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昼休みつぶやきシリーズ~前回の記事内容を自己反省してみる~ [記事の加筆修正など]

時間が無いので要点だけ書くと、

結論:
 やはり前回の記事(タイトル:12ET問題と前期バロックの「楽譜汚染」問題を陰謀暴露系サイト風に取り上げてみる(汗))はもう少し推敲すべき。
 故に、申し訳ありませんが、しばらく非公開にしたいです。今夜に非公開にする予定(追記:21時35分、そうしました。特に、コメント下さった方、申し訳ありません。)
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2012-04-29
 (余談:但し、グーグルのキャッシュにはしばらく保管されるし、某「エ※ュロン」(笑)では保管されるはず)

エシュ※ンの参考サイト

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AD%E3%83%B3

理由:
 *自分の説明に若干不正確な記載があると思われるため、もう少し正確に書きたいため。
 *陰謀暴露系のサイト風に書いてみたい」と前置きしておきながら、もの凄く舌足らずのため(つまり、「それ風」に書くためには、.最終的な怒りの矛先を(「被害者」である音楽関係者ではなく)所謂「闇の勢力」に向けるべきなのに、そう書けていないこと、など。)


その他:
 THRIVE(スライブ)無料サイト
http://www.youtube.com/watch?v=yp0ZhgEYoBI&

 12ET問題も、ここで出てくる問題(闇の連中の悪行)と密接に関係していると思われるため(私見)、未だ観ていない方は是非。

それでは皆様、良いGWを(わたしゃ暦通り出勤っすよ、とほほ(泣))


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GW特別企画!- 収穫の時は来た、前期バロックは宝の山だ!!-その1  [純正ミーントーン(ノーマル中全音律)]

 というわけで、今回もやって来ました祝日特別特集、随時更新シリーーーーズ(やんややんや!)。

今回はミーントーンと前期バロック鍵盤曲との関係を徹底解剖したいと思うのであります。
まずはこちらの写真をご覧ください。

009.JPG

例によって手書きで汚くてアレなのですが(汗)、これは今朝どういうわけか天から啓示(笑)が来まして、その啓示内容が「お主、ミーントーンと前期バロックを極めたいのなら、まずは『ホ短調』について研究するが良い。そうすれば今まで分からなかったことが、目から鱗が落ちるように分かるようになるであろう、ふっふっふ・・」とのことだったので、各種ミーントーン(中全音律)についての音程の違いを確かめるべく、行きの通勤電車中で書いた資料な訳です。
左から、
①通常のミーントーン(1/4シントニックコンマ×11,以下①または「純正MT」)

②プレトリウスの修正ミーントーン(以下②または「PT」)

③シュニットガーの修正ミーントーン(以下③または「SG」)

④REIKOさん発案によるウルフ3分割型の修正ミーントーン(以下④または「R3」)です。

いずれもウルフ5度の位置を動かさないこと(つまりG♯-E♭固定)、分割鍵盤は対象外(D♯はE♭音を使う)として、以下調べていきます。

まず、ウルフ5度の広さ(唸りの酷さ)は、①(+36.5、単位はセント、以下同様)→②(+25.5)→③(+14.5)→④(+8.5、但し3カ所に出来る)の順で、大幅に改善されて行きます(ウルフを挟むG♯音とE♭音の両方をずらして行くため)。

次に、ホ短調の和音を考えた場合、①②③④のいずれも幹音(白鍵、ナチュラルキー)の高さ関係は同じなので、Ⅰの主和音(Em和音)の響きはどれも同じになります。
 他方、最も重要かつダイナミックに変化するのは、Ⅴの属和音(B和音)とピカルディ終止で使うⅠの長和音(E和音)の『長3度の純正度』です。(何故にダイナミックに変化するかと言うと、VではB-「D♯(つまりE♭)」を、ⅠではE-「G♯」を使うため。「 」は各音律間でシフトする音。)
つまり、
①の純正MTでは、属和音が+42(セント、以下同様)→終止和音が±0(純正)、故に「落差」は42セント
②のPT型では、属和音+36.5→終止和音+5.5、落差は(36.5-5.5=)31セント
③のSG型では、属和音+31  →終止和音+11、落差は20セント
④のR3型では、属和音+28  →終止和音+14、落差は14セント
となります(数値誤りがあればご指摘ください。)。
 これから分かるように、不快な属和音(いわゆる「鞭(ムチ)」)と心地よい終止和音(いわゆる「飴」)との『落差』が最も大きいのが①の純正MTで、②③④になるにしたがって緩やかになって(馴らされて)行きます。
 (余談:ぶっちゃけたイメージとしては、「地獄(大貧民的Ⅴ)から天国(大富豪的Ⅰ)に一気に昇れる」のが①、それ以外の②③④は、「それほど酷くない地位(貧民Ⅴ)からまあまあの地位(富豪Ⅰ)に落ち着ける」的な感じでしょうか(?))
 ともあれ、①②③④のいずれの音律であっても、ホ短調の属和音(B)と終止和音(E)の3度の響きに「差別化」がされていることが分かります。

 これに対して、24調すべてを演奏することを目指した所謂「ウェルテンパラメント」系の音律では、ホ短調の属和音(B)と終止和音(E)の3度の響きに差別化がされていない設計のものが多いのです。で、またもや汚い手書き資料を(汗)
010.JPG

左の「WMⅢ」が有名なヴェルクマイスター第1技法第3法、右の「KBⅠ,Ⅱ,Ⅲ」がキルンベルガー音律(第1、第2、第3番とも同じ)です。その右にケルナー音律の図を書こうとしたのですが、ここで通勤最寄り駅に着いてしまったため断念しました(汗)。
図に書きましたように、
WMⅢでは、ホ短調の属和音、終止和音とも+16(12ETより2セント劣化)⇒落差0
KBでは、ホ短調の属和音、終止和音とも+20(12ETより6セント劣化)⇒落差0
です。
 ちなみにケルナー音律では、1/5PC(つまり4.8セント)狭い5度が1個含まれるので、ホ短調の属和音、終止和音とも12ETより(8-4.8=)3.2セント劣化することになり、ええとつまり(汗)、(14+3.2=)+17.2セント(落差0)になるはずです(数値誤りがあればご指摘ください、以下同様)。

 このように、ウェルテンパラメント系の有名な音律では、ホ短調の属和音(B)と終止和音(E)の3度の響きの差別化(鞭と飴)を考慮していない(←悪く言えば「ピカルディ終止の意義が半減ないし没却される」)ものが多いという点で、ミーントーンとは明確に区別することができます。

追記:チェンバロ業界から文句が来るかも知れないので(汗)一応フォローしておくと、現在のチェンバロ界で「万能音律」的に扱われているヴァロッティやヤングの音律では、ホ短調の属和音(B)と終止和音(E)の3度の響きに差別化がなされています。但し、その「落差」は4セントなので、ミーントーンよりもずっと小さい値です。

(余談:音律関係書籍やサイトなどで「WMⅢは出来るだけミーントーンのイントネーションを残すように考慮されて作られた音律である」などの見解を見かけることがありますが、少なくともホ短調に関しては????(←疑問度極大化モード)ですね(そもそもヴェルクマイスターは12ET擁護論者ですし))。

 そんなこんなで、基礎知識としてこれだけでも知っておけば可成り役に立つであろうと思われます。

 では次に、前期バロックのホ短調の鍵盤曲について調べてみましょう。続きは明日ということで。

 みなさま幸せなゴールデンウィークを!!

執筆予定メモ:

驚愕! ホ短調の大曲で属和音(B)さらにはD♯音、それどころかBのオルゲルプンクトすら一切使わない曲を発見・・しかも作曲者はあの有名な巨匠※※※※(笑)

スウェーリンクは極力回避の姿勢か。 

フローベルガーの工夫。

ケルルは両刀使い?(オルガン用とチェンバロ用の違いか)

ヴェックマンは大胆だった。

など盛りだくさん、こうご期待


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GW特別企画!収穫の時は来た(2)、前期バロックは宝の山だ!!-実際の楽譜を調べてみる。 [純正ミーントーン(ノーマル中全音律)]

そういうわけで続きです。いやぁ関東地方は昨日から(陰謀暴露論者から突っ込みが来そうな(謎))凄い雨ですね。

先ほどネット検索してみたら、下記サイトを発見しました。5月26日(土) 18:00から「鍵盤音楽史 in 門仲 VI~調律を、換えるひと / 脱「平均律」クラヴィア元年~」と題されたコンサートがあるようです。

http://www.enjoytokyo.jp/concert/event/591523/#pankzu

「全ての半音を均一にした平均律ではなく、 美しい倍音と歪んだ音程を共存させた「古典調律」で、 過去500年の鍵盤音楽を奏でます。」とのことですね。これは是非行ってみたいですね、、家族サービスさえクリアできれば(笑)。(ちなみに先ほどまで、息子2人にせがまれて「廻り将棋」をやってました(汗)、、結果は私がビリでした(泣)。)

ええと、そんな訳で、まずはこちらを。

011フレスコバルディの第1巻(1637年)ベーレンライターのⅢ.JPG

これは、前期バロックの巨匠であるG.フレスコバルディ(Girolamo Frescobaldi, 1583年 - 1643年、イタリア)が1637年に発表した曲集(第1巻)の一部で、ベーレンライター社による楽譜(BandⅢ、BA2203)に載っているタイトルです。このうち、タイトルを黄色で塗った曲がホ短調の曲で、ここでは4曲ほど含まれていることが分かります。

では早速調べて行きましょう。

・・・と思ったのですが、一番下の子から「パパそば作って~」とのリクエストが来たので(汗)、これから麺を茹でに行ってきます。

・・・蕎麦ではなく結局スパゲッティを茹でることになった、、、、こだわりの男koten(笑)はアンダンテもとい「アルデンテ」に挑戦するが、結果や如何に?・・・

 作ってきました、、やっぱりアルデンテは難しいですね。今日は硬さを確かめながら、標準茹で時間(今日のは5~6分)の1分前(つまり4分後)で火を止めてみたのですが、その後の作業を余程てきぱきとやらないと、あっと言う間に芯の硬さが無くなってしまいますね(泣)、「こりゃあ未だちょっと硬いかな(汗)」のレベルの内から引き上げ作業を開始する「勇気と決断力」が要るなぁと改めて感じました、、、まぁ食事の間のびることが無いレベルに茹でられたのでやれやれですが(自慢w)。次からは2分前で火を止めて作業してみます。(かなり前に裏技番組で「アルデンテを作るなら沸騰時間は1分&余熱で仕上げろ!」って言ってたけど、もしかしてあの方法が一番の王道なのかも(汗))
・・・・で、何でこんなことをうだうだと書いているのかというと、麺は「ゆで加減が『命』」じゃないですか、特に細くて繊細な麺であればあるほど。 どんなに高級な素材だろうと、スープ(つゆ)が絶品だったとしても、麺が伸びていたら『全てが台無し』じゃないですか、「こんなの食べる気がしない(ぷんすか!)」って思うじゃないですか。店でそんなの出されたら『ふざけるな! おまえ、それでもプロか!!』って激怒したい感情に駆られるじゃないですか。この逆に、麺のゆで加減が絶妙であれば、『これ、いくらでも食べられるよ、最高!!』って感じるじゃないですか。食べる人も作った人もみんなハッピーになれるじゃないですか。

 これって鍵盤楽器演奏でも全く同じだと思うんですよ。私、鍵盤楽器演奏では、演奏以前に、調律(音律の選択)が『命』だと思うのです、特に、繊細な楽器、古い曲であればあるほど。 どんなに高級な材料を使って心を込めて丹念に製作された楽器であろうと、演奏者が目茶苦茶上手であろうと、音響の良いホールを使おうとも、調律(使用音律)が悪ければ『全てが台無し』だと思うのです、「こんなミスマッチの調律じゃ曲(作曲者)が可哀想だ」、「この人の演奏はうまいんだけど、調律があれでは、もうCD買う気が起きないコンサート聴きに行く気がしない」って思っている人は実際すごく多いと思うのです。逆に、調律が曲にマッチしていれば、多少のミスは全く気にならないし、『これ、いくらでも聴いていられるよ、最高!!』って感じるし、「このCDなら他人に布教(笑)する気になる」、さらには「この調律なら(演奏者が誰であろうとかまわないから)コンサート聴きに行ってみたい」ということになるはずだし、実際、現代人は耳が凄く肥えて来ているので、もう「そういう時代」になっていると思うのですよ。

 で、今回前期バロックを改めて勉強することになって感じているのは、「前期バロックの曲は純正ミーントーンを中心とした「より純度の高い」音律で弾いてあげないと可哀想だよなぁ」、「(社会の情勢がこれでは)前期バロックの作曲家は未だ未だ浮かばれない状況が続くだろうなぁ」ということなわけです、はい。
 自分で書いていて何か悲しくなって来ましたが(汗)、愚痴ばっかり書いても幸せになれないので、そろそろ本題に移りましょう。

---小休憩 → 本題---

 さて、前期バロック(バッハ以前)の鍵盤楽器曲の作曲家で最も重要な作曲家は誰か? と問われれば、やはり真っ先にフレスコバルディの名前が挙げられるのではないでしょうか。一方で、フレスコバルディの曲、特に彼の代表作かつ金字塔である「トッカータ」は、難解かつ長大で譜読みし難いものばかりであり、(時間も生命力も奪われる現代社会における)社会人のアマチュア愛好家が(一から勉強して)弾くには多くの困難(ぶっちゃけ「精神的苦痛」)を伴うものと思われます。小生も何回かレッスンを受けたことはあり、そのときは「何か分かった(掴めた!&祝喜)」ような感覚になれるのですが、その後(厳しい)社会人生活に戻ってしばらく経つと、レッスン時の感覚が綺麗さっぱりどこかへ行ってしまい(汗)、「この曲どう弾くんだっけ~?」、「こんな曲とても弾ききれないよ(泣)」モードに陥ってしまう訳です。あぁ、結局愚痴モードになってしまう私(自爆)。
 余談ついでに書いておきますと、トッカータを演奏するにあたってフレスコバルディ自身が9つほど指針を述べており、それが上記楽譜に載っている下記文章です(クリックで拡大可能)。これは非常に重要です、試験に出ます(爆)。
IMG_5588.JPG

 で、試験に出るというのは勿論冗談ですが(※但し音大古楽科の学生さんは除くw)、たとえアマチュアでもチェンバロを習う人は必ず勉強する(させられる)事項ですので(←違ったらご指摘ください)、機会があったら記事にしてみたいです。

 折角なので少しだけ書くと、指針の「3.」で、トッカータの始まりはゆっくりと、かつ、”アルペジオ”で弾くべき旨が述べられております。 つまり、フレスコバルディのトッカータの始まりは

012fbトッカータ第6番.JPG
このように重厚な和音が並んでいる場合が多いのですが、この重厚和音(この例では5音)を楽譜通りに同時に鳴らすのではなく、作曲者フレスコバルディは「分散和音にして弾きなさい」と言っています。また、「トッカータの始まりはゆっくりと」に従って、最初の和音は(相対的に)長い時間鳴らすことが許容ないし推奨されていると考えられます。
 これらの事項は、古楽の演奏CDを聴くことで確認できますが(本当、良い時代になりましたよね(しみじみ))、初学者、特に「クラシックの曲は楽譜通りに弾くことが必要十分条件」と信じて来た人にとっては、曲の最初でいきなり高いハードルにぶち当たる(汗)ことになります。というのも、古楽演奏者は、この曲の冒頭部を、単純なアルペジオで弾くことにとどまらず、自分の感性に従った自由な音型のアルペジオで、しかも楽譜に無い音まで使って非常に自由(即興的)に弾いているからです。これは、CD演奏を聴いて真似しようと思ってもナカナカ上手く真似できないのではないか、と思います。さらには、このトッカータの冒頭部は「演奏者によって弾き方(アルペジオの音型、楽譜に無い音の使い方、音の引き延ばし方や間合いの取り方、など)が大きく異なる」ため、初学者は「色々な人の演奏を聴けば聴くほど悩みが増える」(笑)ことになるといった事態が生じます(実際、私がそうでした(汗))。こういったところで「絶妙な間」、「情念」、「ゆらぎ感」などを出すためにはそれなり(or可成り?)の音楽経験が必要ではないかと思ったりする今日この頃、、、、ちょっと筆が滑って来たのですが、要するに子供が「遊んでくれ~」とせがんでいるんです、すみません、少し休憩します。

(休憩)

では、長くなってきたので、続きは次の記事で書きましょう。


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GW特別企画!収穫の時は来た(3)、前期バロックは宝の山だ!!-(続)実際の楽譜を調べてみる。 [純正ミーントーン(ノーマル中全音律)]

 (続き)

 いやぁ、その後、久しぶりにチェンバロを純正ミーントーンに調律して弾いてみたのですが、やっぱこれ良いですよ、最高w! 一方で、「あぁ、こりゃぁまだ録音アップにはほど遠いな」と思い知らされましたが(自爆汗)。

 では写真再掲。
012fbトッカータ第6番.JPG
これは、フレスコバルディのトッカータ集(第1巻)より第6番のトッカータで、ホ短調の曲です(ちなみに奥に見えるのはピラミッドパワー実験用のジェネレーター(笑))。
楽譜中に書き込んであるように、リナルド・アレッサンドリーニのチェンバロ演奏(CD:ARCANA A904)だと6分26秒くらいの曲です。先ほどの記事でトッカータ演奏にあたっての9つの指針についてちょっと書きましたが、このCD(トッカータ集第1巻、2枚組)の日本語解説書には、その内容が非常に詳しく解説されてます。なので、このCDは学習者には凄くおすすめです。
002.JPG

で、楽譜中に答えを書きましたように、最初の記事で予告メモしておいた

>驚愕! ホ短調の大曲で属和音(B)さらにはD♯音、それどころかBのオルゲルプンクトすら一切使わない曲を発見・・しかも作曲者はあの有名な巨匠※※※※(笑)
  の答えはこれです。但し、その直前の曲(トッカータ第5番ホ短調)も同様です。

  これが第5番の出だし。  014.JPG
 (曲の開始が和音でないので珍しい型といえそう。)

 で、ホ調の曲で「属和音(B)を使わないのならば、曲の終わり(終止の進行)はどうするんかいな?」という疑問が当然に出ますが、この両曲では、V(B)→Ⅰ(E)の進行ではなく、Ⅳ(A)→Ⅰ(E)の進行で終わらせています。これが第6番の最後の小節。013同前、終了箇所.JPG

そしてこれが第5番の最後の小節
012.JPG

これに対して、他のトッカータは全て、Ⅴ→Ⅰの進行で終わっています。
証拠を挙げると、下記が第1番から第4番(いずれもト短調曲)の最後の小節。どれもⅤ(D)→Ⅰ(G)の進行で終わっていることが分かります。
002.JPG(←トッカータ第1番)

003.JPG(←同第2番)

004.JPG(←同第3番)

005.JPG(←同第4番)

折角なので、トッカータ第1巻の全12曲の最終小節をすべて載せておきます。

これが第7番ニ短調、Ⅴ(A)→Ⅰ(D)で終わります。
006.JPG

第8番ヘ長調、やはりⅤ→Ⅰ(つまりC→F)
007.JPG

第9番イ短調、これもⅤ→Ⅰ(つまりE→A)
008.JPG

第10番ヘ長調、やっぱりⅤ→Ⅰ(C→F)
009.JPG

第11番ハ長調、これまた定石通りのⅤ→Ⅰ(G→C)
010.JPG

お疲れ様でした(笑)、最後の第12番ハ長調も予想を裏切ることなくⅤ→Ⅰ型です。
011.JPG

最後は堂々たるⅤ(G音)の長大なオルゲルプンクトの後に主和音で綺麗に終わっています。

トッカータ集第2巻の方も、写真は載せませんが、第1、第2番がト短調で第5、第11番がト長調(いずれもD→G)、第3、第7番がニ長調で第10番がニ短調(いずれもA→D)、第4番がイ短調(E→A)、第6、第8、第9番がヘ長調(いずれもC→F)です。

 つまり、ホ短調の第5,第6番以外は全てⅤ→Ⅰの進行で終わる曲です。何故ホ短調曲だけがⅣ→Ⅰの進行で終わらなければならず、しかも導音であるD♯の音を1個も使っていないのか? それはもう答えを書くまでもなく明らか(笑)。 この頃の最も一般的な音律が「通常の純正なミーントーン」であり、その音律だとD♯の音が「不正」すなわちE♭音なので(特に持続音のオルガン用の曲としては)D♯音は「使えない音」と考えられていたから。これで決まりでしょ(笑)。

 逆に言うと、ホ短調の第5,第6番のトッカータは、純正なミーントーンで弾いて初めて真価が発揮される曲であり、ウェルテンペラメント系の均質化された音律で弾いても面白みがない曲と言えそうですよね。

  (続く)


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GW特別編(続4)~収穫の時は来た!~前期バロックは宝の山だ!!-(続)楽譜調査の旅 [純正ミーントーン(ノーマル中全音律)]

(続き) 
前回記事の最後に
>この頃の最も一般的な音律が「通常の純正なミーントーン」であり、その音律だとD♯の音が「不正」すなわちE♭音なので(特に持続音のオルガン用の曲としては)D♯音は「使えない音」と考えられていたから。
 と書きましたが、「じゃあフレスコバルディは、ホ短調の鍵盤曲ではD♯音を一切使わなかったのか?」というと、それは違っていて、いわゆる舞曲系の曲については、D♯音、Ⅴ(B)の和音、さらにはV→Ⅰの終止法を大胆に(普通に?)使っています。

 これはフレスコバルディのホ短調のバレットの出だしと最後です。
017.JPG

016.JPG 

 8小節の短い曲ですが、D♯音を当たり前のように使い(鉛筆で①②③④と書いたように、4つも使っている!)、Ⅰ(Em)→V(B)で始まって、V(B)→Ⅰ(EmまたはE)で終わっています。これは一体どういうことなのでしょうか。

 まず考えられることは、このような舞曲系の曲は、専らチェンバロやクラヴィコード用、つまり、減衰音の楽器、調律変更が可能な楽器のための作品であって、オルガンで弾かれることを想定していないのではないか、ということです。

 で、仮にそれが正解だとしても、さらなる問題として、「では、フレスコバルディ自身、さらには当時の人たちは、こういったD♯音を使うホ短調曲を演奏する時は、調律替え(E♭キーの音の高さを調節して正規のD♯音の高さまで「下げて」おくこと)をしたのだろうか?(或いは、チェンバロやクラヴィコードに対しては、当時から「妥協的な音律」が使われていたのだろうか?)」との疑問がつきまといます。そしてこれは、結論を出すことが可成り難しい問題と感じます。

 この曲に対する現段階での私見としては、楽譜を見る限りでは、
 フレスコバルディからの以下のようなメッセージ、つまり、
 「D#音を調整可能な環境であるならば、そうしても構わない。ただ、私としては、D#音の使用法には気を使っていて、そのまま(つまりE♭音)で弾けるように作曲している。だから、まずはE♭音のままで練習してみてくれ。そして、どう弾いたらより好ましくより自然に感じるかを研究してみてくれ。そうすれば貴殿は、舞曲に対する演奏テクニックのノウハウを会得することができるだろう。」
 というメッセージが込められているように思えてならないですね、少なくともこの曲に関しては。

 どういうことかと言うと、4つのD♯音の内訳につき、①は弱拍の音、②はタイ音Bの前の音、④は繋留の解決音で弱拍かつ短い音符じゃないですか。
 で、弱拍とかタイの前とかの知識が無い人でも、①②④のD♯音は汚い響きであることが手伝って、繰り返し練習している内に「ここは短く弾くべき音だ」って気付くはずなんですよ。
 一方で、強拍にある③のD♯音が問題ですが、ここはアクセントというか苦悩の表現というか、そんな感じじゃないですかね。だから無理に短くしようと意識する必要はなく堂々と弾けば良いのではないかと。もともと短い音符ですし。
 その他、①②③④のいずれのD♯も下のB音から1オクターブ以上離していて、しかも前半の最後と後半の最初はV(B)ではなくて、Ⅲ(G)の和声ですよね。これはD♯の使い方に可成り気を使っているなぁと感じます。

この曲については、近いうちに弾き比べ演奏upしてみたいですね、、、今日中に録音できるかな。

(こうご期待?)


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GW特別編(続5)~収穫の時は来た!~前期バロックは宝の山だ!!-(続)実演による検証 [純正ミーントーン(ノーマル中全音律)]

(続き)
 という訳で演奏upします。生チェンバロだと練習や調律替えに余りに時間がかかりすぎるため(汗)、今回は調律替えのできる電子チェンバロ(ローランドの「旧」製品(笑)のC20)+シーケンサーです。

 まずは初学者モードです。当然ながら、初学者は、最初から速く弾くことは到底不可能です(笑)ので、取りかかりは、「ゆ~~~っ・・・くり」の速度で練習することになります。

 最初に、出来るだけアーティキュレーション(≒各音間に入れる「隙間」)を入れないように機械的に、かつ思いっきりゆっくり弾いたときに、ノーマル・ミーントーンでどのような響きになるかを調べてみます。 なお基準ピッチはいずれもA=415Hzです。
 そうだそうだ、D♯位置の確認の便宜のため、楽譜再掲しておきますね(なんて優しいんでしょう私(爆))。
017.JPG016.JPG
 では行きます。

〔1〕チェンバロの場合(テンポ52)



〔2〕オルガンの場合(テンポ52)

 いかがでしたでしょうか?  チェンバロではD♯の部分の響きがなんとか我慢できた方でも、オルガンでは「これはちょっと・・(汗)」と感じた方が多いのでは?

 次に、E♭キーをD♯音に下げて調律替えするとどうなるか?について調べてみます。(いやぁ「」製品のC20は、ワンタッチで基音変更できるので、本当、すっごく便利ですよね~w。) こんどは順序を逆にします。
〔3〕オルガンの場合(テンポ52)

〔4〕チェンバロの場合(テンポ52)

 いかがでしたでしょうか? このようにゆっくり且つ無配慮(極力機械的)に弾く場合は、E♭をD♯音に下げた(調律替えをした)方が好ましく(自然な演奏であると)感じる人が多いのではないでしょうか。

 しかしながら、人間は日々成長して行きます(笑)。この曲は舞曲系ですので、もっと速い速度で、もっと活き活きと弾くべきであり、そのような演奏になるように努力して行く(または師匠からハッパをかけられる)でしょう。
 で、その後の努力研鑽により、アーティキュレーションを考慮し、速い速度で弾いたときに、ノーマル・ミーントーンでどのような響きになるかを調べてみます。(but未だ改良の余地ありと感じるので、「完成度」については突っ込まないでいただきたい(爆))
〔5〕チェンバロの場合(テンポ144)

〔6〕オルガンの場合(テンポ144)

 いかがでしたでしょうか?  前回とはうって変わって、D♯音の響きがそんなに気にならなくなったのではないでしょうか。(「なんだ、オルガンでも聴けるじゃん」と感じる方もいるのでは?)

最後に、これと同じ演奏でE♭をD♯音に下げた調律替えミーントーンだとどうなるか?について調べてみます。
〔7〕チェンバロの場合(テンポ144)

〔8〕オルガンの場合(テンポ144)

 あれ、D♯音が「凄く低く感じる!!!(驚)」と感じた方が結構いらっしゃるのではないでしょうか。特に①の音(Eの導音)や②の音は短く弾いても結構目立ちますよね・・。
※PCスピーカーやイヤホンだとそんなに違いが分からないかもしれませんが、私がこの楽器のスピーカーを通して直接聴き比べたとき、〔7〕〔8〕のD♯音のあまりの「低さ」にビックリしました。ですので、違いを感じられない方は是非ご自分でお試しいただければと思います、はい。

 この状態の耳で、ゆっくりモードのノーマルミーントーン〔1〕〔2〕の演奏を再度聴いてみると、新たな白鍵もとい発見があるかもしれません。いやぁ人間の聴覚って面白いですねぇ。

(続く)


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(日本時間6日昼の12時30より)「 世界解放デー」全世界同時・集団瞑想

5月5日の満月時(日本時間の6日昼の12時30より開始)に、「世界解放デー」と称して、人類が集合意識で、同一時間に、 「イベントが顕現するビジュアライゼーション(視覚化)」を行おう、という呼びかけがなされています。

以下、Youtubeサイトより転載

http://www.youtube.com/watch?v=ORXXC7JqtFc

ペンタゴン・インサイダーのDrake、銀河連邦(シェルダン・ナイドル経由)、マイトレーヤ、さらに、頻繁に届くAA マイケル、サルーサ、The Manuscript of survival 等々、多くのメッセージが、いよいよ、本当にイベントが開始する、と言っています。この先、月単位ではなく、週の単位です。

レジスタンス・ムーブメントのサイト、 Portal 2012 でも、Window of opportunity 「機会を提供する期間」とでも訳しましょうか、要するに、期待しているイベントが、最も起こりやすい期間について、5月5日から始まり、5月20日の日蝕をピークとし、6­月5日の金星の日面通過まで続く、と言っています。

従って、5月には、一連の変化の口火が切られるものと思います。というか、切られるようにしなければなりません。

そのため、5月5日の満月時に、「世界解放デー」と称して、人類が集合意識で、同一時間帯に、「イベントが顕現するビジュアライゼーション(視覚化)」を行おう、という呼­びかけがなされています。

世界中で、同一時間帯に行うということなので、時差の関係で、日本では、5月6日の日曜日の昼12:30になります。

何をするかというと、一言で言えば、集中・瞑想して、自分の意識の中で、闇の勢力の逮捕と、その後の人類の明るい未来をイメージする、ビジュアライズする、ということです­。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.心身共にリラックスして、数分間、呼吸を整える。

2.市民の権限により、ロスチャイルド、ロックフェラー等の中央銀行の犯罪人や、キッシンジャー等の闇の勢力が逮捕される場面を、ビジュアライズ(視覚化)する。そのプロ­セスが、世界中で、平和に、スムースに実施されることをビジュアライズする。世界がついに、金融奴隷状態から解放され、悪の独裁者や腐敗した政治家から自由になることをビ­ジュアライズする。

3.人類の明るい、新しい未来をビジュアライズする。即ち、新しい、公正な金融制度が始まり、すべての負債が免除され、人道的プロジェクトに豊饒化ファンドが投入され、先­進テクノロジーが導入され、生態系が回復し、人類がついにすべての抑圧から解放される様子。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後の一押し!―5月6日昼12:30「世界解放デー」全世界同時・集団瞑想へ参加しよう
http://blog.goo.ne.jp/flatheat/e/504d38bed1c634464f343761a27f0a68

(転載終了)

補足追記:12等分律(12ET)の「押しつけ(強制音律化)」、画一化は疑いもなく闇の勢力の悪行ですので、読者の方も是非ビジュアル化瞑想に参加していただければと思います。


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GW特別編(続6)~収穫の時は来た!~前期バロックは宝の山だ!!-そろそろまとめ [純正ミーントーン(ノーマル中全音律)]

(続き)
 瞑想はいかがでしたでしょうか(小生、今日は午前中から何か今までになく深淵な脳波が出ているように感じます)。

 さて、昨日は家族で井の頭公園に行ってきまして、そうこうしている内にあっという間にGWも最終日となってしまいました。今回の一連の記事は「GW特別」企画のため、そろそろ収束させなければならないわけですが、とても纏まりきれそうにありません(泣)。 正直、「ホ短調」の鍵盤楽器曲の音律論だけで本が数冊書けるんじゃないですかね。とても社会人アマチュア愛好家が扱い切れるテーマじゃないですね(汗)。
 ・・などとウダウダ愚痴書いている暇があったらサッサと纏めてよ、という読者の声が聞こえそうな気もするので、おおざっぱに纏めてみます。 まぁ、纏めというより、「ざっと調べてみたらこんな感じでした」レポってところですかね。

----本題開始---------

 今まで書いてきたように、ホ短調の鍵盤楽器曲の楽譜について、まずはフレスコバルディから調べてみまして、結果は既に述べた通りです。すなわち、フレスコバルディは、ホ短調曲を作曲した。但し、D♯音の使用やV(B)の和音の使用は、
①オルガンで弾かれることを想定している曲については否定的であり(例:トッカータ集第1巻の2つのホ短調曲)、一方で、
②チェンバロ等(減衰音、調律替え可能楽器)で弾かれる舞曲でしかも速い曲については肯定的である。但し、無条件肯定ではなく、配置などに工夫や配慮が感じられる。
 と考えられます。
 なお、今回「しかも速い曲」の条件を新たに追記したのは、遅い曲についてはホ短調の選択を避けている印象があること(例えば有名な「フレスコバルダによるアリア」はゆっくりだがニ短調曲)、および、後述するフローベルガーと対比するためです。
(※フレスコバルディや当時の人が調律替えを行って弾いていたかどうか?は、とりあえず保留。 もし歴史的真実が「YES」ならば、「じゃあ某社のあの新製品って一体何なの?」、「欠※商品じゃないの?」、「いやいや実は闇の勢力に圧力を掛けられているんでしょ?」論wにつながる。なお、前に書いたアレッサンドリーの演奏CDの日本語解説書では、チェンバロの演奏調律に関し「調律はミーントーンにより、必要に応じてesをdisに調律しなおした。」と記載されております(16頁)。)

 で、フレスコバルディがこのようにホ短調曲を作っていることを確認し、次に興味が湧いたのは、「では、それよりも昔はどうだったのだろう?」ということでした。で、最初にスウェーリンクの鍵盤曲の楽譜(下記ドーバー版)を調べてみたところ、
003.JPG
004.JPG
このように最初の方は全くホ短調がなくて、「これは全く作ってないのか?」と思ったのですが、005.JPG
付録を入れて73曲中、どうにか1曲だけ見つけました。これです。
006.JPG
この黄色で塗った41番目の曲は、オルガン用(ペダルパートあり)の変奏曲でして、
007.JPG
こんな感じで始まります。ただ、やはりD♯の使用は避けられています。また、曲の最後は、フレスコバルディのトッカータと同様に、(Ⅴ-Ⅰではなく)以下のようにⅣ-Ⅰ(A-E)の終始法を使用しています。
013.JPG

次に、「それでは電話帳wならどうだ?」ということで、若い人にはわからないであろうw、昔の電話帳のようにブ厚い、エリザベス朝時代の数々の鍵盤楽器作品が収められたフィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック(ドーバー版、全2冊)をざっと調べてみたのですが、ホ短調曲がどうにも発見できません(汗)。(ただこの曲集は全部で数百曲あるので、見過ごしの可能性あり。ご存じの方、情報ください。)

で、鍵盤楽器のホ短調曲を最初に書いたのはスウェーリンクなのか? という疑問が生じたため、念のため、ウィリアム・バードの下記「マイ・レディ・ネビルス・ブック」(これもドーバー版)も調べてみたところ、下記41曲中、
009.JPG

010.JPG

短調か長調かはさておいて、ありましたホ調の曲が、さすがはバード!(感心)
011.JPG

但し、この曲でもD♯音やV(B)の和音の使用は避けられていて、最後は以下のようにAの和音で終わっています。
012.JPG

とまあ、こんな感じで、初期の頃のホ短調鍵盤楽器曲の作曲手法がある程度分かったところで、今度はフレスコバルディの弟子たちに興味が移っていくわけです。

まずはフローベルガー。これもやはりドーバー楽譜です。
014.JPG

 まずはトッカータのホ短調曲を探します。下記黄色で塗ったように、フローベルガーは結構作っていますね。
015.JPG

最初のホ短調トッカータ(第8番)。3分程度の短い曲ですが、最初から(大胆に?)D♯音を使ってV(B)の和音をならします(鉛筆で丸した部分)。但し、短い音符で経過的に使っている、と評価できるかも。
016.JPG
 ともあれ、オルガンで演奏される機会が多いトッカータで(師匠のフレスコバルディが避けた)D♯音をこうして使っているのは、何か感慨深いものがあります。何か作曲者フローベルガーが「私はこの音をオルガンで使うことを肯定します」、「私たちの頃はD♯音が普通に使われていたのですよ」と説明しているように感じてしまう私なのでした。

 トッカータ第8番の他の個所です。ここは低音はBですが、和音はD♯(つまり長和音)の使用を避けて短和音(Bm)にしています。
017.JPG

そしてここ。短い音符で気を使いながらD♯を入れているようにも感じます。

018.JPG

さらにここ。比較的長いⅤ(B)の和音は、Aの音を加えて属七の和音とし、かつ下のBと上のD♯を1オクターブ離しています。次の小節も下のBと上のD♯を離してますが、オルガンで最後の2分音符のD♯を伸ばしすぎると耳障りかもしれないですね。

019.JPG

その他、下記のように、このトッカータでは、V(B)の和音を(響きに気を遣いつつも)ふんだんに使っており、特筆すべきは、最後をV(B)-Ⅰ(E)の終始法で終えているところです。
020.JPG

 ホ短調のトッカータでこの終始法を最初に使ったのがフローベルガーであるのならば、フローベルガーは「大胆な勇者」、「歴史を変えた男」、「ホ短調トッカータの改革者」と言えるのかもしれません。一方で、この頃のオルガンのD♯音が「修正されたD♯音」であったのならば、フローベルガーの書法は「使うべくして使った」、「別に偉くはない」、「当然の結果」etcとなるので、この「鶏(曲)が先か卵(音律)が先か?」問題は、作曲者の名誉等からすると結構重要な問題なのでは、とも思えます。

次はトッカータ11番です。この曲は、8番より規模が大きく(演奏時間5分半程度)、タイで接続された持続音も多いので、よりオルガン演奏を意識した曲と言えそうです。手持ちCDでも8番がチェンバロ、11番がオルガンで弾かれています。

 021.JPG

そのせいなのか、D♯音の使い方が、8番に比べてより慎重になっている印象を受けます。具体的には、長く伸ばすところはこのようにD音(Bm)とし、
023.JPG

ここもそうですし、
024.JPG

B7のところはD♯と下のB音が3度になってますが、一応A音で緩和してますし、次もBmですよね。ただ、最後だけは(D♯の音を短くしつつも)V→Ⅰパターンを貫いてますね。

025.JPG 

 (続く)

 

 

 

 

 

 


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GW特別編(7、終わり)~収穫の時は来た!~前期バロックは宝の山だ!!-まとめend- [純正ミーントーン(ノーマル中全音律)]

(続き)
この記事で最後にする予定ですがどうなることやら。

 前回記事ではフレスコバルディの弟子であるフローベルガーのトッカータを調べたのですが、その次に、明らかにチェンバロないしクラヴィコード曲と思われる組曲のホ短調曲を調査しました。フローベルガーと言えば「バロック組曲の完成者」と評価されているので、この調査は外せないですよね。

 で、使用楽譜はこれ。オーストリアのAKADEMICHE DRUCK-U. VERLAGSANSTALT GRANZ

031.JPG 

 この楽譜では、 解説が結構書かれていて、今回それを解読できれば良いのですが、いかんせんドイツ語(汗)。ただ、1959年(つまり12ETの独裁?期)発刊のものなので、音律情報までは期待できなさそうな雰囲気が漂ってます。

 という訳で目次。
フローベルガーの組曲032.JPG

  黄色で塗ったように、28組曲中、ホ短調は4作品あります。それどころかロ短調曲まで作っていることが分かりますが(第26組曲)、手を広げすぎるのもアレなので、今回はホ短調だけ調査します。(ちなみに♭系はハ短調(第19組曲)までで、ヘ短調曲までは作っていないことが分かります。)

で、最初のホ短調曲である第7組曲のアルマンド。比較的ゆっくりの曲であるにもかかわらず、このようにいきなり「真っ向勝負」でVのB和音が出てきます。

033.JPG

 「う~~ん、、でもBと同時打鍵するのは1オクターブ以上離れたD♯で、「3度」にはなっていないじゃん」と突っ込んでいる読者の方には、次のクーラントの前半最後をお見せしましょう。

フローベルガーのD♯ 001.JPG

 今度は紛れもなくBD♯は「3度」です。こうなると、アルペジオで響きの悪さを誤魔化そうとしても、到底誤魔化し切れないでしょう。念のため、サラバンドとジーグの前半最後も掲載しておきます。

フローベルガーのD♯ 002.JPG

フローベルガーのD♯ ジーグ003.JPG

 このように、フローベルガーの組曲(チェンバロ曲)では曲の速度に関係なく、ガチでⅤの和音を「これでもか!」とばかりに使っていることが分かります。なお、他の組曲も同様ですし、各曲の終止の進行は(例外もあるものの)殆どがⅤ-Ⅰ型です。いやぁ、これは怪しいですね、D♯は高さが調整されていたのではないか、との疑惑度大です。

 では、どの程度調整されていたのか? が大問題ですが、、、、、やはり例によってこれも「今後の課題」ですかね。ただ、上記の作曲された調の狭さから言って、ウェルテンペラ系ではなく、あくまでも1/4シントニックコンマ・ミーントーンベースで、派生キーの高さを調整するに留まると考えた方がよさそうに思えます。昨日チェンバロをいじって確認してみたところでは、D♯音の高さとE♭の高さの中間の領域で、「何か妖しい響き」が出る音程があって、どうもそこが匂う(笑)のですが、慌てて書いてもアレなので、今回は保留にしておきます。

 なお、前期バロックのホ短調&調律法を理解するためには、この後の作曲家(例えばケルル(←フローベルガーの弟子)やパッヘルベルやフィッシャーなど、さらにはバッハ)の音の使い方を調べて比較すると良いのですが、やはり今回はそこまで手が回りませんでしたね(残念)。

追記:手書きで年表なども作ったので、後日に追記するかも知れません。

 そんなこんなで、GW中多数回に渡って調べてきた前期バロックのホ短調曲とミーントーン(特にD♯音やⅤ(B)の和音)との関係、この辺で終了させたいと思います。いやぁ、今年のGWは生チェンバロも弾けたし、充実していて私としては非常に有意義でした。

 それでは皆様、長文にお付き合い頂き、どうもありがとうございました。


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(適宜更新)GW企画補遺編:フローベルガーの組曲の音律を何とかして解明できないものか [最適音律を見極める基準(仮説)]

(昼休みのつぶやき)

その後の調査により、フローベルガーの鍵盤楽器のための「組曲」は、現在知られている限りでは30あるようだ(下記サイト参照)。
http://www.cembalo.com/discography/disc11_3.htm

つまり、前の記事で載せた下記28の組曲の他に、2つのイ短調組曲(29,30番)があることが確認された。

フローベルガーの組曲032.JPG

(参照サイトはwikiの「フローベルガー」からリンクされているIMSLPの楽譜サイト)

で、ざっと調性を調べてみたところ、ホ短調がらみで、以下の点が非常に気になった。

現段階での最大の疑問点:
 フローベルガーは、ホ短調の組曲を作曲した、しかもⅤ(B)の和音やⅤ(B)-Ⅰ(E)終止法は当然のように使っていたのに、何故にホ「長」調の組曲は作曲しなかったのか??

(派生疑問点:鍵盤楽器用のホ長調組曲を一番最初に作ったのは誰か? さらには、オルガン用のホ長調曲を一番最初に作ったのは誰か?(ホ長調のオルガン曲は、バッハですら作っていないはず))
⇒もしかして、主和音が純正3度にならない長調は作曲対象外????
 ⇒手持ちCDのホ短調組曲を聴いてみる⇒ピカルディ3度の終止和音(E)が、何か濁ってる感じ。

 ううん、これはもっと深く研究しないと気が済まなくなってきた(汗)。

 というわけで、この問題について、もう少し研究したいと思う今日この頃。

ちなみに、下記yotubeサイト(の投稿者)は、チェンバロ音源を滅茶苦茶沢山upしてくれているので非常に嬉しい。

http://www.youtube.com/watch?v=ezruj3cHNaw&feature=relmfu

で、上記ト短調組曲を聴いてみるに、どうもB♭音も修正されている印象を受ける。

フローベルガーは、♯系長調はホ長調(以降)、♯系短調は嬰へ短調(以降)、♭系長調は変ロ長調(以降)、♭系短調はへ短調(以降)の組曲を作曲しておらず、調性選択が割と狭いので、想定音律を割り出すのが比較的容易ではないか、との印象を受ける。というか、古楽演奏家のトップは既に割り出して(ないし「突き止めて」)いるはずである。 もしかしたら当時のフランスの音律がヒントになるかもしれないと思ったりもする。

 あぁ、昼休みが終わる。とりあえずこんなところで。

 

 


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続・適宜更新/補遺編:フローベルガーの組曲の音律を何とかして解明できないものか、その2 [最適音律を見極める基準(仮説)]

(続き)
フローベルガーの組曲の音律について考えてみる。

------(楽譜解析中メモ(未だ途中段階))----------------------

 第1組曲:イ短調①:dis使用(♭音なし)
 第2組曲:ニ短調①:gisまで使う
 第3組曲:ト長調①
 第4組曲:ヘ長調①:Es使用(低くてもよさそう)
 第5組曲:ハ長調①
 第6組曲:ト長調②:変奏曲でdisとEsを混用している。但しdis指向
 第7組曲:ホ短調①:ここで初めてAisが出てきた!
 第8組曲:イ長調①【唯一】
 第9組曲:ト短調①:ここで初めてAs(A♭)が出てきた!(但し「増1度」的?)
第10組曲:イ短調②
第11組曲:ニ長調①
第12組曲:ハ長調②
第13組曲:ニ短調②
第14組曲:ト短調②:As(A♭)あり、cisとdesを混用している。
第15組曲:イ短調③
第16組曲:ト長調③
第17組曲:ヘ長調②
第18組曲:ト短調③
第19組曲:ハ短調①【唯一】 fisとgesを混用している。
第20組曲:ニ長調②
第21組曲:ヘ長調③
第22組曲:ホ短調②
第23組曲:ホ短調③
第24組曲:ニ長調③
第25組曲:ニ短調③
第26組曲:ロ短調①【唯一】
第27組曲:ホ短調④
第28組曲:イ短調④
第29組曲:イ短調⑤
第30組曲:イ短調⑥
-------(以上、適宜更新)----------------------------------

【概略内訳】 : 短調が6+4+3+3+1+1=18/長調が3+3+3+2+1=12
【詳細内訳(多い順から)】 : 6つのイ短調、4つのホ短調、ト調(長/短)とニ調(長/短)とヘ長調が3つずつ(合計15)、2つのハ長調、唯一のイ長調、ハ短調、ロ短調)

【作曲対象外】:♯系長調→ホ長調(以降)、♯系短調→嬰へ短調(以降)、♭系長調→変ロ長調(以降)、♭系短調→へ短調(以降))

 以上から分かること⇒フローベルガーは、短調指向(イ短調偏愛)、♯系指向
  (※ラモーもクラヴサン曲ではイ短調偏愛である)

  フローベルガー(1616-1667)は、ルイ・クープラン(1626-1661)との交流があったので(出会いが1652年頃といわれている)、その影響もありそう。 但し、ルイ・クープランの方が作曲調性が広い(変ロ長調や嬰ヘ短調曲も作曲している)。なので、まずはルイ・クープランが使っていた音律(17世紀フランス、最大ウルフが+15.5セント)を試してみて、次にそれをもっと大胆に調整する試みを行うのが王道(または早道)か?

 想定音律模索の視点として、フローベルガーが「イ短調で最も美しいと感じていた音律」、ホ長調や変ロ長調(短調ではヘや嬰ヘ)では作曲する気力が起きない(笑)ような音律、(その他:ハ短調やロ短調やイ長調は「我慢の限界値的な響き」がある(?)音律か)

ルセのトッカータ9番(ハ長調)の終盤や組曲19番(ハ短調)を聴いて感じたが、これは「可成り面白い調律」だw
http://www.youtube.com/watch?v=gE70LdMmgqg&feature=autoplay&list=PL440B2B7D46E17A01&playnext=1

 今日はこんなところで。 


 


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続きその3、フロベル音律解析 [最適音律を見極める基準(仮説)]

(続き) 

余談:ネットでは「韓国の主要銀行の崩壊&取り付け騒動」が話題になっているが、マスコミは相変わらず隠蔽体質のようである(下記井口氏のブログ参照)。
http://quasimoto.exblog.jp/17938664/
ブログ「ハートの贈りもの」さんでも「日本のプルトニウムは、やはり核兵器製造目的だった!―その歴史とからくり」他、様々なニュースが記事になっている。これは必見かも。
http://blog.goo.ne.jp/narudekon/e/ccdad865d5a9f2cf959efca08eb662ad

(ぼそぼそ・・・当ブログが陰謀暴露系記事一色に染まるのも時間の問題か?(爆))


では本題

------今日のメモ----------------------
 前に引用した参照サイトによれば、フローベルガーの組曲で、最初の6曲は1649年、次の6曲が1656年とのことなので、ルイ・クープランと出会った1652年を挟んだ上記各6曲間で「想定調律が違う可能性」もあり得るか。
 ルセが弾くルイ・クープラン(ヘ長調組曲、シャコンヌとトンボーあり)
http://www.youtube.com/watch?v=CmI-mxLSmng&feature=related
 同、ト短調組曲、パッサカリアあり
http://www.youtube.com/watch?v=zJ54JHro6A8

自分用、ルセの検索用ワード
Rousset L. Couperin

 (ルセの調律は色々と参考になりそうだ。ルセのCDはamazonなどで軒並み入手し難くなっている。(優れた調律のCDがあっという間に売り切れる)現代社会では、そういう入手困難CDの方が「本物の調律」の可能性が高いことは今更言うまでもない・・・「余談」と上手く繋がったでしょ?(笑))

------楽譜解析中更新メモ(作業中)----------------------
 組曲番号:調性等 :使用される黒鍵音とメモ(非音階音の白鍵は( )書き)
 第1組曲:イ短調①:G♯、F♯、D♯、C♯(♭音やA♯は不使用)、初っぱなからフローベルガーお得意の「同音反復音形」が出現
 第2組曲:ニ短調①:B♭、C♯、F♯、G♯
 第3組曲:ト長調①:F♯、(F)、C♯、G♯
 第4組曲:ヘ長調①:(H)、B♭、F♯、E♭(←低くてもよさそう)
 第5組曲:ハ長調①:F♯、B♭、C♯、G♯
 第6組曲:ト長調②:F♯、D♯、G♯、C♯、B♭、E♭、変奏曲でdisとEsを混用している。但しdisベース

 第7組曲:ホ短調①:F♯、C♯、D♯、G♯、A♯←ここで初めてAisが出てきた!

--------

時間切れ! また明日でも


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その4,フロベル想定音律の割り出し(重要情報満載?(笑)) [最適音律を見極める基準(仮説)]

いやぁ、流石に木曜日は辛いっすね(泣)

(本題続き)
 メジャー作曲家、特に国際的に活躍した作曲家(フレスコバルディ等)はフランスの音律を当然知っていたと考えられる。なので、例えば、フレスコバルディの「フランス風(フランス様式による?)カンツォーニ(1645年)」は、当時のフランスの音律が適用できる可能性が考えられるが、楽譜がないため要購入か(←フレスコバルディの楽譜は結構高い(泣))。


(音律割り出しの名人?)ルセによるルイ・クープラン演奏の続編
L. Couperin - Suite en la mineur - C. Rousset
http://www.youtube.com/watch?v=DuoMpty9I2I
この組曲イ短調は、
- Prélude à l'imitation de Mr Froberger
- Allemande l'amiable
- Courante La Mignone
- Sarabande
- La Piémontoise
 とあるように、最初は「フローベルガーを模した前奏曲」となっている。フローベルガーが好んで使った同音(高速)連打(30秒台)の他に、何が真似されているのかは私的には謎だ(汗)。このルセの演奏録音が、「フローベルガーが(好んで)使った調律」だったら良いのだが、世の中そんなに甘くないかも知れない(笑)。

ちなみに、白鍵がミーントーンになるフランスの音律の
F-①-B♭(A♯)-②-E♭(D♯)-③-G♯(A♭)-④-C♯-⑤-F♯-⑥-B(H)
の6つの5度の間隔(純正5度からのズレ)は、

17世紀フランス(ルイ・クープランの頃)
ラモー(情報源は「古楽の音律(春秋社)」)
クープラン(REIKOさん割り出しによる)
の順で書くと(単位セント、Mはミーントーン5度(-5.5)、◎は純正5度)、
①+5②+5③+15.5④M⑤M⑥M
①+8②+8③-7   ④◎⑤◎⑥◎
①+5②+5③-1   ④◎⑤◎⑥◎
となる。
 つまり、フランスバロックの前期と後期とでは音律構造が大きく異なり、特に、G♯(A♭)の位置、言い換えると、ホ長調のⅠの和音(ホ短調のピカルディ終止和音)の「長3度の純正度」が全く異なっていることが分かる。

ルセの弾くフランソワ・クープラン
http://www.youtube.com/watch?v=dsMSVI6ykLg
2曲目が神秘的なヴァリケート(変ロ長調、A♭音あり)である。

 とりあえず今日はこんなところで(疲れが溜まっているので以下昼寝(笑))

 


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余談的執筆(フランス風、フランス的なものとは? バッハのイギリス組曲の想定音律など) [最適音律を見極める基準(仮説)]

今日こそは修正を最小にして昼寝するぞ(汗)

ルセの弾くラモー(「ニ調」)を聴きながらこれを書いている。
http://www.youtube.com/watch?v=m-XLNzNweoI


 フランスバロックの鍵盤組曲の(音律的な側面から考えた)最大の特徴といえば、まずは、
(1) 一つの組曲で、相互に主音が同じ長調曲と短調曲の両方を入れるケースが、極めて多いないし一般的である、ということではなかろうか。つまり、フランスバロック鍵盤組曲では、第1組曲は二短調、第2組曲はイ短調・・・というのではなく、第1組曲は「二調」、第2組曲は「イ調」などと分類される場合が多い。
 さらには、フランスバロックの鍵盤曲は、
(2) 1曲の中に主音が同じ長調和音と短調和音の両方を入れている曲が多い。
 上記(1)(2)も、音律研究の上で重要な考慮要素になると考えられる。例えば現在分析しているフローベルガーの組曲集は、(1)は当てはまらないが(御存じの通り、他のドイツ人作曲家の鍵盤楽器組曲も同様であろう)、(2)の傾向が見受けられる曲が結構ある。

 さらに余談。バッハの鍵盤楽器曲の解説本で、「イギリス組曲はフランス組曲よりもフランス的である」旨の説明(くだり)を読んだことがある。未だにこの意味が良く分からないのだが、上記(1)の観点で見ると、イギリス組曲の方が各組曲の所謂「トリオ」の舞曲で同主張転調の書法を使っている(対してフランス組曲ではこれがない)ので、この点で「よりフランス的」と言っているのか?とも思ったりのするのだが、実際どうなのだろうか。

 ただ、私的には、音律的アプローチからすると、イギリス組曲は、上記「トリオ」の舞曲で同主張転調の書法を使っているからこそ、フランス組曲よりもより大人しい調性選択なのではないだろうか? と感じている。 例えばフランス組曲第3番ロ短調や第4番変ホ長調で同主調転調曲を書くと「ロ長調」や「変ホ短調」になるが、これだと響き的に非常に厳しいだろう(但し、フランス風序曲やあまり知られていない「組曲変ホ長調」ではこれに挑戦している。流石はバッハ!)。さらには、イギリス組曲第4番ヘ長調のトリオ舞曲(メヌエット)は、同主調の「ヘ短調」ではなく並行調の「ニ短調」である。他の組曲(1番イ長調、2番イ短調、3番ト短調、5番ホ短調、6番ニ短調)ではトリオ舞曲で同主調転調させているのに、これだけ同主調転調させていないのは、明らかに「想定音律のヘ短調だと響き的に厳しいから」であろう(4番の全体的に明るい曲想と対比させるのは不似合いというのはとりあえず無視(笑))。
 というわけで、私としては、イギリス組曲の方がフランス組曲に比べ、想定音律がより純正MTに近い音律ではないか、と予想している。

あぁ、昼休みが終わる、、、やはり今回も昼寝できなかった(泣)


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(音律について)闇の勢力にとっての「不都合な真実」への思いを巡らしてみる。 [たわごと]

レスついでの余談つぶやき:

 「不都合な真実」といえば、先日ブクステフーデの鍵盤曲を調べているときに思ったのだが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%96%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%87

>この他、チェンバロまたはクラヴィコードのための作品として、21曲の組曲と6曲の変奏曲が現存する。マッテゾンが『完全なる楽長』で言及した7つの惑星の性質を模した組曲(BuxWV251)は今日消失している。
・・・の「今日消失」ってのが如何にも怪しい(笑)。 この怪しさは何か、少し前にNASAが発表した「アポロ11号の映像テープ紛失」と同じくらいの胡散臭さを感じる。
 この組曲にはBuxWV番号が付いていて、BuxWV251でググルとmidi音源にヒットするくらいなんだから、何が「消失」なんだか・・。

※「消失」:消えて無くなること(小学館、現代国語例解辞典、第二版より)

 

その他、自分用メモ

http://www.kirnberger.fsnet.co.uk/Modmeantone.html

 ↑修正ミーントーンサイト

http://ja-jp.facebook.com/note.php?note_id=501605805399

 ↑修正ミーントーンサイト、パッヘルベルとフローベルガーは知り合いだった

http://www.ryutopia.or.jp/schedule/12/0225c.html
 ↑
>スペイン製オルガンの大きな特徴である水平トランペットや分割鍵盤が
・・・ほほう、スペインのオルガンは「分割鍵盤」が当たり前か、、

http://d.hatena.ne.jp/gakuseiizumi7711/20110216/1297817412
>コレア・デ・アラウホの「ソプラノの分割鍵盤のための 第2旋法によるティエント第59番」
・・・タイトルに「分割鍵盤のための」とあるのは珍しい。ここまでは「隠しきれなかった」とか?

http://shinkou-kyoukai.org/~s2ban/music/pipeorgan.pdf

 分割鍵盤とショートオクターブ


 


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