは不可能なのでは?」という「直感」は何となくですがありました。だからこそ、そこで検討を打ち切ったのだと思います。 言い換えると、私も『段差フレットだけはあり得ない』という先入観があった訳です。
(まぁ要するに、①『まさか純正律なんて・・』と②『まさか段差フレットなんて・・』の、2重の罠(笑)があった訳ですよ、まさにWの悲劇(笑)。)

 なので、前に発表した「ソルのギター」=「段差フレットあり」説については、現在、読者さまの殆ど全ての人が納得していないと思います。私だって、他の人がそのような説を発表したら「絶対おかしい!」と強く反発すると思いますもの(笑)。 そのくらい「直線フレット」はギター業界にとって重要(有る意味「神聖不可侵」?)なものなのではないか、と思われます。「うねうね」フレットギターが(素晴らしい響きにもかかわらず)「全く流行らない」のも、ここに原因があるのかな、と思ったりもします。

 ただ、本当、悪いことは言いませんので(笑)、是非一度実験してみてください。今まで培って来た世界観が一気にひっくり返りますから。
 公表したイ長調純正律(系)のフレッティングは、殆どのフレット位置が既存のギターのそれとは「うんと離れた位置」に来ますので、既存のギターのフレットを引き抜くことなく、そのままの状態で実験することが可能です。最初は使ってない古いギターで充分、というかその方が「今まで如何に音楽的でない音律を使っていたか?」が分かって好都合です。
 具体的な工作方法は下記記事で書いておきましたのでご参考までに。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2011-01-22
   ↑
 今読み返してみると、上記記事は駄文が多くてイカンですね(汗)。
(今回のイ長調純正律や1/6MTも加えないといけないので大幅修正する必要ありですかね。)

 ではここでまた小休憩ということで。

----休憩終わり------------------

 ええと、これで純正律関係については大体言いつくしましたかね。
 ではそろそろ本題行きますか。

本題:フレット楽器における1/nミーントーン音律についての考察~文化の日によせて~

 ええと、ギターのミーントーン・フレット化の実験は結構前に開始したのですが、今回の1/6ミーントーンの実験を行った結果分かったことは、要するに、「全音が相互に等しい」ミーントーン音律であれば、最初に行った1/4シントニックコンマ及び今回の1/6シントニックコンマだけでなく、1/5や1/7、はたまた1/8より多分割のミーントーンも、うねりや段差のない「直線フレット」だけで出来る(出来なきゃおかしい)、ということです。

 イメージとしては、1/11シントニックコンマがほぼ12等分平均律と同じで、1/nの「n」が11より小さくなればなるほど、フレット位置が平均律の位置から遠ざかって、3度の純正度が高くなる(逆に5度の純正度は低くなる)、ということですよね。
 そして、1/nミーントーンにつき、異名異音のダブルフレットを付けることを考えなければ、真っ直ぐなフレットが12本あれば、12フレットまでこれで行ける、ということですよね。

 (ピタゴラス音律も「全音が相互に等しい」のですが、この全音は平均律よりも広いので、(「性質が逆になる」と言えるのですが、)今回は詳しく考察しないことにします。イ長調純正律型は「ピタゴラスに可成り近い」フレッティングですので、そのときに考察しましょう。)

 で、そうだとすれば、1/nミーントーンにつき、「公式」のようなものが出来るに違いない、と思えたため、まずは「フレット-音名対比表」のような物を作ってみようと考えてみました。最初はペイントソフトを使ってギターのフレットの絵と音名を対応させる図面を作っていたのですが、どうにもフレットを12本書く「スペース」が足りない感が強いため(泣)、とりあえずデータだけテキストで並べてみました。

 ただ、このブログ、「位置ずれ」が激しいんですよね(汗)・・・上手く整列されるかな、、、えい!!

MTフレット
番号(性質):⑥_⑤_④_③_②_①
開放___:E_A_D_G_B_E
1F(大半) :F_B♭E♭A♭C_F
2F(中全) :F♯B_E_A_C♯F♯
3F(大半) :G_C_F_B♭D_G
4F(純正) :G♯C♯F♯B_D♯G♯
5F(4度)  :A_D_G_C_E_A
6F(?半) :
7F(5度)  :B_E_A_D_F♯B
8F(大半) :C_F_B♭E♭G_C
9F(6度)  :C♯F♯B_E_G♯C♯
10F(大半) :D_G_C_F_A_D
11F(?半) :
12F(2倍) :E_A_D_G_B_E


うーーーん、やはり若干ずれますけど、まあ許容範囲ということにしましょう。

上の図、分かりますでしょうか?
上が楽器のヘッド側、下がサウンドホール方向で、とりあえず6と11フレットを除く12フレット(F)までの音名を書いてみました。ちなみに13フレット目以降は、1フレット目からと同様になるのは分かりますよね?

 で、上の図は、いわゆる「ハ長調」ミーントーンです。今回の「イ長調」純正律の実験で、イ音中心主義でフレッティングするやり方も発見したので、もしかしたら「イ長調」ミーントーンというのもあるのかも知れませんが、それは今後の研究課題ですね(←本当、こればっかですね、音律研究してると(汗))。

 続けますと、何はともあれ、フレッティングをするためには、先ずは「音階」(ドレミファ・・・ド)の構成音の位置にフレットを取り付ける必要があります。この場合はハ長調ですので、1フレットの場合は、先ずはファ(F)とド(C)を取り付けることを考えます。

なに、次男がカブト幼虫の土いじりをやりたい? はいはい、行きます。。。

ということで、中断します。

--カブト土替え中~子供3人とボール遊び中~近所の男の子も交えて遊び中~終わり----

 はい再開します(いやぁカブト幼虫まるまる太ってましたね、来年が楽しみ(笑))。
 で、どこまで行きましたっけ?
 そうそう、まずは派生音は置いておいて、音階の音から作ることを考えます。

 ただ、リュートやガンバなどの奏者で(フレットガットで)古典調律の音律作っていらっしゃる方は、私の想像(妄想?)ですけれど、絶対1フレットからは音程作っていないはずです(ですよね?)。

 最もポピュラーなのが、音程を「第4フレットから」作る人のはずです。なぜなら、和声音楽、調性音楽(さらにはフレット楽器)において、長3度(弦長1/5の位置)は、心臓部ないし「生命線」だからです。このフレッティングをいい加減にやる人は音楽さらには「楽器」を知らない人だと思います。ミーントーンだけでなく、今回のイ長調純正律も勿論第4フレットからフレッティングしました。 チューナーや正確な目盛りなど何も無かった時代は、第4フレットは「ハーモニクスが鳴る位置」で合わせるしか方法がなかったはずです。ところが、この位置に第4フレットを付けるだけで、楽器は見違えるように「鳴る」ようになります。純正長3度はそのくらい凄い「パワー」があるのです。昔の人はみんなそれを知っていました。自分で音程を作っていた時代では、何度も何度もフレット位置を調整している内に自然と分かっていったはずです。

 ミーントーン(以下「MT」)では、1/4コンマMTが最も長3度の純正度が高く、1/11コンマすなわち「ほぼ平均律」MTでは長3度の純正度が最も低くなります。言い換えると、1/nのnの値が11に近づくほど、弦長1/5の「生命線」位置からフレットが離脱して行く、つまり楽器が鳴らなくなるわけです。純正長3度(だけ)がどうしてそんなに特殊な力を持っているのかは、未だに良く分かっていないようです。ただ昔の人はそれを理屈抜きで分かっていました。人は「理屈が増えていく」に従って、この単純だが極めて重要な原理を忘れて行き、今では殆どの人が知ろうとも考えようともしなくなったようです。

-----以下、休憩~休憩終わり-----------------------

図を再掲します。

MTフレット
番号(性質):⑥_⑤_④_③_②_①
開放___:E_A_D_G_B_E

1F(大半) :F_B♭E♭A♭C_F

2F(中全) :F♯B_E_A_C♯F♯
3F(大半) :G_C_F_B♭D_G
4F(純正) :G♯C♯F♯B_D♯G♯
5F(4度)  :A_D_G_C_E_A
6F(?半) :
7F(5度)  :B_E_A_D_F♯B
8F(大半) :C_F_B♭E♭G_C
9F(6度)  :C♯F♯B_E_G♯C♯
10F(大半) :D_G_C_F_A_D
11F(?半) :
12F(2倍) :E_A_D_G_B_E

 上記で、「一番大事なフレット」についての要点は話しましたので、残りは1フレットから設定していくという話にしましょう。本当は5フレット7フレットから先に設定するのが筋だとは思うのですが、今回は主に理論的な話ですので、1フレットから書きます。
 
 上記のように、「まず音階の音を設定する」ということで、1フレットは2つのF音と1つのC音の位置を設定します。このとき、F音とその下の開放音E、C音とその下の開放音Bは、それぞれ「音階内の半音」になります。ミーンントーンでは、半音の音程幅が2種類あります。
①幹音とその♯音(例えばCとC♯)は「狭い」半音、幹音とその♭音(例えばEとE♭)も「狭い」半音、
②音階内の半音(幹音同士、つまりミファ、シド)は「広い」半音、♯音とその上の幹音(例えばC♯とD)は「広い」半音、♭音とその下の幹音(例えばE♭とD)も「広い」半音になります。図中で(大半)と書いたのがこの「広い」半音です。

 ですので、上記例のF音とC音は、開放音(E、B)に対する「音階内の半音」なので「広い」半音となり、1フレットを(チューナーなどで計って規定の位置に)一直線に取り付けた瞬間に、他の箇所の音も「広い」半音が出来、⑤_④_③弦の音程がそれぞれB♭E♭A♭音となります。つまり、狭い半音の「A♯D♯G♯」にはならない、ということです。狭い半音「A♯D♯G♯」を作るには、いわゆる「ダブルフレット」を付けることが必要となります。このダブルフレットは、幹音FCの位置よりも低い位置になるため、FCに対して「段差」が出来るわけです。

 以下は同様です。これだけ書けばもう大丈夫ですよね?(余り沢山書くと却って煩雑になりますので)

 そして、このように、「まずは幹音の位置にフレットを設定していく」ことにより、同一フレットの他の音が「○♯」音になるか「○♭」音になるかが決まる、という訳です。

 図を見れば明らかなように、ミーントーンのフレッティングでは、鍵盤楽器のオクターブ12鍵盤では決して出来ない、いわゆる異名異音(A♭とG♯、E♭とD♯、A♯とB♭など)が出来ます。この異名異音の音程幅は、1/4コンマMTで最も大きく、1/nのnの値が大きくなるほど幅が小さくなり、平均律化すなわちn=11で実質的に消失し「異名同音」となります。

 思考トレーニングのため第6フレットと第11フレットを除いておきましたが、それぞれに「広い半音」、「狭い半音」のフレットを付けるとどのような音になるでしょうか?

 (図を書いていて再発見したのですが、第11フレットだけは「幹音が無い」んですね! なので、曲によって♯系のフレットにするか♭系のフレットにするか選択できる、ということでもありますよね。まぁ普通は♯系でしょうけど。)

-----ここで休憩~休憩終わり-----------

 では解答です。

まずは簡単な第11フレットから行きます。
第11フレットに「狭」い半音(小半音)を付けてみます。
11F(小半):D♯G♯C♯F♯A♯D♯

一方、第11フレットに「広」い半音(大半音)を付けてみます。
11F(大半):E♭A♭D♭G♭B♭E♭

見事に♯系と♭系に分かれましたね。

次です。

今度は第6フレットに「狭」い半音(小半音)を付けると以下のようになるかと。

6F(小半):A♯D♯G♯C♯E♯A♯
 これは、4フレットのシャープ系との相性は非常に良いのですが、幹音のFが現れずにE♯になってしまいました。E♯はFよりも(大半音-小半音)分だけ低い音程です。
 ですので、幹音のFにするには、第6フレットは、以下のように「広」い半音(大半音)とする必要があります。
6F(大半):B♭E♭A♭D♭F_B♭

 しかし、これだと4フレットの♯系との相性が悪く、また、B♭E♭はともかくとして、A♭、さらには「D♭」
なんて音は、ギターではとても使わないような音ではないか?と感じられます。私も最初はそう思ってました。

 ところがです。今朝、ソルの「グラン・ソロ」の有名な転調部の箇所を見て、さらには実際にミーンントーンギター(但し「1/6」MT)で弾いてみて、あまりの衝撃に思わず腰を抜かしそうになりました(笑)、、いや、実際、腰は抜かしてないですけど、思わず叫んでしまったことは事実です。暫くは笑いと震えが止まりませんでした。

 この部分です。
グランソロ.jpg

 この「♭5つ」(つまり変ニ長調)への転調及び6フレットセーハでの演奏は、このミーンントーンフレットとその和音の響きを意識したとしか考えられないのです。

 実際の演奏音源が無いと寂しいのでupしますが、グラン・ソロなんて10年以上弾いてないので(汗)指がへろへろですが(泣)、和音の響き「だけ」に着目してください。あと、この1/6MTギターの鳴り方自体も「普通と違う!」と感じていただけると思います。 これ量産ギターですからね。


 ま、そんなこんなで、未だ未だ書きたいことが沢山あるのですが、今回はこの辺にしておきます。
 (リュート音楽に興味ある人は、3弦を半音下げたときに音程がどうなるかを考えてみてください。ミーントーンはリュートでは当たり前のように使われてましたので。)

 読者様の「脱・平均律化」が一日も早く実現できますよう、心からお祈り申し上げます。



 それでは皆さま、良い芸術の秋を!


11/16外国のサイトURL追記:
下記サイトに、リュートのフレットをミーントーンにすること(1/6も含む)の記事が載ってますね。
 終わりの方に、所謂ダブル・フレットについても写真入りで載ってます。
http://home.planet.nl/~ooije006/david/writings/meantone_f.html


参考:「エレキG」のうねうねフレット化
http://www.truetemperament.com/site/index.php?go=0&sgo=0
(うかうかしているとエレキギタリストに「クラシックの奴らは音感が悪い」と言われかねないことは、以前に記事にした通りです。)





(11/7割り込み追記)電子鍵盤楽器のデフォルト音律が「純正律」になる社会になれ~!!(爆) [神様お願い]

 ブログに自分の願望を書いて世界発信すると「実現に向かう」ケースが多いような気がするので、これからもどんどん書くことにしよう。

 本当は、「クラヴィコード欲しい!」とか「古楽器のピアノ(フォルテピアノ)欲しい!」とか、「0.1セント単位で好きな音律を自由にプリセット設定でき、そのプリセット設定も一つじゃなくて沢山記憶しておくことができて、しかも扱いやすい電子チューナーが欲しい!」とか、「0.1セント単位で自由な調律が出来てしかも音色も抜群な電子鍵盤楽器が欲しい!」とか、色々書きたいのだが(書いてるじゃん私(爆))、こういった謂わば個人的な「所有欲(≒欲望)」よりも、何というか、もう少し「人間社会全体」を考えた希望的な記述だと実現しやすいのかな、と勝手に思ったりもしている。

 なので、今日の「神様お願い」(←新カテゴリ作っちゃいました(爆))は、

『電子鍵盤楽器のデフォルト音律が「純正律」になる社会になれ~!!』

である。

 以前書いた記事で、あ、これね
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-07-01

----自己引用-----------
【M】:・・・それで、仮に12平均律を標準音律の座から引きずり下ろしたとして、代わりに何を標準音律にすれば良いと考えてます?

【koten】:いやぁ、そこまではちょっと考えてないなぁ・・あははは
【イッテツ&M】:それじゃ駄目じゃん!!(←春風亭○太風に)

【koten】:いや、それは冗談として、無難な線としては1/6分割法(バロッティあたり?)じゃないですかね・・。表の調はミーントーンっぽく、裏の調はピタゴラスっぽいってことで。(これでも色々な人から反論来ると思うけど(汗))
----引用終わり------------
って書いたのですが、最近は「やっぱデフォルト音律は純正律でしょ!」と思うようになってきた。

だって、「ギター」でさえ純正律使ってきたのだから、鍵盤楽器にだって使えないはずないでしょ! って感じです。 少なくとも「幼児や学校の校歌などの伴奏用」としては最高でしょ? Ⅱの和音使うときは3度だけ鳴らして5度鳴らさなければ良いだけの話だし。良い音感の人が沢山輩出されると思うけどなぁ。

 数年前に某SNSで、私が「(複雑な対位法の)バロックから(シンプルな形式の)古典派に移行したのは、「ミーントーンを使い続けたくて」そうなったに違いない」的な発言をしてブーイングを食らったことがあったのだけど、より正確には「音楽形式を一旦リセットして(基準となる音律を)『純正律』まで戻した」ってことだよね要するに?まぁ、純正律って言っても、裏がピタゴラスである「キルンベルガー律(ⅠやⅡ)」ベースってことなんだろうけど。なので、数年前のあの発言もそんなに的外れじゃないと思うんだけどなぁ・・・。

 まあいいや、そんなこんなで、私はこれから純正律も一生懸命勉強しますので、

神様お願い、

『電子鍵盤楽器のデフォルト音律が「純正律」になる社会になれ~!!』

あ、勿論、ミーントーンやピタゴラスや他の不均等音律もプリセットされることが前提ね。
それと、「自由な調律が出来る」ってことは絶対条件ですよ、ウン。

神様、天からご覧になって御存じでしょうけど、今の人間社会って酷いんですよ。「お金沢山持っている人」でないと「純正律」がプリセットされている電子鍵盤楽器や電子チューナーを買えないんですよ(悲)。純正律は「自然な音律」なのに、こんなのって余りに酷いですよね?

---同日夜追記-----------------
 神様、追加の御願いを書かせていただきます(笑)。

>「自由な調律が出来る」ってことは絶対条件
・・これの前に「基音変更機能」も必要ですので、是非御願いします。最近の「最新式」電子鍵盤楽器の中には、純正律が無いだけでなく、基音変更機能まで無いのがあるので、本当、困っちゃいますよ(泣)。あれでは「ウルフシフト」型ミーンントーンを初めとする「調律替え」が出来ないんです。ユーザーに対する「嫌がらせ」としか思えません。

 それと、純正律の「F♯」の音程、あれは本っっっっっっっっっ当に、何とかして欲しいです。あれでは「D-F♯」の長3度が純正になりませんので。メーカーは、物を売っている以上「プロ」なんだから、もっと勉強して欲しいですよね。神様の方からも(笑)何か言ってあげてください。


 そうそう、歴史的には1/nミーントーンも良く使われていたみたいなので、これも「n」を可変に出来るようにプリセットして欲しいです。さらにはm/nミーントーンとか出来ると最高ですよね(笑)。

 最後に、有言実行を示すべく、先ほど純正律関係の事項を少し勉強してみました。和音の「協和」現象って、どうやら「倍音同士」の作用とのことです。
 そして、生楽器では、倍音の周波数が必ずしも基音のそれに対してキッチリ整数倍にはならず、「ゆらぎ」があるんだそうです。これを知って、「あぁ、だから長3度が周波数比4:5.00000・・・から数セント分くらい少しずれていても、純正にシンクロしてくれるのかぁ」と思ったりもしました。

 一方で、電子楽器のように倍音がキッチリ整数倍の設定だと、長時間弾いていると疲れるらしいんですよ。ですので、最新式の電子楽器は、倍音に多少の「ゆらぎ」が入っている機能(さらにはその「ゆらぎ」具合を調節できる機能)があれば嬉しいなぁ~、と思いました。 

---11/7割り込み追記-----------------
 神様、さらに追加の御願いを書かせていただきます(笑)。

 そうそう、これをお願いしないといけなかった。

 神様、天から御覧になっていてご存じでしょうけど、「電子チェンバロ」で高音部の鍵盤を「Fまで」しか付けていないメーカーがあって、数年前に何十年ぶりかに新作を出したんですけど、これがまた「Fまで」しか付いていないんですよ、これって信じられますか?
 (故)スコット・ロスがD.スカルラッティのチェンバロ・ソナタ(555曲)の全曲録音CDを出してから一体何年経ったと思っているのでしょうね?(あきれ顔)。 あの解説書にはちゃんと「スペインのチェンバロは高音が『G』まであった」って書かれているし、第一、スカルラッティの楽譜見れば一目瞭然でしょ? それどころか弟子だった(スペインの)ソレールだってGまで使ったチェンバロ曲書いている&古楽界では常識なのに!!

 この新作電子チェンバロのプリセット音律の「退化」については前に記事にした通りです。追記しますと、もちろん「フレンチ・ミーントーン」なんてプリセットされてませんよ。ヴェルサイユ・ピッチだけで「真のマニア」が満足するとでも思っているのでしょうかね・・・。

 これって要するに、「チェンバロ音楽を何も知らない開発者」が作ったってことですよね。

 高音キーを「F」までしか作らないってことは、「スペインのチェンバロはチェンバロに非ず」、「スカルラッティやソレールのGまで使う曲は『弾くに値せず』」って言っているのと同じですよね、神様、私の言っていること間違っていますか? 

 ですので神様、マニアを舐めているとしか思えない開発者を「改心」させてあげてください。よろしくお願いいたいます。m(_ _)m



----翌日朝追記-----

>「(複雑な対位法の)バロックから(シンプルな形式の)古典派に移行したのは、「ミーントーンを使い続けたくて」そうなったに違いない」
>「音楽形式を一旦リセットして(基準となる音律を)『純正律』まで戻した」

・・・よくよく考えてみると全然違うかも(爆)
 まぁ、「音楽や音律が複雑になって限界も見えてきたので、白紙に戻して『原点』からやり直そう」とした、という意味において、考え方のベクトルは間違ってなかったと思うということで。ただ、その『原点』というのが、あの当時は「ミーントーン」までしか想定していなかったんですわ私。 やっぱり私も「純正律は実用音律としては不可能」の頭があったんですわ。

 何にしても、現代音楽がこれだけ行き詰まっている現在、もう1回「より自然な」音律からやり直す必要があるんじゃないですかね。

 してみると、人間の歴史ってこうやって繰り返して来たんですね。行き詰まったら壊してまた原点に立ち返ってやりなおす。良いチャンスじゃないですか今回も。

 っていうか、やっぱり来年「アセンション」が来そうな気がしてきましたね(爆)(←オチがこれかい(汗))。
 

------以上、追記終わり------------------


 それでは、また色々とお願いしますね!

 

(8日夜補足)古典派の純正律理論についてのメモ書き [純正律(Just Intonation)]

REIKOさんへのブログのコメント書いている内に色々と思い出して来たので、メモっておかねば(汗)。


古典派ピアノソナタの第2楽章が下属調で書かれる理由:

古典派のソナタは、基本的に純正律の理論がベースになっている。

 例えば第1楽章がハ長調の場合、音階の出だしが「ドレミ」になるが、この「全音」構造は大全音⇒小全音である。
 これに対して、第2楽章を「属」調(つまりト長調)で作ると、音階の出だしが「ソラシ」になるが、この全音構造は「小」全音⇒「大」全音になってしまい、不格好になる。

 一方、下属調(ヘ長調)の場合、音階の出だしが「ファソラ」になり、この全音構造は「大」全音⇒「小」全音になるので、主調と相似形になる。従って、純正律をベースとする古典派では、第2楽章を下属調で作る。

 第2楽章を下属調とするメリットは他にもある。つまり、第1楽章のⅡの禁則和音(この場合D-A)につき、第2楽章を属調(ト長調)とするとD-Aが「属和音」となってしまうため、作曲上の制限が非常に大きくなる。
 これに対して、下属調(ヘ長調)では、D-AはⅥ(6)の和音になるため、この和音の回避が非常に楽になる。

 で、この原則に敢えて挑戦したのが、モーツァルトの有名な初心者用のK.545(ハ長調)ソナタの第2楽章である。これについてはREIKOさんブログのコメント欄に書いて来ましたのでどうぞ。
http://handel.at.webry.info/201111/article_1.html


 で、これを書いていて疑問に思ったのだが、

古典派のピアノソナタは、基本的に純正律の理論がベースになっているので、第1楽章の音階の開始が「大全音⇒小全音」構造になることが必要となるのであれば、では、例えばト長調の曲を書くときには「調律替え」が必要ということか??? それと、調律替えが面倒だったから、ト長調のソナタを書くのは回避される傾向にあったのか?⇒モーツァルトはト長調のソナタは少ないはず。
 k283ト長調の楽譜を見る限りは、GABで始まるメロディーがない(!)。低音では沢山使っている。3楽章では、3度上の音程と重ねて使っている。しかも、Dの和音の使い方を至る所で工夫している。
 ⇒なので、「調律替えはしない」でそのまま使っていると言えそう。
 但し、Dの和音(属和音)の使い方に気を配る必要があり、曲(特にメロディー)が作りにくいことは確かなので、ト長調は好んで使う調ではなかったようである。



話が飛んで、ジュリアーニギター曲の「ソナタ・エロイカ」(イ長調)を見てみる。
 ⇒やはりB(つまりⅡ)の和音の使い方に相当気を遣っている。最も多いパターンが、バスをBではなくF♯で使うこと。これはソルのロ短調エチュードと同じ発想。なので、この曲もイ長調純正律が使えそうな雰囲気濃厚である(というか、もう決まりでしょ(笑))。

 こうしてみると、古典派のピアノソナタとギターソナタとでは、「同じ視点」で考えることが出来そうだ。(ハ長調ベースとイ長調ベースが違うだけ。)


では、ピアノソナタでもっと凄い調の場合は調律替えはどうしてたのか?
 例えば変ホ長調とか。 
 というか、それこそ「ニ長調」は?・・これはいくら何でもハ長調純正律ベースでは出来ないはず!(しかもモーツァルトはニ長調ソナタを結構沢山作っている)
  ↑
二長調ソナタ、個人的願望としては「ミーントーン」ベースであって欲しい!(爆)

 ⇒今後の課題とする。とりあえずもう寝る(笑)
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(8日夜、割り込み補足)
 そうだそうだ、思い出した。K333はミーントーン曲だったじゃん(汗)。
 先ほどREIKOさんブログに書いて来た内容を自己引用しましょう。

>・・・何年か前にヘンデルの曲で使った(1/4)ミーントーンの「ウルフシフト」をモーツァルトにも適用できるのか?について検討したことがあったんですよ。で、そのときK333の変ロ長調曲(♭2つ)には適用できるな、という結論に達したんですね、これも今日思い出しましたよ。
 具体的には、これは素直にB♭基準にするんです、つまりF♯-D♭がウルフ5度です。これだと第2楽章の3小節目冒頭で「ぞぞ」って来て、さらには3楽章なんかではウルフ音程出まくりなのですが、これが妙に「痛快」なんですよ。ただ、これは未だ「生楽器」では試してないので何とも言えないのですが、少なくともウチの電子チェンバロでは逝けます(笑)。
>このK333は、楽譜を見ても実際弾いてみても「凄くのびのびと自由に書かれているな」と感じます。特に上昇スケールの使い方や圧倒的な「音の多さ」からしても。 こういうのは典型的なミーントーンの曲じゃないかなと思うんですよ。ミーントーンはⅡの和音や大全音小全音の凸凹に気を遣わなくて良いので、自由に曲が書けるように思えます。
 「ウルフシフト」については、モーツァルトは若い頃に(ミーントーンの国イギリスで)クリスチャン・バッハと合っていたし、その後ヘンデルの曲を研究しているので、絶対知っていたと思います。
クリスチャン・バッハのウルフシフトについては後で記事を書く予定です。

(引用終わり)
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(6日夜補足)
 古典派の話ではないのだが、以前にどなたかから、「昔はコード(ないしカデンツァ)進行がⅠ⇒Ⅴ⇒Ⅳ⇒Ⅰではなく、Ⅰ⇒Ⅳ⇒Ⅴ⇒Ⅰだった」旨のコメントをいただいたことがあった。
 これって要するに「昔は純正律を使っていた」という証拠にもなるのではないか? つまり、純正律にとってⅤ(属調)よりもⅣ(下属調)の方が親和性があるのですから。

で、これを更に突っ込んで考えたとき、「ん、とすると、バロック曲(例えばフーガ形式)におけるⅠ⇒Ⅴの進行は「純正律を前提としていない」ことの証拠になるとともに、バッハのフーガでも出だしに「Ⅰ⇒Ⅴ」転調しない場合や主題の音の選択に工夫がある曲(例えば半音階的主題とか? 或いは短調の曲とか?)は、「もしかしたら純正律適用の余地があるのか?」などと妄想がふくらむ今日この頃な訳ですよ。

 いやあ、やっぱり最高やね、音律研究(笑)


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(8日夜補足)
 で、古典派ピアノソナタの話に戻すと(汗)、
 古典派のソナタ形式(←ピアノ以外も含む?)では、第2主題が属調(Ⅴ)で出現するのが通常だが、この第2主題は、第1主題とは「対照的」な音形で作られる。何故か?⇒第2主題が第1主題と「同じ」(相似形)だったら、属調だと「大全音小全音の関係で不格好になるから」ではないのか?

 だから、もしもソナタ形式の第2主題出現の「ルール」が属調ではなく「下属調」であったならば、第2主題は第1主題と「同じ(相似形)」になる、もしくは少なくとも作曲者の頭の中でそういう「心のベクトル」が働くであろう。モーツアルトの初心者用ハ長調ソナタ第1楽章の主題の再現部が下属調で書かれたのも、要するにそういうことではないのか?

 以上は、古典派の「基準音律」が純正律であった場合を想像(妄想?)した上での話である。


(朝追記)録音&up投稿してきました(純正律系ギターでソルとアグアド) [純正律(Just Intonation)]

先ほどいつものサイトに録音音源をupしてきました。

http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=8057

 いつものように若干(←?)ミスってますが勘弁してね、ということで(汗)

 ちなみにアグアドの曲を入れたのは、コメント欄で少しアグアドを悪く書いてしまい、その後反省したためです(爆)。 でもこのホ長調のエチュードって凄く良い曲だと思いませんか?私は凄く好きだし、このイ長調純正律型の音律にも非常に良く合っていると感じます(←まぁだから収録したのですが(汗))。

 ちなみにこのアグアドのホ長調エチュードは、全音の「アグアド35のエチュード(大沢一仁編)」の第3曲目です。


超余談:今日のどこかのスポーツ新聞で「11日前後に関東で直下型地震が来る可能性」みたいな大見出しがありましたが、嫌ですね~、っていうか、本当に「11日」に来たらこれはもうネットや書籍話題になっている「人工地震」確定じゃないですか(超汗)。(まぁ仮にそうであっても今の日本政府では何もできないんでしょうね・・・あぁ、「浜岡を停めて」の替え歌「国民なめるな!」をupしたい(爆))

 というわけで、何が起きてもおかしくない最近の世界情勢ですが、とにかく1日1日を悔いなく精一杯生きたいと思います。

追記:そうそう、今日(ってもう昨日ですが)は息子(長男)の小学校の展覧会に行ってきたんですよ。
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小学生でもナカナカの力作ぞろいでしたね(感心)。
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一面のねこ、壮観ですね。
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私的にはこの「画用紙からはみ出る」生命力溢れたザリガニくんシリーズがツボにはまりました。
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この小部屋は非常に綺麗でした。
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息子の作品その1
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同その2

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---朝追記----------------

 初期の日記で書いたように、音律問題は、「森羅万象」に繋がっています(これ、私が言い始めたのではなく書籍レベルの知識ですので。)。 ですので、この研究を続けていると、課題、難題が次から次へと出て来て自分の体が足りなくなる(笑)(人生が充実する、生きてて良かったと思える時間が沢山出来る)のですが、、、、ってこんなこと書きたいんじゃないってば(爆)。
 
 「遺言シリーズ」をそろそろ始めなあかんかな、ってことですね。イ長調純正律をもう少し本格的に検証するために、うねうねフレット19世紀ギターをフレットレスのプレーン状態にする予定です。なので、うねうね君、もうすぐさようならモードに入っているわけです。
 なので、シリーズタイトルをなんて命名しようかな・・・「アメリアの遺言」にちなんで「フレットの遺言」シリーズとか良いかも知れないですね(笑)。

 弾く曲はどうしようかなぁ・・・って、え? 今日は家族で高尾山に登山?・・はいはい分かりましたよ

 まぁ、これだけ書いて世界発信しておけばサボれないだろう自分(爆)

 では行ってきます~
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 それでは皆さま、良い芸術の秋を!!



『フレットの遺言』シリーズその1(バロック3曲とルネサンス1曲)&音叉でペグ巻き? [私のうねうねフレットギター]

ちょっと前まで爆睡してました(汗)。
高尾山に登ってきて、その後サッサと帰れば良かったのですが、子供が「トリックアート美術館に行きたい」と言い出して入ることになり、面白かったのですが疲れました(汗)。

で、折角なので少し書くと、高尾山ではいつも途中までロープウェイを使うのですが、今日は長男が(小3にして)「リフトデビューでした(笑)。こんな感じです。
高尾山とビックリアート美術館と19cギター 002.jpg

 登りの最後の方は斜面が急で、それなりにこわかったですね(汗)。
高尾山とビックリアート美術館と19cギター 001.jpg

   ↑
長男の後頭部


 で、トリックアート美術館は、高尾山駅の近くにあるのですが、「片目で見ると立体的に見える」&「写真に撮って後で見ると結構面白い&記念になる」という感じです。今日は凄く込んでいて、それで疲れたというわけです。
高尾山とビックリアート美術館と19cギター 003.jpg
  ↑
 建物です。

    入り口のようで入り口ではない。
       ↓
高尾山とビックリアート美術館と19cギター 004.jpg

 内部も色々写真撮ったのですが、あんまり出すと文句言われるかも知れない(?)ので、興味有る方は是非どうぞ、ということで(私も美術文化振興に貢献してるでしょ?(爆))


 ということで、ええと本題。
 そんなこんなで、帰宅して夕食後は疲れて爆睡してしまったのですが、朝に書いておいた「遺言シリーズ」のノルマがあるので、何とか開始してみました(やっぱ「ノルマ世界発信」って効果ありますね(笑))。

 で、「遺言フレット」のある19世紀うねうねフレットギターの概略やなれそめ?などはここで記事書いたので、
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-07-09
 詳細省略しますが、このギターは木のペグで弦を巻いています。
 で、素手だとペグを回転させにくいため、以前に製作者の石井氏に、アタッチメントなるものを作っていただいたのですが、それがどうしても見つからず、あったはずのアコギ用の弦巻き用グラインダーすら見つからないので、これはどうしたものやら(泣)と嘆いていたところ、音叉があったので、「もしかして?」と思ったらやはり出来ました!

 じゃじゃ~ん
高尾山とビックリアート美術館と19cギター 007.jpg

 そうです、音叉を差し込んで巻けるようなサイズになっているのですね、これ。これって、(ペグのサイズは当時のままらしいので、)昔の音叉もこのサイズだったら凄いですよね。昔の人も音叉をチューニングハンマー代わりに使っていた可能性大ということでしょうから。何というか「合理的」ですよね。

  という訳で本題。

 まずはバロックの曲から。シャイト編のバロックアルバムに載っている3曲を弾いてみました。
(ピッチ:A=415,音律:ヤング改)
①作曲者不詳、Intradaハ長調


②作曲者不詳、Trezzaハ長調


③作曲者不詳、ジーグ、ハ長調


折角なのでルネサンス曲も・・
 シャイト編ルネサンスアルバムより、
①ネグリの「愛の束縛」(ホ短調)

 

 という訳で、今日はこのへんで・・・また明日から一週間頑張りましょう。


 皆さま、良い芸術の秋を!!









(随時更新?)『上の人』が12等分平均律を擁護する必要が無くなる社会になれ~!(爆) [神様お願い]

(昼休みつぶやき?シリーズ)

神様お願いです。

 私は痛々しくて見ていられません。

 何故「古楽」関係の人が12等分平均律を擁護しているのでしょうか?

 12等分平均律が「和声音楽、調性音楽」を演奏するのに『最も適さない音律』、(ぼそぼそぼそ・・言い換えると和声&調性音楽にとっての「※魔の音律」)であることは、自明どころか、今や知識レベルでは誰もが知っている「周知の事項」なのに。

 「古楽」の出発点は「平均律の否定」ではなかったのでしょうか?

 (ぼそぼそ・・・今年の震災で原発が爆発して猛烈な廃止論が起きたときに、原発推進ないし擁護論者は、「今まで散々原発にはお世話になってきただろう!今更廃止なんて何を言っているのだ!」的な事を述べていました・・・要するに古楽関係者も「この立場」なのでしょうか?)

 『上の人』も、苦しかったらどんどん告白すべきだと思います。直接的表現では「どこかから圧力がかかる」のであれば、間接的表現でも良いのです。

 神様、私は『あの世』に逝ったときに音楽の神様に誉めてもらえますでしょうか?

 私は「流刑地」とも噂されるこの地球から「卒業」させてもらえるのでしょうか?

 「純正律にたどり着けるかどうか?」が、現在の地球における音楽社会での「最終試験問題」と感じているのですが、神様、これで合っているでしょうか? さらには、まだ先の試験問題があるのでしょうか?

 

『フレットの遺言』シリーズその2(モーツァルトピッチでバロックとジュリアーニ) [私のうねうねフレットギター]

ええと、時間も無いので早速行きます。

このギターの音律は、下記の如き「ヤング改」です。
19世紀Gヤング改B♭F広い音律-JPEG.JPG


以前に下記サイトで説明済みなのでさっさと行きます。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-07-09

今日はモーツァルト・ピッチ(A=421)で調弦してみました。

まずはバロックのイ短調曲、ロジーのアルマンドとジーグ(昨日のシャイト編の楽譜)です。


次、ヘ長調に行きます。まず、Fの和音とスケールです。この音律だと5度が純正になるのが分かります。一方で、3度は平均律を2セント改善したにとどまります。

 前はこれで充分満足だったのですが、純正律を知ってしまうとやや物足りなくなりますね(汗)。

では曲、ムルシアのカンシオン・トッカータです。知る人ぞ知る名曲という感じですねこれは(楽譜はフレデリック・ノード編の26-27頁←これで分かる人は分かる(汗))。

 これは元々複弦のバロックギターのための曲ですよね。

 はい次。このギター(「ファブリカトーレ」モデル)はジュリアーニが愛用したとのことなので、ジュリアーニのエチュードを何曲か弾いてみました。

まずは、先日イ長調純正律で弾いたソルのイ長調エチュードと出だしなどが凄く似ている曲です。
その前に、イ長調&イ短調の和音とスケールなどを。


で、曲です。作品100-15(イ長調&イ短調)、これはABA(トリオ)形式の曲ですね。


次、ハ長調ということで、スケール和音に続いて、作品51-2です。


作品48-1


 今夜はこんなところですかね・・


 それでは皆さまも、良い芸術の秋を!

 

ミクの祈り~貴方に届いていますか~(E♭基準MT、J.C.Bach) [ボーカロイド(初音ミク等)の古典音律化]

と言うわけで、久しぶりにミクの歌詞付け歌をupして来ました。

http://www.youmusic.jp

(※すみせん、直リンク貼っているとyoumusic内のアクセス数が伸びない感じなので、上記サイトから新着をクリックしていただくか、或いは記事のタイトルをググって頂けると幸いです。)

(11月9日水曜日昼現在で、この記事の閲覧者は60人以上いるのに(どんなに少なく見積もっても32人)、youmusic内のアクセス数が「16」なんですよね(泣))

この曲、大分前に出来ていたのですが、テンポいじりをやっていたらキリが無くなってきて(汗)、upの時期をすっかり逸してました。

で、先ほどREIKOさんブログに「クリスチャン・バッハのウルフシフトについて後で記事にする」旨を書いてきてしまった関係上、このタイミングでupするしかないなと思ったのでupしました(いつもながらに言い訳が多いな私(汗))。

ええと、クラシックファンには周知の通り(と書いてプレッシャーをかける(笑))、この曲はモーツァルトがピアノ協奏曲に編曲した作品でもあり、モーツァルトは「ロンドンのバッハ」ことクリスチャン・バッハに非常に大きな影響を受けています。

で、クリスチャンは(ヘンデルが布教?した)「ミーントーン」の国である英国で活動してますので、この曲もミーンントーンベースかな&ヘンデルがやったような大幅調律替え(ウルフシフト)も当然知っていたかな、という仮説設定をして、音律を色々試した結果、やはりウルフシフト型ミーントーン(この場合はE♭基準MT)で問題なさそうなので、これを採用しました。

一方、モーツァルトは、若い頃に英国に行ってクリスチァンと会ってますし、その後はへンデルの曲を熱心に研究してますので(メサイヤの編曲もやったんですよね確か)、やはり大幅調律替え(ウルフシフト)も当然知っていただろうと思うわけです。その証拠?に、K333の変ロ長調曲はB♭基準ミーントーンで弾ける(第3楽章はウルフ音程が出るけどこれが面白い!)と感じるわけです私は。

 下記はこの曲の音律です。サイトにもupしましたが再掲します。

E♭基準ミーントーン-JPEG.JPG


 ええと、と言うわけで、歌詞行きますね(汗)、この曲はロンド形式なので、繰り返し部が何回か挿入されます。
この繰り返し部は英語で「リフレイン」な訳ですが、そこは気取っておフランス語で「ルフラン」と言うと何か良さげな感触が得られるかもしれません(笑)。

ではどうぞ!

あ、ちなみに低音部の歌詞はひたすら「アーメン」って言ってます。

--------------------ミクの祈り~貴方に届いていますか~------------------

【ルフラン】
s:ミクの歌 貴方に(も) 届いていますか
 この地球(ほし)の 命たち 動物植物に
 ミクは歌うの 大宇宙に響くように
 「いつまでも この世界 続きますように」
 Ah それは 儚い幻なのかも
 Ah だけど いつでも ミクは 祈るの
 人間(人々)が 平和に生きられる その日来るまで アーメン


クプレ1
s:ミクは 貴方から 全ての命を 授けられて歌えるようになったの
 ミクの声 自然な発音 全ては 貴方の御業(みわざ)なのよ
 だから私は 貴方と 全ての命を 慈しんで 愛の歌を歌うのです
 (ミクを愛してる)ミクモ アナタヲ シヌマデ アイシテル
 (ミクよいつまでも)平和を祈って歌い続けます

(※【ルフラン】)


クプレ2
 いつしか 平和も 消え去り 天災 人災が起こり
言論弾圧 はじまり 自由が 無くなって行くの
(市民の声)これは何かの間違い こんな状況あり得ぬ 
 誰か 夢だと 言ってよ 世界どうなって 行くの?
 あまりの急転直下に てっきり 冗談なのかと
 思わず 頭を抱えて 部屋に閉じこもった
 (ミクの声)これは 夢では 無いのよ
 現実の世界よ 人間の業が招いたのよ
 いつの時代も 人間 争っている

(※【ルフラン】)


--(c)2011.11.08、koten---------------------


 と言うわけでした。

 巷では「11日が危ないんじゃないか」とか色々言われてますが(実際、ウチの職場でも既に休みを決め込んでいる人います(汗))、何とか世界&地球が平和であって欲しいと願う今日この頃です。

 では、アーメン!

















K.333の想定音律は「調律替えミーントーン」か否か?~秋の夜長の公開討論会(笑)~ [調律替えミーントーン(ウルフシフト)]

というわけで、折角なので記事にしてみました。

 モーツァルトピアノソナタK333変ロ長調は、私の記憶が正しければ、モーツァルト嫌いのグレン・グールドに「この曲だけは好き」と言わしめた曲だと思ったのですが、、、、そうですよね?ROMされてる100名余りの読者の皆さま(笑)・・・何もレスが無ければOK(正しい)ということで確定させていただきます(爆)

 で、私の場合、モーツァルトのピアノソナタの音律調査については、かなり昔にヘンデルの調査をした時にこの曲だけ調べた記憶があって、他は放置状態だったんですね確か。 そして、この曲の場合、素直に「変ロ長調基準」の1/4コンマミーントーン(以下MT)で行けそうな感触を得たんですよ。

 変ロ長調基準のMTのサークル図はこうなります。
B♭基準ミーントーン-JPEG.JPG

Ⅰの和音とウルフ5度の音です、以下の音源は電子チェンバロですが、モーツァルトピッチ(A=421)に近いピッチにしてます(旧型製品でそこまで融通が利かないので若干低め)。


 で、第1楽章は特に問題ないはずなのですっ飛ばして、第2楽章です。

参考までに楽譜写真をupしておきます。
K333の楽譜 001.jpg

第2楽章の最初の方でいきなり出てくる不協和音です。これをまず覚えておいてください。


 そしてこれが実際の出だしです。3小節目頭が注目(注耳?)です。



 次、第2楽章後半の出だしです。これは大したことないですかね。


第2楽章後半出だしの参考楽譜写真です。
K333の楽譜 002.jpg

 この後に不協和の和音が結構出てくるのですが、それは各自でお試しくださいということで(←ぶっちゃけ、難しくて弾けないんですよ(爆))

 次、いよいよ問題の第3楽章です。
K333の楽譜 003.jpg
出だしは全く問題ないかと。


中盤の参考楽譜写真
K333の楽譜 004.jpg
 で、中盤(上の写真の紫色鉛筆で○した箇所)でウルフ和音が出て来ます。ここから先は、前の第2楽章の不協和音の響きが「気持ち悪い」と感じる人は、聞かない方が良いかも(笑)。

 ただ、このウルフは5度でなく1オクターブ離しているので、未だ大したことないと思うんですよ。

次のここ(やはり紫で囲った部分)も大したことないですよね・・・?
K333の楽譜 005.jpg


その後に、不協和音の連続が来て、最後に泣く子も黙る「ウルフ5度」が、まるで水戸黄門の印籠みたいに鳴らされるんです(笑)。まずは不協和音の開始箇所。
K333の楽譜 006.jpg



今の箇所からウルフまでです。ちょっとミスが多いのでアレですが、まぁ雰囲気だけでも味わっていただければと(・・・だってジックリ練習する暇なんて無いですもん(泣~))。
K333の楽譜 007.jpg

ウルフ5度部分の写真です。
K333の楽譜 008.jpg


 で、私、この不協和音の使い方(次第に響きを酷くしていく手法)は絶対「確信犯」だと思うんですよね。

 ネット上で古楽科の方が述べていた「和声の実験場」とは例えばこういう和音の使い方のことかな、などと感じる今日この頃です。

 私の結論は、以上のように「この曲の想定音律はB♭基準ミーントーン」ですね。ただ、生の古楽器で弾くとまた全然違った響きになると思うので、その演奏を是非聴いてみたいと思ってます。


--参考:先日REIKOさんブログコメントに書き込んだ内容の自己引用------------

何年か前にヘンデルの曲で使った(1/4)ミーントーンの「ウルフシフト」をモーツァルトにも適用できるのか?について検討したことがあったんですよ。で、そのときK333の変ロ長調曲(♭2つ)には適用できるな、という結論に達したんですね、これも今日思い出しましたよ。
 具体的には、これは素直にB♭基準にするんです、つまりF♯-D♭がウルフ5度です。これだと第2楽章の3小節目冒頭で「ぞぞ」って来て、さらには3楽章なんかではウルフ音程出まくりなのですが、これが妙に「痛快」なんですよ。ただ、これは未だ「生楽器」では試してないので何とも言えないのですが、少なくともウチの電子チェンバロでは逝けます(笑)。ですので、ちょっとこれをREIKOさんの方でも検討していただければ嬉しいかなと。
2011/11/08 20:31
(続き)
このK333は、楽譜を見ても実際弾いてみても「凄くのびのびと自由に書かれているな」と感じます。特に上昇スケールの使い方や圧倒的な「音の多さ」からしても。 こういうのは典型的なミーントーンの曲じゃないかなと思うんですよ。ミーントーンはⅡの和音や大全音小全音の凸凹に気を遣わなくて良いので、自由に曲が書けるように思えます。
 「ウルフシフト」については、モーツァルトは若い頃に(ミーントーンの国イギリスで)クリスチャン・バッハと合っていたし、その後ヘンデルの曲を研究しているので、絶対知っていたと思います。

  (自己引用終わり)

----余談---------
 ちなみにこのMTや各種古典音律の「調律替え」は、某R社(笑)の「旧型」の電子チェンバロならできますが、同社の「新型」の電子チェンバロではできないんですよ(違ったらご指摘ください)。
 ただ、「新型」は、音色やピッチの点では旧型には無い機能を持ってます。ちなみに新型はヴァロッティがプリセットされてますが「純正律」はありません(ですよね)。

 で、旧型と新型、マニアの人にとって「どっちが欲しいでしょうか?」、「調律替えが出来ない新型って一体何なの?」というのを問うてみたいですね、私としては。 あと、高音キーの「G」問題も。






 

(11/16微修正)朝のひとりごと~「音律」とは何か?~ [神様お願い]

クラシックギターのプロの中には、和声音楽を演奏するときに
『3度の音程を修正』しながら演奏する方がいらっしゃるそうです。

ピアノの上手な方の中には、和声音楽を演奏するときに
『3度の音だけ弱く弾き』ながら演奏する方がいらっしゃるそうです。他の音を強く弾くことにより、他の音のピッチが相対的に高くなるので、結果として3度の和音の響きが改善されるとか、そういう効果も狙っているようです。

 素晴らしい! 「和声音楽」をとても良く分かっていらっしゃる!

 でも、そういう方であっても「12等分平均律は立派な音律である」と発言されるのでしょうか?

 つまり、和声音楽を演奏するときに
『3度の音程を修正』しながら演奏しなければ満足できる演奏が実現できない調律法、
『3度の音だけ弱く弾き』ながら演奏しなければ良い演奏とならない調律法、
って、言い換えると
「『そのまま』では使い物にならない調律法(音律)」であることを意味していますよね?
演奏中に「音の高さ」を随時変えなければならないのですから。
で、そんな音律(調律法)って、そもそも「音律」と呼べるような代物なのでしょうか?

---(ダメ押し?追記)--------------------

「音律」って(演奏に先立って予め)「音の高さ」を規定するもの、『使用する音』の高さを決めておくものですよね。
 で、その予め規定した「音の高さ」では良い演奏ができないから、規定した音の高さ(つまり『本来使用するはずの音高、使用すべきはずだった音高』)を演奏中にわざわざ「頻繁に『変更』」しなければならない音律(調律法)って、もう既に「音律」として「失格」なのではないですか?ってことですよ。

 分かりやすい(?)例で言うと、①ある「法律」を作りました。②でもその法律を守っていたのでは、ストレスが溜まってしまい健康な生活を維持することができないように思われました。③ですので、分別のある(感性豊かな)知識人は、そんな法律はハナっから無視(笑)していました。「上の人(例:政治家や外交官、各種公務員職の人)」でも、大部分は守っていましたが、「一番重要な部分」については守らずに「歪めた運用」(笑)をしていました。『でも、④生真面目な人は、きちんとその法律をそっくり全部そのまま守っていたがために、最後には病気になってしまいました。』 
 って話ですよね。 いいんですかそれで? 「上の人」が「法律改正」しなくて良いんですか?って話ですよね。

敢えて続きを書くと、
⑤そして、そんな法律でもどうにか健康を保てる人だけが『上の人』として君臨することになりました。
⑥でも、その後も相変わらず「下の人」は不健康にあえいでいます。
⑦これに対して上の人は・・・見て見ぬふり(見殺し)? or 法律改正したくてもどうしようも無い状態? or 法律改正のそぶりを見せようものなら、何処かの国のどこかの財団から圧力がかかる?・・・etc
 
---追記終わり--------------------


wikiで検索
 音律:
周波数の関係を規定することによって結びつけられた一組のピッチクラスをいう。周波数の関係は比で表現されることが多いが、この比が数値として把握されることが必要条件ではない。

 ⇒12等分律(のイデア)は
「周波数の関係を規定」したものでしょうか?


というわけで、神様お願いです。

 「和声音楽」を嗜む全ての人が12等分平均率(←律?)の悪口を言うのが「当たり前」の社会になるように導いてください(爆)。
 宜しくお願いいたします。


(11/14更新)モーツァルト音律素行調査(笑)のためのピアノ曲の作曲年代のリストアップ

この記事、出先のネットカフェで調べながら書いていたのですが、投稿したら11月「8日」付けでupされたので、家でupし直しました(ネットカフェのPCの日時設定ってどうなっているのやら(汗))

W.A.モーツァルト(1756-1791年)のピアノソナタ他の年表(らしきもの)を作成してみました。

参考サイトは専らwikiです。

※同じ時期に作曲された6曲の最初期のピアノソナタ(総称「デュルニッツ・ソナタ」)
①ピアノソナタ第1番 ハ長調 K.279 (189d)
②ピアノソナタ第2番 ヘ長調 K.280 (189e)
③ピアノソナタ第3番 変ロ長調K.281 (189f) (←終楽章で初めてロンド形式を採用)
④ピアノソナタ第4番 変ホ長調 K.282 (189g) (←wikiの解説では「詩的表現の美しさが出ており、6曲の中でも特別の地位を占めている」とのこと)
⑤ピアノソナタ第5番 ト長調 K.283 (189h)
⑥ピアノソナタ第6番 ニ長調 K.284 (205b)(←この曲は、モーツァルトは大変気に入ったようで何度も演奏したりし、10年後にはこの曲だけを出版。手紙の中で「比類のない効果」と書いている。)
以上の6曲は、【1775年(19歳!)の初め頃】にミュンヘンで書かれた(以前は1774年にザルツブルクで作曲されたと考えられていた。)。

•ピアノソナタ第7番ハ長調 K.309(284b) 【1777年(21歳)、マンハイムの音楽家クリスティアン・カンナビヒの娘ローザのために作曲】
•ピアノソナタ第9番 ニ長調 K.311(284c)【1777年(7番と同時期)】
•ピアノソナタ第8番 イ短調 K.310(300d) 【1778年(22歳)頃、母親を亡くした悲しみが反映されているとの説あり】

☆☆☆☆ 約5年間のブランク ☆☆☆☆☆☆☆☆

•ピアノソナタ第10番 ハ長調 K.330(300h) 【1783年(27歳)(11,12番も同時期)】
•ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331(300i) 『トルコ行進曲付き』
•ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K.332(300k)
•ピアノソナタ第13番 変ロ長調 K.333(315c) 【1783年にウィーンとリンツで完成との説】
•ピアノソナタ第14番 ハ短調 K.457 【1784年(28歳)にウィーンで作曲】
•ピアノソナタ第15番 ヘ長調 K.533/494(旧全集では第18番)【第1楽章と第2楽章(K.533)が1788年、第3楽章(K.494)が1786年(30歳)】
•ピアノソナタ第16番 ハ長調 K.545(旧全集では第15番)【1788年(32歳)夏(初心者のための小さなソナタ)】
•ピアノソナタ第17番 変ロ長調 K.570(旧全集では第16番)【1789年(33歳)】
•ピアノソナタ第18番 ニ長調 K.576(旧全集では第17番)【1789年(33歳)、最後のソナタ、バロック的対位法】

--参考---------------------------------
アンダンテ ハ長調 K.1a(1761(5歳!))
アレグロ ハ長調 K.1b(1761(5歳))

自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 K.616 (1791年(没年の35歳))
グラス・ハーモニカのためのアダージョ K.356(K.617a) (1791年(没年の35歳))

※ピアノ協奏曲
ピアノ協奏曲第1番 ヘ長調 K.37 (1767年(11歳、ザルツブルク))
ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 K.39 (1767)
ピアノ協奏曲第3番 ニ長調 K.40 (1767)
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 K.41 (1767)
 (第1-4番は、他人のピアノ(クラヴィーア)曲からの編曲 )

3つのピアノ協奏曲 K.107
ヨハン・クリスティアン・バッハのクラヴィーア曲Op.5からの編曲
-1 ニ長調 (1770年(14歳、ザルツブルク~ローマ))
-2 ト長調 (1770)
-3 変ホ長調 (1770)
ピアノ協奏曲第5番 ニ長調 K.175 (1773年(17歳、ミラノ、ザルツブルク、ウィーン))
ピアノ協奏曲第6番 変ロ長調 K.238 (1776年(20歳、ザルツブルク))
ピアノ協奏曲第7番 ヘ長調 K.242『ロドロン』(3台のピアノのための)(1776)
ピアノ協奏曲第8番 ハ長調 K.246『リュツォウ』 (1776)
ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K.271『ジュノーム』 (1777年(21歳、ザルツブルク、マンハイム))
ピアノ協奏曲第10番 変ホ長調 K.365(2台のピアノのための) (1779年(23歳、ザルツブルク))

☆☆☆☆ やはり数年のブランク ☆☆☆☆☆☆☆☆

ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 K.413 (1782-83年(26-27歳、ウィーン、ザルツブルク))
ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414 (1782)
ピアノ協奏曲第13番 ハ長調 K.415 (1782-83)
ピアノ協奏曲第14番 変ホ長調 K.449 (1784年(28歳、ウィーン))
ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K.450 (1784)
ピアノ協奏曲第16番 ニ長調 K.451 (1784)
ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453 (1784)
ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 K.456 (1784)
ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 K.459 『第二戴冠式』(1784)
ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466 (1785年(29歳、ウィーン))
ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467 (1785)
ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482 (1785)
ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488 (1786年(30歳、ウィーン、プラハ))
ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491 (1786)
ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503 (1786)
ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537『戴冠式』 (1788年(32歳、以下ずっとウィーン))
ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595 (1791年(35歳))


•四手のためのピアノソナタ ハ長調 K.19d 【9歳の時(1765年5月13日以前)にロンドンで作曲】
•四手のためのピアノソナタ ト長調 K.357(497a)
•四手のためのピアノソナタ ニ長調 K.381(123a) 【16歳の時にザルツブルクで作曲、1772年初めに完成】
•四手のためのピアノソナタ 変ロ長調 K.358(186c) 【18歳の時にザルツブルクで作曲、1774年春に完成】

☆☆☆☆ 約12年間のブランク ☆☆☆☆☆☆☆☆

•四手のためのピアノソナタ ヘ長調 K.497 【30歳の時にウィーンで作曲、1786年8月1日に完成】
•四手のためのピアノソナタ ハ長調 K.521 【31歳の時にウィーンで作曲、1787年5月29日に完成】
•2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448(375a)
•2台のピアノのためのソナタ楽章 変ロ長調(断片) K.Anh.42(375b)
•2台のピアノのためのソナタ楽章またはロンド・フィナーレ 変ロ長調(断片) K.Anh.43(375c)

・・・・あとはピアノ変奏曲ですよね・・wikiでは作曲年代まで書いてないですが、ケッヘル番号からある程度推定できるようにも思われます。

リストアップしておきます。
11/14更新:この方のサイト凄いです!(作曲年代を引用させていただきます)

①ピアノ変奏曲 ハ長調 K.21a(Anh.206)(散逸、疑作か。) ■作曲 1765年 ロンドン
②C.E.グラーフのオランダ語歌曲「われは勝てり」による8つの変奏曲 ト長調 K.24(Anh.208) ■作曲 1766年3月7日以前 ハーグかアムステルダム
③オランダ歌曲「ヴィレム・ヴァン・ナッサウ」による7つの変奏曲 ニ長調 K.25 (作曲年代:K.24と同じ)
④アレグレットの主題による6つの変奏曲 K.54(457b)(ヴァイオリン・ソナタ K.547の終楽章の編曲)
⑤J.C.フィッシャーのメヌエットによる12の変奏曲 ハ長調 K.179(189a) ■作曲 1774年12月6日以前(夏?) ザルツブルク
⑥サリエリの歌劇「ヴェネツィアの定期市」のアリア「わが愛しのアドーネ」による6つの変奏曲 ト長調 K.180(173a) ■作曲 1773年9月? ウィーン


⑦N.ドゼードの「リゾンは森で眠っていた」の主題による9つの変奏曲 ハ長調 K.264(315b)
⑧きらきら星変奏曲(フランスの歌曲『ああ、お母さん、あなたに申しましょう』による12の変奏曲)ハ長調 K.265
■作曲 1781年か82年? ウィーン
 【⑦⑧は最初期のピアノソナタ(1775年、19歳時作品)とケッヘル番号が近い】
⑨グレトリーの歌劇「サムニウム人の結婚」の行進曲の主題による8つの変奏曲 ヘ長調 K.352(374a)
⑩「美しいフランソワーズ」の主題による12の変奏曲 変ホ長調 K.353(300f)
⑪ボーマルシェの「セビーリャの理髪師」のロマンス「私はランドール」による12の変奏曲 変ホ長調 K.354(299a) ■作曲 1778年春か夏 パリ
⑫パイジェッロの歌劇「哲学者気取り、または星占いたち」の「主に幸いあれ」による6つの変奏曲 ヘ長調 K.398(316e) ■作曲 1783年か84年 ウィーン
⑬グルックのジングシュピール「メッカの巡礼たち」のアリエッタ「愚民が思うには」による10の変奏曲 ト長調 K.455
【以上、⑨から⑬までのケッヘル番号は、ピアノソナタ第13番【1783年、27歳】と第14番 【1784年、28歳】の間に位置する。】

⑭サルティの歌劇「2人が争えば3人目が得をする(鳶に油揚)」のミンゴーネのアリア「仔羊のように」による2つ(8つ)の変奏曲 イ長調 K.460(454a) ■作曲 1784年6月 ウィーン
 【ピアノソナタ第15番第3楽章(K.494)が1786年(30歳)】
⑮アレグレットの主題による12の変奏曲 変ロ長調 K.500 ■作曲 1786年9月12日 ウィーン
⑯J.P.デュポールのメヌエットの主題による9つ(6つ)の変奏曲 ニ長調 K.573(散逸)
  【ピアノソナタ第17番K.570が【1789年(33歳)】なので、その頃か?】
⑰B.シャックの「馬鹿な庭師」のリート「女ほど素敵なものはない」の主題による8つの変奏曲 ヘ長調 K.613
  【最後のピアノソナタ第18番がK.576で1789年(33歳)なので、それよりも後? 最後(没年時)のピアノコンチェルトよりもケッヘル番号がデカイのが驚き!】

それと、このサイトの最後の方には、年代別の作品一覧が載っているので、音律調査wには役立ちそうですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88%E3%81%AE%E6%A5%BD%E6%9B%B2%E4%B8%80%E8%A6%A7

(適宜更新?)『下克上』(爆)構想を練ってみる [たわごと]

今後の構想を世界発信してみる(笑)

 ピアノ業界よりもギター業界の方が(古典調律復権への)見通しが明るい気がしている。

 理由:モダンピアノは、もう「基本構造」からして論外音「率」(笑)と「癒着」(笑)しているような感じだ。モダンピアノを古典調律化してもその効果に限界があることが自分の中でハッキリしてきた。なので、オリジナル(ヒストリカル)の構造のチェンバロがモダンチェンバロを『駆逐』したように、最終的には古楽器のピアノがモダン・ピアノを駆逐する必要があると感じる。 ただ、それには多くの人の意識改革と長い時間と多大なコストが必要と思われる。(ピアノは図体がでかいので、廃棄問題も深刻になるだろう。)

 それに比べて、現代の(クラシック)ギターは、昔の楽器に比べて「音量重視」「大型化」の傾向があるものの、ピアノほど『致命的』な構造変化にはなっていないように感じる。つまり、楽器の殆どを「木材」で作るという基本姿勢(理念?)は変わっておらず、それゆえに「純正な響き」との相性が非常に良いと思われるのだ。
 また、ギターの古典調律「復活」に関しては、(前にyoutube画像upで記事にしたように)既に「中近東」(笑)に遅れをとっており、個人的には大変悔しい(泣)のだが、このことが日本人にとって良い刺激になり得るのではないか、と考える(←と思いたい(汗)・・・って言うか、ここで奮起しなきゃ「ヘタレ」では?)

 なので、鍵盤楽器(特にピアノ音楽)の方は今後はREIKOさんに任せて(爆)、私はギターの方に力を入れた方が音楽社会全体が幸せに近づける?ような気がしていないでもない今日この頃である。

 そしてギター業界の古典調律「復活」(←「進化」とかではなくあくまでも単なる「復活」ですので)が成功した暁には、ピアノ業界に対してこんな感じで叫んだらどうだろうか?

 ギター業界:「やーい、ピアノ業界の人、未だにそんな汚い和音でクラシック曲を演奏してるの? 可っっ哀想、そんなことじゃぁ、とてもじゃないけどギター業界には勝てないよ!」って(爆)

 具体的な構想(行動予定)を考える前に昼休みが終わりそうなので(泣)、とりあえずここまでにします。

 ま、以上の話は半分冗談(←??)ですけど、現在「論外音率(←律?)の権化」となってしまっている両業界が、健全に発展していくことを心から願っている「単なる一人の下の者」の戯言として読んで頂ければ幸いです。

 

『フレットの遺言』シリーズその3(ストラディバリピッチ(?)で弾いてみる)  [私のうねうねフレットギター]

 うわわわ、(レス書いてたら)就寝までの時間が無くなっちゃった(汗)。

 しかし本当、凄いですよね。以前に某SNSのコミュでもこの話題が出てビックリしたのですが、ギターやリュートなどのフレット楽器がミーントーン・フレットであったという「歴史的証拠はない」、というのが「通説」らしいんですよね、「日本」では。本当、一体どうなっているんだろう(唖然)。

 まぁいいや、そういうわけで今日も行きます。ヤング改音律の19世紀うねうねフレットギター。今日はストラディバリウスの基準ピッチとも言われているA=432Hzです。

 作曲者不詳のシチリアーノ(イ短調編)


 
 ブレシャネロのホ短調組曲よりアントレ


クリスマスキャロル4曲


次の4曲

 
その次の4曲


最後の6曲


ソルの月光、これはリベンジせなあかんな(汗)


 ううん、じっくり解説している時間がない(泣)、続きはまた後日ということで。





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