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純正律フレットギター&オープンDチューニング(DADF♯AD)で弾くサルタレロ(ボルタ) [純正律(Just Intonation)]

この曲はクラシックギター関係者には解説不要ですよね。

極めて純正律的&民族音楽っぽい曲で、有名ギター曲の中ではひときわ異彩を放っている曲だと思うのですが、フレット楽器で純正律が一般的だった頃には、この手の曲は他にも沢山(ウンザリするほど?)作られたはずですよね、、(全部「廃棄」されっちゃったんでしょうかねぇ・・・人類の知的遺産を何だと思っているのでしょうかね、支配者達は・・・)。 

てな訳で、調律はそれなりにしたのですが、あ、一応写真貼っておきます。
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前のラコートフレッティングは外して、フル弦長を使って新たにフレッティング&調律しました(って言っても、一周巻きしたガットフレットを「スライド移動」させるだけなので、接着剤でフレット片を貼り付ける作業に比べれば全然、それこそ死ぬほど(笑)楽ですよ。改めてガットフレットの合理性と便利さを実感した次第です。ただやはり直線フレットだと、全部の弦の音程を正確に合わせることは無理なんですよね、、その辺が、利便性との「トレードオフ」ってことですね)。

 で、如何せん平日帰宅後の演奏なのでミスが多いですが(特に中盤の下メロディー)、何せ泣く子も黙る(支配者も嫌がる?(爆))「純正律(Justintonation)」なので、それほど不快には感じないはずですw。

最初は適当に和音を鳴らしてますので、時間の無い方は45秒くらいからお聞きください。
ではどうぞ



あ”ーーーーやっぱりリベンジ録音したい、、、もぅ仕事なんか辞めて、これの研究&演奏に専念したいですよ私(超爆)

 このように、純正律のフレットは意外と簡単に実現できますので、読者の皆様も是非一度お試しください。特にストレスの多い勤労者の方にはお勧めです。純正律の響きは凄く癒やされると思います。


(つまんない?ギャグ追加)純正律フレットGuitar&Open-Eチューニング(EBEG♯BE)で弾く、愛のロマンスと昨日のリベンジ(笑) [純正律(Just Intonation)]

 今日もやって参りました、「純正律フレットギターと戯れよう」のコーナー!(笑)

 まずは現在のフレットの状態です。
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 例によって、色々遊んでいるウチに、追加フレットや補助フレットが付いてきてしまいました(笑)。

 ちなみにこの第2フレットに付けられた補助フレットは、、、、って拡大しますね。
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 「ハ長調純正律が出来ないものか?」と思って遊んでいたら、やはりレミ間とソラ間は(大全音より1シントニックコンマ(=約22セント)分狭い)「小全音」でなきゃアカンだろう、ということで付けたものでして、今回のオープンEチューニング(EBEG♯BE)で弾く分には特に必要ないものです。

 で、ここからが重要(?)なのですが、この写真を見る限り、「何だ、シントニックコンマフレットって結構広いじゃん」、「これなら、ある程度慣れれば、小全音と大全音とを弾き分けることができるんじゃないの?」、「実は昔のギターもそうだったんじゃないの?」とか思っちゃったりする人がいるんじゃないかなと(笑)。 実際そうじゃないですかねぇ・・・ちなみにこのギターは弦長が650mmよりちょっとだけ長い楽器なのですが、例えば「バロックギター」とか「バロックリュート」などは、弦長が「バスギター並に長い」って話ですからね。

 確かバロックリュートって弦長690mmくらいが普通ですよね、、ってことは、現在の普通のギターよりもシントニックコンマのフレット同士が「広く」なりますよね、、その上Dmのオープンチューニングと来ている、、、「これは怪しい!」ってわけですよ(笑)、、、(←まぁこれはアマチュアor素人の「くだらない戯れ言(妄想)」と思ってくださって結構です。私、バロックギターもバロックリュートも持っていませんし。)
追記:でも、例え「そういう文献が出てこない」場合であっても、「だからNGなんだ」とするのは「」ですよね。今まで再三指摘した通り、この音律関係情報だけは「非常に特殊な環境」にある訳ですし。であれば、例えば、「調性音楽、和声音楽を嗜んでいる一般人ならば、音律や楽器や曲を最大限に活かすために、(言い換えれば「芸術家としての本分を全うするために」)どういう行動をとるだろうか?」等の視点で物事を考察することが凄く重要だと思う訳です、はい。

 てな訳で、今日の演奏。
 最初の曲は、ギター関係者以外の人にも解説不要ですよね。
 例によって、これも帰宅後練習録音なのでミス多発です&最初は指慣らしモードですので、時間の無い方は40秒くらいからどうぞ。



 異なる運指を既存楽譜に書き込んで数回練習してから臨んだのですが、未だ未だ練習が必要ですねぇ(汗)。

 ということで、このオープンEチューニング(EBEG♯BE)という調弦は、昨日のオープンDの全部の弦をそのまま全音分上げれば実現できます。ただ、6本の弦を全音上げるとテンションがうんと上がるので、より張りないし緊張感のある響きが出ますね。それと、⑤④③弦が通常より高くなることもあって、今日はA=432Hzで調弦しました(前回はA=441だったか442だったか・・・ううぅ忘れてしまった(汗))。

 昨日のオープンDチューニングは、最近のギター曲では結構見かけるのですが、所謂クラシック曲の楽譜では未だ見かけたことがないですね。それに対して、今回のオープンEチューニングは、ラテン系のクラシックギタリストの動画演奏で、チューニングの実演を兼ねながら弾いている映像を見たことがあります(曲名は忘れました)。ただ、如何せん12ETフレットでのオープンEチューニングだと全然面白くないし、しかもその動画では、弾いている内にどんどん調弦が狂って来て最後は壮絶に汚い和音が鳴らされて終わったので、ハッキリ言って思いっきりチョウザメもとい興ざめ(笑)の演奏でしたわ。

 私、オープンチューニングって、絶対「純正律フレット」のための調弦だと思うんですよね、、、、もう少し頭が整理されて来たらその旨の記事を書きたいと思っているのですが、どうなることやらです。

 それと、以前にIMSLPでカルカッシの楽譜を調べていたら、3弦をG♯に上げる調弦指示が楽譜中に書かれていたのを見た記憶があります、、4弦5弦はどうだったかは忘れましたが。

 では最後に、昨日の曲のリベンジ演奏です(笑)。上述のように、今日のオープンEチューニングは、昨日のオープンDチューニングをそっくり全音上げただけですので、「同じ曲を同じ運指で弾くことができる」という訳です(これが本当の「エアー2フレットカポ」ってやつでしょうか(爆)・・・このギャクの意味が分からない方は、身近なギターに詳しい方に質問してみて下さいw)。ではどうぞ。


 まぁ未だ未だ要練習ですが、今回は、昨日の低音メロディーと最後のハーモニクスの失敗の敵はそれなりに討てた(笑)ので、とりあえず良しとしましょう、、、そうしないとキリないものね(←自分には甘い私(自爆)。

 それでは今回はこの辺で、皆様良いGWをお過ごしください!


純正律(Justintonation)ギター&Eの変則調弦によるバッハのミュゼット [純正律(Just Intonation)]

  今日は4連休の初日ということで、家族でイチゴ狩りに行って来ました。今日は天気にも恵まれて、みんな大喜びでイチゴ(紅ほっぺ)を・・・って、これ書き出すと長くなるので止めときます(汗)。

 さてさて、今夜もやって参りました、純正律(Justintonation)フレッティングギターをみんなに自慢しよう(爆)のコーナー!! やんややんや。

 というわけで、純正律関係で弾きたかったのはやはりこの曲、バッハの「ミュゼット(BWV Anh.126)」。この曲は「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」に納められている鍵盤楽器用のニ長調曲で、正確にはバッハ作でなく作者不詳の曲のようです。鍵盤楽器関係者は殆どの人が知っているので解説不要だし、ギター関係者も同様ですよね。

 で、最後に追記で触れておきましたが、12鍵盤の鍵盤楽器で純正律(いわゆる12JUST)に調律して弾くときは、所謂「狭いDA問題」の処理が課題となりますが、他の楽器で弾く場合は純粋に綺麗な響きを追求していたと考えられますので、今回もその観点から、原調にはこだわらず、昨日のホ調の延長で編曲(タブ譜作り)&調弦してみました。
 
 という訳で、今日の調弦は、昨日のEオープン(EBEG♯BE)の③弦のG♯だけ1音下げるEBE「F♯」BEという調弦にしてみました(&昨日のシントニックコンマ用追加フレットは除去)。
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 どうしてこの調弦にしたかと言うと、この曲は後半で属調(この編曲だとロ長調)に転調するのですが、その場面でそのⅤ音(つまりF♯音)の開放弦が使えると便利だし、響きも豊かになるからです。(なので、その長所を強調するため、後半の低音裏拍をⅡ音に変更して弾いてます。)

 なお、純正律フレットでこのような調弦にすると、③弦2フレットのG♯音が主音Eに対してピタゴラス長三度になる等のため、ローポジションで使えないフレットが出てきますが(③弦3フレットA音も高くなる)、③弦のハイポジションは良好に使えました。

 では、前置きが長い割にはしょぼめの演奏ですが(TAB譜作って何回も練習したのに、中盤で色々トチッテしまった(汗))、「響きの美しさ」がそれをカバーしてくれるでしょう(笑)、、、ではどうぞ。
(例によって最初は指慣らし、今回は短め)


追記1:EBEF♯BEという調弦は、クラシックでは全然見かけないのですが(本当、保守的(or隠蔽的?)だよなぁクラシック業界(汗))、アコギやエレキなどでは割と普通に使われているようで、ネット検索すると結構ヒットしますね。
 下記サイトのCD情報では、使われている変則調弦の情報が全て載っているものもあり、色々と参考になりそうですね。
http://www.h2.dion.ne.jp/~slice/pooh/huang.html

 追記2:以下、推測(妄想?)なのですが、バッハがどういう基準でこの曲を「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」に含めることを選択したかをイメージしてみると、まずは純粋に良い曲だし、それを家族で楽しむという目的が第一義的にはあり、但しバッハくらいの大作曲家になると勿論「それだけで終わり」なんてことは「あり得ない」訳であって(笑)、家族への「音楽教育用」という目的が必ずあるはずなんですよ。 で、この曲で何を教えたかったか、何を教育したかったか?、を考えると、この曲の性格からすると、まずはやはり「純正律でしょ?」と考えざるを得ない訳ですよ、私としては。つまり、この曲を演奏するために、バッハ家の鍵盤楽器は(臨時的にせよ)「純正律」に調律されたとしか思えないんですよね。そしてこの曲は「ニ長調」な訳でして、純正律の狭いD-Aをどう処理するのかについても、調律上、作曲上、演奏上、等の様々な観点からバッハ自らが家族に丁寧に説明していたんじゃないかなと、そう思えてならないですね。

 では今日はこんなところで、


ギタレレ改造記録~終盤ミッション:音程テスト演奏を投稿せよ!~ [フレット楽器]


 今日は4連休の2日目。昨日に続いて息子の外出リクエストがあり、今日は前に書いた世田谷の某公園に行って、焚き火&野外料理(焼き芋&焼きリンゴ&焼きマシュマロ&イワシ丸焼き&飯ごう&ラーメン・・等々)を楽しんできました。

 で、恒例により今回もミーントーンギタレレ(改造中のブツ)を持参して行ったのですが、数カ所のハイポジションの音がビリツいて出なかったこともあって余り弾く気が起きず、専ら編曲作業(後述)と、息子の焚き火の相手(共同作業)の方にいそしんでいました。

 帰宅後にギタレレを調べてみると、やはりフレットの「浮き」が発生しているようで、やはり(細切れの)フレットガットを接着するのは結構大変だなぁと今回改めて実感した次第(なので、初めてこの作業を試される方は「金属フレット」の方がお勧めかもしれません。)

 そんなこんなで、今日はフレットガットの再調整をして、大分良い感じになって来たので、このへんでテスト演奏投稿したいと思います。

 1曲目は、前回投稿時と打って変わって今は「春爛漫」の季候になったため、それに相応しい曲を弾こうということで、滝廉太郎作曲(平倉信行編)の「花」を弾いてみました。ではどうぞ。



 この平倉氏の編曲はアップテンポな感じで非常に気に入っていて、通常ギターだともう少し上手く弾けるのですが、このギタレレだと結構ムズイですね・・(などと言い訳してみる(汗))。


 では次、、やはり春の曲&平倉氏の編曲で、岡野貞一作曲の「おぼろ月夜」です(生命力不足のため前奏は省略しています)。

 
 では最後。小生、最近は各種民謡をギター用に編曲する作業をしてまして、これはその内の1曲です。スコットランド民謡の「Kelvin Grove」という曲です。



 演奏の出来はともかくとして、ギタレレの音程は大分良くなってきたので嬉しい今日この頃です。ハイポジションの音程確認のためには、前にupした「故郷の人々(スワニー河)」を弾くのが良いのですが、やはりあれをギタレレで弾くのは相当練習が必要ですね(汗)・・またその内ということで。

追記:今日は純正律フレットギターの方は、(アコギでは有名な)「DADGAD」を試してみました。いやぁ純正律ギターでこの響きは凄い(圧巻)ですね、本当、カルチャーショックでした(驚!)。
 この「DADGAD」は、先日のDオープンつまり「DADF♯AD」の3弦のF♯音を半音上げるだけで出来るのですが、Dオープンと違って3度音が無く、G音がサスティンの役割を果たしているため、緊張感がありながらマイナーにもメジャーにも容易に行き来することができて、何と言うか、自然と「アドリブ意欲」、「創作意欲」などが沸いてきて、気がつくと延々と弾き続けていて、「いつまでも弾いていたい響き!」と感じました。
  という訳で、純正律フレットを試される方は、是非この調弦で遊んでみることをお勧めいたします。

  それでは皆様、良いGWを!

 

 


(前半戦)純正律への覚醒論序説(主にフレット楽器奏者向け) [純正律(Just Intonation)]

 GWもいよいよ終盤に差し掛かってきました(悲)。

 最近は鍵盤楽器をホッタラかしてギターばかり弾いているような気もしますが(汗)、一方の鍵盤楽器関係も純正律ネタが沢山あるのにナカナカ記事を書けない今日この頃の私。どうもこの「音律」というものの性質、特に、「一つのことが分かり出すと関連事項が「あ、そうだったのか(目から鱗)!!」と芋づる式に分かる」ようになる性質からして、片方(ギター/鍵盤)に手を付けるともう片方(鍵盤/ギター)にナカナカ移ることが出来ないように感じますね、、、まぁ私の「要領が悪い」、「能力不足」の面もあるのでしょうけど。

 そんなわけで、今日もギター関係の記事を書きたいと思います。

 では行きます、、GW特別企画、「純正律への覚醒論序説」、主にフレット楽器奏者向け~!! はい拍手~!!! パチパチパチ!!!

 今回は弦楽器、特にフレット楽器を所持している方のために「実践」形式で書きたいと思います。

 ① まずは、お手持ちの弦楽器をご用意ください。色々所持されている方は、「出来るだけ弦長の長い楽器」が好ましいでしょう。それと、長さをはかる器具(メジャーや定規など)と、紙と鉛筆を用意します。紙は何でも良いのですが、後々役に立つものなので、厚紙やコピー用紙などがあればグッドでしょう。それと電卓もあると便利です。

 ② 次に、その楽器の一番太い(重い)弦の弦長を測ります。なぜ「一番太い(重い)弦」なのかと言うと、それが「最もハーモニクスが鳴りやすい弦」だからです。測ったら、その値をメモしておきます。例えば一般のクラシックギターは弦長650mmが標準ですが、いざ実際に第6弦を測ってみると、微妙にその値からずれていることがあり、色々な気づきが得られる(キッカケになる)でしょう。

 ③ 次に、メモした弦長値の1/n、つまり、1/2、1/3、1/4、1/5、1/6、1/7、1/8、・・・(あぁ疲れてきたw)の値を計算して、その値の「位置」を、用意した紙に(紙の一端を基準として)順次書き込んでいきます。
  ・・(当方も作業中)・・さて出来ましたでしょうか? YESですね? おめでとうございます!! 貴方はこれで人類の偉大なる知的遺産アイテムをゲットすることが出来ました。未だの人は早くしてくださいねw。
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まぁこんな感じなわけですね、、、一見なんてことのないようですが、、、

④これを次に、用意した楽器のヘッド側の端を基準として、挟み込みます。こんな感じです。
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そしてここから、
⑤各1/nの分割地点を指で押さえて、ハーモニクス音を鳴らします。
貴方は何倍音まで高い音を鳴らすことができるでしょうか?

 ここで特別に?読者様にハーモニクス音を簡単かつ確実に鳴らすための「裏技」、「秘儀」をお教えいたしましょうw。
・・・これ、写真と音源の両方upで説明しようと思ったのですが、連日で演奏音源をupしていたのでブログ容量が厳しくなってきました(泣)。で、先ほど2号館の方にupしておきましたので、そちらをどうぞ。

http://meantone.seesaa.net/article/359084738.html

それと、大分遅くなってきたので、続きは明日書きます(JUST音律のフレット位置論まで展開させられれば良いのだがどうなることやら)。では、お休みなさい~!


(後半完結編)純正律への覚醒論序説(主にフレット楽器奏者向け)  [純正律(Just Intonation)]

 論旨展開の構想を色々練っている内に大分時間が空いてしまいました(汗)。
 論文調で延々と書くのも色々と疲れるので、今回はレジュメ形式で書くことにしました。

 ではいよいよ後半戦wの始まりです。皆様、読むだけでなく是非「実践」していただければと思います(くどいようですけど、私のブログって、古典調律「実践のための「資料」を提供している(にすぎない)」ってことに、早く「気付いてw」くださいね。それと、本来こういう啓蒙活動は、私のような「本業を別に持つ単なる一アマチュア」ではなく、もっと「上の人」がすべきであることを、もう少し上の人が(本当、「少し」で良いですから)自覚していただければ幸いです。)。

ステップ1:
 現在の地球世界での素直(正常)な疑問や不満感(不信感)を抱こう!
  音律の分野では?
   例:例えば2013年5月6日現在のwikiでの「純正律(以下「Jさん」)」と「ピタゴラス音律(以下「Pさん」)」との記述を比べてみる。
「Jさん」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%94%E6%AD%A3%E5%BE%8B
「Pさん」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%BF%E3%82%B4%E3%83%A9%E3%82%B9%E9%9F%B3%E5%BE%8B

   素直な感想(ある仮想少女?の心の叫び):何これ! 「Pさん」がやたら詳しく説明されているのに、「Jさん」の説明が少なすぎるじゃないのよ!?(ぷんすか!)。 大体さぁ、何故に「Pさん」については派生音(クロマチック音程)の数値まで記述(プロファイル紹介)されていて、「Jさん」については紹介されていないのよ!? 短調純正律まで理解するには最低10種類の音についての数値が紹介されていなければ駄目でしょ? これって『不公平』じゃないの!? マジむかつくぅー!

  (この理由については、「Pさん」と「Jさん」のどちらが「現在の標準音律(12ET)」の数値や性質と近いか? を考えれば分かる。 これは言い換えると、多くの人が反対している「原子力発電」に関し、これの推進者や擁護者が「何故か不当に優遇」されている「現代社会の異常性」の現れであり、このような「非常に歪んだ社会構造」に立脚するものと言える(・・・のかもしれない)。)

 ステップ2:
 できるだけ自分の頭で考えてみよう!
 上記例について、別にインターネットや書籍に載っていなくても、「Jさん」の数値は義務教育を受けた者であれば「自力で算出できる」ことに「気付く」ことが大事

 ステップ3:
 気付いたら即「実行&出力」しよう(別名「脳内完結」は駄目よw)。
  振動数比(&ギターのフレット)について:
 ドを1(0フレット)とすると、1オクターブ上のドは2(第12フレット)
                5度上のソは3/2(第7フレット)
                4度上のファは4/3(第5フレット)
                長3度のミは5/4(第4フレット)
                短3度のミ♭は6/5(第3フレット)
                               長2度(大全音)のレは9/8(第2フレット)
               (但し、小全音とする場合は10/9)
                長6度のラは5/3(第9フレット)
                長7度のシは15/8(第11フレット)

 ここで、弦長比やヘッド側端からの比率&位置は、
 弦長比=振動数比の逆数 (例えば長3度なら4/5)
 したがって弦長対ヘッド側端部との比率=1-上記逆数
              (例えば長3度なら1-4/5
                      =5/5-4/5=1/5)
  ゆえにヘッド側端からの位置=弦長×(1-上記逆数)
                              (例えば弦長650mmならば×1/5=130mm)
 という公式(重要アイテム)を使うべし。

残るは第1,第6,第8,第10フレットの4つである。
 第1フレットは「半音」であるが・・・上記wikiには
>半音(16/15)
と記述されている。つまり第1フレットは弦長×1/16の位置である。
 この半音は、12ETに近い18/17(弦長×1/18)よりも「高い」音であることが分かる。つまりこのフレット位置は、ド♯ではなく「レ♭」であることが分かる。

 この時点で勘の良い人なら「あっっ!! これって前に記事にあった『王道純正律』の値となるのでは?」ということに「気付く」。
  (ひそひそ:そして次なる推測として、『王道純正律』って実は「フレット楽器から自然発生的に出来たもの」なのでは? ということに気付く。)

 で、『王道純正律』の音律表を参照しながら、色々と比率計算をして、他のフレット位置も割り出していく。
  第6フレット⇒まずは増4音程(ファ♯=45/32)であり、弦長×13/45の位置だな
  第8フレット⇒まずは短6音程(ラ♭=8/5)であり、弦長×3/8の位置だな
  第10フレット⇒まずは短7音程(シ♭=9/5)であり、弦長×4/9の位置だな

 これを最初に用意した紙に書き込んでいく。
 ⇒再びハーモニクスを鳴らしてみる

  発見1:おぉ、『王道純正律』の第6フレットって、一見複雑な値だけど、7倍音ハーモニクスが鳴るじゃん!
  発見2:うーん、逆に第11フレットって、一見シンプルな値だけど、綺麗なハーモニクス音が出ないね。
  ⇒ここで勘の良い人なら気付く・・・この11フレット(つまり「シ」の音)では、「ハーモニクス」が上手く鳴らない⇒これってつまり、「シ」の音は「最初はなかった」のでは? ということに。

 で、このような「推測」を拡張して行くと、音律って実は「フレット楽器(特に「モノコード」)から自然発生的に「純正律」が生まれ、それがそもそもの始まりなのでは?」、「だって人の声や管楽器では、正確な音程を出す(さらには「維持する(安定させる)、再現する(何度でも繰り返す)」)ことが難しいでしょ?」、「鍵盤楽器だって、音程は「モノコード」から取っているよね」、「フレット楽器からではピタゴラス音律は発生(誕生)し難いのでは?」、「じゃあ今のピタゴラス音律を出発点としている音律理論って一体何なの?(⇒冒頭の不信不満のループに戻る(笑)」という路線(笑)になる訳ですね。

 最後に、王道純正律に基づくギターのフレットの写真をupいたします。
IMG_6150.jpg
(ガットフレットの「資源不足」のため貼り付けフレットがありますが悪しからずw)

 それでは、貴方が12ETの「洗脳」から目覚めることを心よりお祈りして、この記事を終えたいと思います。これでGWは終わりですが、私としては非常に充実した日々を過ごせたので、とても感謝しております。明日からも日々精進して頑張りましょう!

 


(0518音源削除)補遺編~純正調ギターの使い方の例~EAEG♯BEでホ長調曲 [純正律(Just Intonation)]

 このギターは、いわゆるノーマルの調弦で弾くよりも、オープンチューニングを初めとして、曲の特性に応じた様々な調弦で弾く方が数段威力を発揮するように感じます。その意味では、「古典調律ギターは変則調弦に対応できない」という一般論が全く通用しない、というかむしろその逆の世界ですよね。
 というわけで、今日は表記の調弦でホ長調曲を弾いてみます。

 クラシックギターで「ホ長調」曲を弾く場合に3弦開放音が短調の「G」になっていることがネックになる(例:響きを損なう、ちょっとでも3弦開放弦にカスろうものならノイズっぽい音が出て曲の雰囲気が壊れるように感じる、等々)と感じる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 先日アップした愛のロマンス(禁じられた遊び)やラグリマのような同主調の転調をするような曲ならばともかく、最後まで長調で通すような曲(或いは同主ではなく平行調の短調に展開するような曲)では第3弦の調弦は「G♯」の方が良い響きとなるのではないか?、、、、しかしながら、如何せん12ETフレットギターでは、長3度が純正から可成りかけ離れているため、余り試す気がしない(←追記:そもそも12ETにどっぷり漬かっていたら「その気力」すら湧かないでしょ?w)。
 そんな場合にも、この純正調ギター(純正律というより純正「調」と呼んだ方が良い気がしてます)であれば、第3弦をG♯にしたときの響きの美しさは格別なものがあります。

 ということで、昨日今日と、バッハの無伴奏パルティータ第3番ホ長調の前奏曲をEAEG♯BEの調弦で弾けるようにTAB譜を作ってみまして、先ほど一応完成したので音源upします。ちなみに5弦をBにせずAにしたのは、この曲は4度のベース音を可成り使うため、開放音を確保しておくべきと思われたためです(追記:それと前に記事にしたように、Ⅳの調ってのは出だしの全音構造がⅠの調と同じ(つまり、ド__レ__ミ = ファ__ソ__ラ)なので、運指面でも有利な訳です)。また、この曲では「E♯」音(つまり「増1」音程)が出てくるため、4弦1フレットの横(それよりも低い音の位置)に、補助フレットをつけました(つまり第1フレットの初期設定は「短2」音程仕様(1/16のフレット位置)なので)。

      (ミスして弾き直した箇所を若干削除&編集したものの、それでも目茶苦茶下手ですので(汗)、、響き「だけ」お楽しみください。これだけ下手な演奏でも、響きだけは別格ではないかとw)

※0518追記:すみません、ブログのデータ容量が一杯一杯なので、音源削除しました。
悪しからず。m(_ _)m

 それでは。

 

 


各種(主に純正律用の)分割鍵盤楽器の写真等が載っている凄いサイト発見! [純正律(Just Intonation)]

ここです。
http://www.h-pi.com/eop-keyboards.html

(前に書いた分割鍵盤特集の記事中にも挿入しておきました。)

このサイトって、前に指摘した各種「非」12ETフレットギターのサイト(下記URL)と同じホームページだったんですね、、、我ながら調査不足でした(何せ時間と英語力が(汗)・・)。
http://www.h-pi.com/eop-guitars.html
 それと、上記ギターサイトの写真ギャラリー(終わり頃)で、ジョン・シュナイダーの指板交換型ギターの交換用指板の種類が、「ヲイヲイ、いつの間にかメッチャ増えているじゃん!」(爆) と、思わず驚愕してしまったのは私だけでしょうか(汗)・・15,6種類ありますよねあれ、、、いやぁ私が言うのもナンですけど、よくやるなぁ(笑)。

 


続・「はじめに1本の弦ありき」~私が思う「自然発生的」な音律の歴史~ [純正律(Just Intonation)]

前に下記サイトで「はじめに1本の弦ありき」という(いわば未完の)空想小説を書いたのですが、
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301145514-1
今回は違った視点から纏めてみた次第。
 ただ、現在昼休みで、文書にしている時間的余裕がないため(泣)、レジュメ形式なわけです・・(後で文章に直すかも未定です(汗))。

この執筆の最終目的:
現代の通説的見解である、「ピタゴラスが(モノコード類似の弦楽器を使用しつつ)比率計算をすることで、ようやっと音律(ピタゴラス音律)が生まれた」かのように説明する説はオカシイのではないか? を説得的に述べること。

---私が思う「自然発生的」な音律の歴史------------------

 まずはユニゾン「同じ高さの音」⇒これは人間の「声」でも実現可能
 次にオクターブ「同じ種類の音」⇒  同上(と考えられる)

 次は5度 「音律の土台、骨格」⇒     同上(と考えられる)
    ※但し、「純正な5度」を作る(且つ保持・再現する)のは難しいと思われる。
    つまり、弦楽器(モノコード)や管楽器(自然倍音)の助けが必要。
    で、弦と管の技術的性質(音程の安定性、再現性、いわゆる熟練の
     要否など)を比較した場合、音律誕生や完成への役割や貢献(度)は、全体的には
   「弦」の方が高かった(重要だった)ことが容易に想像できる。
    ※但し、相当に「精度の良い弦」が必要と思われる。
    ※一方で、弦は、音程の「長期固定性」や「初期設定時」での弱点があり、
   対して管楽器(笛)は、(温度や空気流入量などでの不安定さはあるが、)
   本体が壊れない限り殆ど「永続的に音程を維持」することができる(・・ことは、昔の基準ピッチを推定するのに(現存している)当時の笛が使われていることからも明らか)。
    したがって、、、あれっ、まてよ!?? 音程の安定性は、鉄琴のような「打楽器」の方がより安定しているじゃん、、でも打楽器は「即時減衰」なので使いにくいよね・・・あああっ、音叉だよ音叉!!! 「音叉」が発明されて、初めて打楽器の長所が音律に活用されるようになった、ということではないか?
 で、音叉の発明が1711年とのことなので、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E5%8F%89
  それまでは各種楽器の調律は「調子笛(ピッチパイプ)」に頼っていたはずだよね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97
(何故か誕生秘話?が説明されていない。流石はwikiだね(爆))

  で、「したがって、」に話を戻すと、音律の誕生や発展に関し、「比率(計算)」面では弦の役割が大きかったけど、いわゆる「基準ピッチ」的な側面では管の役割が大きかったと言えそう。
 ただ、音律「誕生」のためには、本来、比率計算も基準ピッチも必要ないはずだ!!!
 つまり、それ相応に良質な「1本の弦」を、「適当な張力(テンション)」で張って、ハーモニクス音を出す音の出し方さえ「気付け」ば、音律(純正律)は自然発生的に誕生するだろう、というのが自説である。

結論:
「ピタゴラスが比率計算してようやっと音律が生まれた、しかも生まれた音律は(主音:開放音との密接度が徐々に低くなっていく)「ピタゴラス音律」である」っていうような説は明らかに間違いである(穿った見方をすると、現在の標準的な音律をサポートするためのプロパガンダと言えよう)。
 音律は、1本の弦から自然発生的に生まれた、しかもその音律は「純正律」である、との考え方が正しいはずだ。

 以上、執筆終わり。

 重要事項追記(汗):「ピタゴラス音律が比率計算によって誕生した」ってことには全面的に合意しますよw、、、、でも、これって裏を返せば、ピタゴラス音律は「比率計算が出来なければ誕生し得ない」音律ってことですよね(笑)・・・分かりますかこの意味が?


Wikiで「音律関係情報」を調べるときは「英語版」を参照することが必須ですね、という話 [記事の加筆修正など]

先ほど下記URLの過去記事に、

http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2013-04-27

 以下の記載を追加したのですが、

---追加分を引用------------- 

0513補足:
 グラスハープについての英語版wikiのURLです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Glass_harp

 >口径・腰径の異なる複数のグラスを大きさ順に並べるが、様々な作品を
>演奏できるように十二平均律の半音階を網羅して並べ、・・・

 に対応する英文ってどこにあるのでしょうかね?

本当、いつまでも(日本で)「上の人」がこんなことやっていたら、アマチュアの音楽愛好家から「常識を疑われる」だけだと思いますよ、真面目な話。

----引用終わり----------

 要するに、12等分平均率(←律?)は、その発祥地である西洋において(さえ)既に大分前から「見限られている」のに(参照:藤枝守氏著「響きの考古学」)、日本の音楽社会では、未だにこれに固執している人(特に「上の人」)が非常に多いので、こういう「歴史捏造」的(別名「犯罪的」)な記事がバンバンまかり通っている、ということではないでしょうか。

 ともあれ、結論的には表記の通り、
Wikiで「音律関係情報」を調べるときは「英語版」を参照することが必須ですね、ということです。

 例えば「純正律」のWiki記事だって、英語版の方が凄く詳しくて、音源リンクまで付いてますからね。
https://en.wikipedia.org/wiki/Just_intonation

 ただ、グーグル経由で上記URLに行こうとしたら何故か「非推奨」の警告が来ましたけど(汗)。「凄い社会」ですよね日本って(爆)。

 折角なので、ミーントーンの英語版WikiページのURLも載せておきます(こちらは警告は来なかったです。)
http://en.wikipedia.org/wiki/Meantone_temperament

 


(曲目追加作業中)次回の弾き回し大会のテーマ等を考えてみる [私のうねうねフレットギター]

 現在昼休みなのでレジュメ形式で。

 小生、前回の弾き回し大会では古典調律「概要紹介」的な感じだったので、今回は更にマニアックな感じにしてみたい。

 具体的には?⇒前回出来ずじまいだった「各種の不均等音律(うねうねフレット)ギター」の解説と演奏を行う。

①(初号機)純正ケルナー音律ギター
 アピール事項:
 後発の不均等音律に比べると「ハ長調の長3度(CE和音)が最も美しい(ほぼ純正)」
  ⇒ハ長調曲を演奏する(やはりソルの「作品31-13」は弾きたいなぁ)。
 もともと鍵盤楽器用の「Well-tempered」タイプなので、「全調演奏」が可能である。後発の不均等音律に比べると、「♭系の響きが極めて美しい」ことが長所と言える。
 ⇒ヘ長調曲を演奏する(例:ソルの嬉遊曲作品1-6(⑥弦F調弦)は非常に良い曲だが可成りムズイ(泣)・・・⑥弦F調弦曲満載の「作品24」の内の第3番は比較的弾きやすそうである・・・が、結局はop.35-10くらいが相場か?)

②(第2弾)キルンベルガーⅢ「改」(Jobin類似)音律ギター
 アピール事項:
 何と言っても2つの長3度(GBとDF♯)が「純正和音(4:5.000000・・・)」であるため、ト長調と二長調で「最強」「無敵」モードになる。
 ⇒ト長調曲と二長調曲を演奏する(「スワニー河」リベンジしたい!w)
 ハ長調は、CE和音は①よりも劣るが、CGの5度は純正であること。
  ⇒ハ長調の「5度強調」の曲があれば演奏する。

③(第3弾)ケルナー「改」音律ギター
 アピール事項:
 ギターで重要な「ホ長調」の響きの大幅改善が図られていること(EB5度を純正としつつ、長3度をより美しくした)。
 ⇒ホ長調曲を演奏する。

④(最新研究成果)イ長調(ほぼ)純正+ミーントーン融合型音律ギター
 アピール事項:
 特に古典派の曲との相性が良い(良さ気である)こと。
 古典派を始めとして、一般にクラシックギターの曲は「特定の調の使用が回避され、使用する調性が偏っている」傾向があるため、適用範囲が思ったより広い(であろう)こと。この種の音律は、少なくとも「可動フレット」型ギターの頃には「誰でも試した」可能性が高いと考えられること(何しろ、「単なる一愛好家」に過ぎない「下の者」である私で「さえw」たどり着けたのだから)。

ヤング改(欲張りヤング)音律の10弦ギター
 アピール事項:
 多弦なので、⑥弦Dドロップ等の変則調弦曲にも(調弦変更せずに)対応可能であること。
 バランスの良さ、共鳴の美しさ、アンサンブルでの満足度が絶大、、、等々。

⑥番外編その1:ミーントーン(中全音律)ギター
 アピール事項:
 曲で使用する全ての長3度和音を純正(すなわち「天国的に綺麗」)にすることができる
 ある程度の変則調弦ならば対応可能。

⑦番外編その2:現在研究中の純正調(&ガットによる移動フレット)型音律ギター
 アピール事項:
 曲で使用する全ての和音を「完全純正」にすることができる。オープンチューニングとの相性が抜群(というか、元々「それ用」のためのギターなのでは?)。
 ⇒リベンジ演奏するw。
 
----------------
 おそらく今回も時間切れになる可能性が高いので、まずは①②③⑦を優先させ、時間があれば④⑤⑥も行う、という感じだろうか。
 ともあれ、こうして一覧にしてみると、私もギターに関する音律研究を結構長く続けて来たんだなぁ(私もナカナカやるじゃん!(笑))と思えてしまうから、実に不思議だ(←実際はようやく出発点(つまり純正律)に辿り着けたばかりなのにね。)。

 


ケルナー「改」音律フレットギターのフレット位置修正およびその蘊蓄情報など [私のうねうねフレットギター]

すみません、ブログ容量が一杯一杯なので、前にupした純正律ギターでのバッハ前奏曲の下手な演奏音源(2ファイル)は削除いたしました。で、代わりにと言ってはナンですが、写真付きで蘊蓄情報?記事を書きたいと思います。

 ケルナー「改」音律フレットギターに関し、今年の初めに4弦の第4フレット(つまりF#)の音が可成り「低い」ことに気付きまして(要するに1弦第2フレット音との「オクターブが合わない(泣)」)、既存フレット(0.9mmのうねうね金属)に対して補助フレット(1.0mmのフレットガット)を貼り付けて使っていたのですが、弾き回し大会が迫ってきたので再チェックしてみたところ、どうもFの音程もオカシイ感じがしたため、チェック表を作って、、あ、これですね、
0518より正確であろうチェック表.jpg

(写真クリックにより拡大可能なはずです、以下の写真も同様。)
これと電子チューナー(コルグのOT-120の「KN」設定)を使って詳細に調べてみたところ、
やはりフレット位置にエラーがあるとの結論に達したため、こんな感じで、修正のための補助フレットを追加接着しました。
0518ケルナー改フレットの修正.jpg


 で、ここからが蘊蓄情報のオンパレード(笑)なのですが、
 チェック表を見ると、この音律では、
 EとFの半音(つまり1弦の開放音と第1フレット音)と、
 BとCの半音(つまり2弦の開放音と第1フレット音)とでは、
 どちらも「同じ幅」であることが分かりますよね。

  つまり、粗っぽく書くと、
 E-Fの半音は、○+KN+(-5)+(-3)+○+(+4)+○、
(○は純正5度、KNは約4.8セント狭い5度、他はその数値のセント分だけ狭いor広い5度)、
  これに対して、一方のB-Cの半音も、
             KN+(-5)+(-3)+○+(+4)+○+○なので、
 単に並び順が違うだけで、実際の半音の幅(数値、比率、セント値)は同じであることが分かります。
  
 とすると、1弦と2弦の「第1フレット」は、「相互に同じ位置」になるはず、言い換えると、0フレット(つまりナット端)に対して平行になるのが正しい(理論値、理想位置である)、ということですね。

 これに対して、修正後の状態を拡大して撮ったこの写真の1弦2弦の第1フレットを見ると一目瞭然ですよね。
0518_1弦2弦の第1フレットに注目.jpg

 そうです、1弦と2弦の第1フレットが「同じ位置にない」、「1弦第1フレットの方が相対的に高い位置にある」ので、今回それを補助フレットを使って修正した訳です。

 6弦についても同様に第1フレットと第2フレットの位置を修正したのですが、6弦の場合はギター関係者は「うわずった音程+ややぼけた音質」で耳が慣らされてしまって(別名「調教されて」w)いるので、音程(つまりフレット位置)のエラーにナカナカ気付き難くなっているなぁと、今回改めて感じました。特に、6弦2フレットつまり「最低音のF♯」については、「若干ピッチが高いくらいが普通に感じる」耳になっているように思われます。

 で、そろそろ纏めに入りますと、このようにフレット位置エラーがローポジションである場合は、既存フレットよりも若干高い(太い)部材を使って比較的簡単に「応急処置」を施すことができます。言い換えると、ローポジションの音程エラーはハイポジションのように「指の押さえ具合」で補正することが非常に困難(ほぼ不可能)ですので、弦交換した場合などもマメにチェックして修正すると、よりハッピーになれる(笑)と思われます。(蛇足:皆様ご存じのように、弦の材質や太さなどによって、押弦時の音程の上がり具合が可成り違って来ます。特に3弦と6弦は要注意です。いわゆる「不良弦」も結構多いですしね。)

 一方、フレット位置エラーが比較的ハイポジション側にある場合は、上記部材で応急処置をすると、それより低音側のフレットを押さえて弾いたときに(応急処置箇所で)ビリつき易くなりますので、応急処理部材の太さを「ギリギリの線」に設定することが必要となり、それでも上手くいかなければ、ある程度の誤差なら記憶&指補正をし、誤差の許容限度(別名「我慢の限界」)を越えた場合は、製作者の方に「○○さん、ここのフレットの位置オカシイじゃん!(泣)」と文句を言って修理してもらうことになります(笑)。

 で、上述のような「理論」を知っておけば、その時に、「これは不良弦が原因ではなく、こういう理由で、そもそもフレット位置がオカシイのです」と説得的に説明することが出来、修理も早く(かつ、当然ながら「無料」で(笑))行われることが期待できる(めでたしめでたし)、という訳です。

 (超蛇足:ひそひそ・・・とまぁ、今回は(←も?)偉そうな事をウダウダ書きましたが、私も最初はこんな理論(特に「半音の理論」)は知らなくて、製作者(or改造者)の方にメールで感情的に何回もクレームしてましたけどね(爆)。意外と多いんですよ、こういうフレット位置のエラー。フレット位置設定に関する有名な「N-SYS」もプログラムにエラー(バグ)があった、とのことですし。
 古典調律の世界は、理論面では「理路整然として美しい」的な色彩が強いのですが、いざ「実践面」となると、何と言うか「スポ根」の世界に足を踏み入れる(笑)的なものがあって、特にこのような固定(さらには「うねうね」)フレットの分野では、「我慢比べ(例:またやり直しかよ~、勘弁してくれよぉ(泣))」、「激励(例:頑張れ、最後は根性だ!!)」的な側面が非っっっっ常に強いと感じますね。 だからこそ「脳内完結せずに実践すること」に価値があるんですよね。このような「地道な作業」を(時には泣きそうになりながらw)苦労して積み重ねて行く内に、知らず知らずの内に「体力」、「精神力」、「キャリア」や「ノウハウ」、さらには「不動の自信」が身についていく(謂わば「血肉化」される)ことになり、それは即ち凄く貴重で重要な体験であると、じみじる今日この頃の私なのです。)

 


今後の展望(新ブログ構想等)を書き出してみる [たわごと]


 今年2回目の弾き回し大会も無事に終わり(参加者の皆さまお疲れ様でした)、暫くは音楽的な行事が無いので、自由研究(特に純正律の知識の体系的な構築)を頑張りたいと思う次第です。

 具体的には、ここのブログ容量が非常に少なくなってきたので、新たにブログ(次は「純正律中心」のブログ)を立ち上げようと考えております。「2号館」として使っているシーサーブログについては、ブログ容量はここの2倍(2ギガバイト)あって、記事作成や更新(編集)時の動作も軽くて良好なのですが、如何せんアクセス動向が把握し難く感じます。一方、ここのソネットブログではブログを無料で3つまで作ることができるので、2つ目を作ろうかなと。
 当初はこの「ミーントーン大好き!」ブログで、少なくとも総アクセス数が「100万」に達するまでは頑張るべし!と思っていたのですが、この容量不足の状況(泣)では仕方無いですしね。

 新ブログの仮題は「純正律から始めよう!」ですが、~ ~でくくる副題(キャッチフレーズ)とブログ紹介文の候補が色々あって迷ってます。
 まだ下書き記事(ブログ開設のご挨拶)を書いた段階でしかないのですが、URLは下記です。
http://justintonation.blog.so-net.ne.jp/
 
 で、まだ一つも記事をupしていないのに、既にアクセス数が7あるのですが(汗)、これって検索エンジンのロボットが来ているのでしょうかね(or私の「試し開き」数とか?)
 一応仮の副題と紹介文も書いておいたので、上記URLをクリックするとタイトルだけ閲覧できるかも知れません(笑)。

 純正律関係の研究として、純正調ギターについて、現在、
【純正律フレットの基本図】
階名      ド      レ      ミ  ファ     ソ      ラ      シ  ド
弦長比   -    1/9        1/5  1/4      1/4        2/5        7/15  1/2
周波数比 -     9/8        5/4  4/3      3/2        5/3       (15/8) 2/1
フレット  0      Ⅱ      Ⅳ Ⅴ      Ⅶ       Ⅸ     XI  XII
 第n弦 |-【大】-|-{小}-|△|-【大】-|-{小}-|-【大】-|△|

 という感じで、色々試行錯誤&計算している最中ですが、やはりテキストを並べて書くと、上下の位置ズレが目立ちますね(要pdf化か?)。出来るだけ分かりやすく&音源もupできれば良いなと考えてます。


余談:ここのところ、お世話になっている公共投稿所である下記URLのyoumusicに(いつの間にやら)全くアクセス出来なくなっているのですが、一体どうしたのでしょうかね?
http://www.youmusic.jp/

 それではまた。


ソルフェジオ周波数に関する記事作成の野望(・・は保留ということで(汗)) [+ピッチ論]

スピ系ブログでは有名な「ひとりごと、ぶつぶつ」さんの今日の記事(下記url)は、「ソルフェジオ周波数」について書かれてますね。
http://satoru99.exblog.jp/20471161/

一部引用させていただくと、

---引用開始-------------
 最近、この音階の音には様々な作用があることがわかってきたそうなのです。ある音は、今の音階では使われておらず、ある意味、幻の音になっているのだそう。それが528Hzという音で、DNAが修復される」ということをヨゼフ・プレオ博士が再発見したといわれています。他にも、周波数の違いによって異なった作用があるようです。

     96Hz   罪の意識と恐怖の解放
     417Hz  状況回復、変容の促進
     528Hz  DNAの修復、奇跡
     639Hz   関係性、つながり
     741Hz  表現、解決
     852Hz  直感の覚醒

---引用終了-------------
ということで、上記周波数を使った演奏音源のyoutubeサイトが下記urlに纏められているようです。
http://www.youtube.com/playlist?list=PLE1CA8795F655A328

 これに関し、当方は、528Hz については前に記事にしたように、既に楽器演奏に取り入れていて「明らかに何かがある(良さげな周波数である)」と感じるのですが、他の周波数については未だ十分な自分人体実験(笑)をしていないこともあって、現時点ではコメントできないのですが、近い将来の野望?として、例えば「純正ミーントーンではAのピッチを○○○Hzにすれば」※音のピッチが639Hzになる」といった、「ソルフェジオ周波数実現のための各音律別基準ピッチ一覧表w」なるものを作ってみたいところですよね。

 しかし本当、音律の世界は深いですよねぇ(しみじみ)。

------------------- 
 注1:最初の「96Hz」は396Hzの誤記と思われます。youtubeの音源を調べてみたところ、96Hzの演奏音源もあったのですが、人体のチャクラに関する周波数のようで、96Hzが「ソルフェジオ(Solfeggio)周波数」として紹介されている音源は見当たりませんでした。音源以外のネット情報では96Hz=ソルフェジオ周波数(の一つ)として紹介しているサイトが他にもヒットするので、これらのサイトは396の頭の「3」の部分だけ範囲選択し損なった所謂「コピペミス」情報をそのまま転載している可能性が高いのではないかと。

注2:誤記と思われる最初の396Hzはヴェルサイユピッチ(392Hz)に、次の417Hzはバロックピッチ(415Hz)に近いですよね。それと、最後の852Hzも426Hzの1オクターブ上の音ですよね。これらの値は電子チューナーの適用範囲内なので、今後試して見る価値がありそうですね。

注3:741Hzに関し、以前に下記サイトで「不快な周波数である」旨の紹介記事を書いたことがあったため、
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2012-06-17
気になったので検索してみたところ、
「古代音階の中で唯一、528Hzと不協和になる。」、「741Hzの振動は528Hzと不快な対立を生む」、「愛の周波数528Hzと同時に鳴らすと不協和音(デビルズ・トーン)になる」旨の記述がヒットしましたので、もしかしたらこの741Hzだけは所謂「ディスインフォメーション」の可能性がありますよね・・。

 


(続編は新ブログに!) ピタゴラス律に対する「素朴な疑問」 [なんちゃって音楽理論]

 【序論】種々の音律に対する現在の所感:

純正律:「自然発生的な」、言い換えると「一番偉い」音律、「全ての音律の源」、「全ての調性・和声音楽の源」、「普遍的」、「永久不滅」、「本来『標準』かつ『基準』音律の地位にあるべき」・・等々

その他の音律:純正律から派生したものである。

でも現状は?
 →何故か「ピタゴラス音律が出発点である」的な論調がやたらと目立つ。
  現在の日本製の高級電子チューナー(例えばOT-120)には、ピタゴラス律はプリセットされているのに、何故か純正律がプリセットされていない。
  (12ET値±14セントの位置に目盛り(指標)を付ける「純正長3度支援」と同じように、ピタゴラス値±22セントの位置での「シントニックコンマ支援」目盛りを付けてもらえるだけでも随分助かるのですが。)
   その他、不満を挙げれば本当に切りが無いほど出てくる現状・・一体誰の仕業なの?

       
 【第1部】ピタゴラス律に対するぶっちゃけた所感
 ピタゴラス律:純正律の構成要素の内の「純正5度」だけを「切り出し」て「単に(悪い言い方をすると「機械的に」)並べた」ものに過ぎないのではないか? という「素朴な疑問」が(音律を勉強すればするほど)沸々と沸いてくるのは私だけであろうか。
 それが故に、並べれば並べるほど、全ての調性・和声曲における支配音である基音(特に弦の開放音)との一体性(協和性)が無くなっていく(つまり「楽器が鳴らなくなってくる」)。
 →これって調性・和声曲の「音律」としてどうなの? という「素朴な疑問」が・・・。
    (ひそひそ・・そもそも「立派な音律」、「普遍的な音律」であるならば、ミーントーンの出現(いわば情報リーク)くらいで一旦「駆逐」されたり一旦は「忘れられ」たりしないのでは? との「素朴な疑問」が。)

 【第2部】「旋律用7音音階」としてのピタゴラス律に対する「素朴な疑問
 ネット上に乱立する「47(ヨナ)抜きのペンタトニック旋律はピタゴラス律から発生した(故にペンタトニック旋律の曲はピタゴラス律を使うべき)」なる説→明らかに間違いであろう(12ET擁護のためのディスインフォメーションの可能性あり)との思いが日ごとに増していく今日この頃。
 理由:47(ヨナ)音は、ピタゴラス律(的発想)では「いとも簡単に発生」する。
    つまり、1(基音ド)→純正5度(ソ)→2度(大全音のレ)→6度(ヨーロッパ音階のラ)→ピタゴラス長3度(基音と協和しないミ)→次が7度のシ(つまりヨナの内の「ナ」音)
 「協和しないミ」を使いつつ、導音として有用な次のシ(ナ音)を使わないなんてことが果たしてあり得るのか? という「素朴な疑問」に、(上記論者は)何も答えられないはずである。
 一方の4度(ヨナの内の「ヨ」)音は、基音ドの「下」に純正5度を1つ加える(つまり「並べる」)だけで、簡単に作れてしまう。
 参照サイト:
http://onkan.exinfo.biz/750/post_38.html

 これに対して、純正律を構成する源である自然倍音列の「低次倍音」には、4音も7音も無い!(下記url参照)←こ、これは!!!(但し、今の12ET擁護(ないし至上主義)の音楽教育システムが変わらない限り、「試験」には出ないかもw)
http://labocho.web.fc2.com/mt/harmonicseries.htm
 だからこそ、シ(長7)の音は、最初は音階構成要素ではなかった。かつ、シよりも「シ♭(短7)」の方が先に発見された/使われ出した(というのが「自然」な考え方なのでは?)。

 以上を総合すると、47(ヨナ)抜きのペンタトニック旋律は「純正律」から発生した。故に、ペンタトニック旋律の曲は純正律で歌うべき、というのが「自然かつ説得力のある」説ではないか、との思いが、音律を勉強すればするほど日増しに強くなっていく次第。
(ぼそぼそ・・・大体さぁ、ペンタトニック旋律使う曲の多くは「民謡」とか「民族音楽」とかじゃない、、、まずはそこに「気付く」ことから始めないと。)
 ※ 現在、旋律楽器関係のサイトでは、ピタゴラス律は「自然発生的な民族音楽や民謡の音階に近い」という説が取り上げられているようだが、音律論の分野では「音階に近い(ニア)」と「音階である(イコール)」とでは天と地ほどの差があることを意味する。逆に言うと、上記説は、ピタゴラス律が自然発生的な民族音楽や民謡の音階「ではない」ことを「自白」してしまっている(これが本当の「ニアミス」というやつである)。

余談:
 そもそも、ピタゴラス律(その旋律)を活用するのであれば、「主音と協和しない長3度(ミ)」を使う長調(旋律)よりむしろ、純正律の構成要素である「狭い短3度(ミ♭、いわゆるピタゴラス短3度)」を使う短調(旋律)を積極的に使うべきであり、「その方が自然」だよね? という発想が「自然」に沸いてくるはず、、、、でも、何故かこの点(言い換えると、ピタゴラス律を使用した曲は、歴史的には長調よりも「短調の方が多い」はずなんじゃないの?という視点)が注目ないし「検証(調査)」されることはない・・何故でしょうか?

蛇足:
「万物は数なり」と唱え(三平方の定理まで発見し)た(偉大なる)ピタゴラスは、純正律の色々な(もしかすると「あらゆる」)構成要素を「切り出し」て「並べる」実験をしたはずである。
(理由:もしも私がピタゴラスの立場だったら絶対そうすると思うから。)
 例えば、ピタゴラス自身が非常に重視した「5」の数の神秘性を検証するために、「純正長3度だけを積み重ねて音を出す」実験とか。

※ピタゴラスが行った実験に関し、いわゆる「大衆向けの書籍」では、錘(おもり)付きの多弦の楽器とともに描かれた有名な絵、これですね、
ピタゴラスの楽器.jpg
 この絵に基づいて(鵜呑みにして?)、「弦に付ける錘の重さの比率を変えることによって」音程がうんぬん・・と説明されている記述が多いのですが、こんな面倒な実験をする前に、まずは「モノコード(単一弦)」を「整数比で分割」して鳴らす実験をやるだろうってことくらい、常識人なら分かりそうなものですよね。

下記サイトの記述を引用させていただきますと、ピタゴラス(B.C.582頃~B.C.500頃)は、http://www.geocities.jp/hukuhuku_pii_623/newkodai.htm

---引用開始---

音程の協和度を弦の長さの比で説明したと言われてます。(後世の音楽理論に貢献)

---引用終わり-----
 

とあり、小生、「そりゃそうだよね」と納得してます。
url及び記述の引用が多くて恐縮なのですが、下記URLの記事では、
http://www5a.biglobe.ne.jp/~aya-yu/index2.htm

---引用開始------------
古代の壁画や彫刻等の資料から、BC.3700年以前からギターに似た楽器はできていたと言われています。
---引用終わり------------
 とあり、要するに、ピタゴラスが音律に関する何らかの発表や提言等を行うよりも「遙か昔」から、古代の人々は「実践」して来たんですよ、楽器演奏を。 では「ピタゴラス以前は何の音律使っていたんでしょうかね?」ってことですよね。

【第3部】予めの防衛線(汗):
 今回のレジュメに対しては、(ピタゴラス律を非常に重視している現代の)擦弦楽器奏者からのクレームが来るかも知れないので、予め「予防線」を張っておきたい。

 純正律普及活動の第一人者でありVn奏者の(故)玉木宏樹氏がツイッターで「ヴァイオリンは本来ピタゴラス律的な楽器である(理由:調弦がピタゴラスだから)」旨をつぶやいていることは当方も承知しています。一方で、玉木さんは名著「古楽の音律」の復刊を希望されていましたので、この本の内容も熟知されていると思います。
 この本には何が書いてあるか、というと下記urlの記事な訳です。
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2010-07-01
---------------------
1 少なくとも18世紀中ごろまでは、ヴァイオリニストは一種の「純正律」ないし中全音律で演奏していた。 実際、
 1)彼らの長3度は純正であった
 2)シャープ音は、それと異名同音のフラット音より低く演奏された(たとえば和音ロ-嬰ニの嬰ニは、和音ハ-変ホの変ホより低かった)
ことを物語る証拠がある。
---------------------
ってことですよね。
 この本を読めば読むほど、ヴァイオリンは本来「純正律的な楽器である」と思えてしまうんですよね・・・。
 ただ、「現代」の(モダンの)オケでは「♯音が高く♭音が低い」ピタゴラス的な音階を使用しているでしょうから、どうしても「ピタゴラス律寄りの考え方」になってしまうんだろうなぁ(まぁ仕方ないですよね)、とは思います。
 でも、どうしても「思い」がよぎってしまうんですよ、、、「それで楽器が美しく鳴るの?」、「それって当時の名工(ストラディバリ「一族」、グァルネリ「一族」、アマティ、その他大勢)の想定範囲を逸脱しているのでは?」、「それで奏者は『音楽的に満足』しているの?」(ひそひそ・・それでは楽器が美しく鳴らないからこそ、音楽的に満足出来ないからこそ、大幅改造をしたりヴィヴラートを掛けているのではないですか? )って。

 以前に某有名オケの元主席チェロ奏者の方とお話をする機会があって、その方は、平均率(←律?)のピアノとアンサンブルする時は「ピアノの音程を一切無視」されるんだそうです(汗)・・・で、思わず「それって「アンサンブル」と言えるんでしょうか?」と激しく問い質したくなった心からの衝動をぐっとこらえてw、「ではどのような音律で演奏されるのでしょうか?」と質問したところ、(若干怒ったような口調で)「純正調!」と仰ってましたので、ご参考までに(本当、これ「実話」ですからね)。

【第4部】「調弦がピタゴラス」=「ピタゴラス律的な楽器」のロジックは正しいのか?
 ヴァイオリン(属)の楽器の弦は「4本」ですよね。であれば、調弦時に純正5度(ピタゴラス5度)を積み重ねる回数は「3回」ですよね。
 つまり、ヴァイオリンならば、
   低音G弦
     ↓
  ピタゴラス5度調弦(1回目)
     ↓
          D弦
     ↓
  ピタゴラス5度調弦(2回目)
     ↓
          A弦
     ↓
  ピタゴラス5度調弦(3回目)
     ↓
          E弦

 で調弦終了ですよね。
 何が言いたいのかというと、ピタゴラス5度(純正5度)の「3回積み上げ」では、未だ「純正律の守備範囲」を脱していないんですよ。「4回積み上げ」て初めてピタゴラス長3度が発生しますので、ここで初めて「ピタゴラス的楽器」と言えるのではないかと。そのためには弦が「最低5本」必要ではないかと。ちなみにG弦とE弦の開放和音はピタゴラス「短」3度(正確にはオクターブ離れた長6度)ですが、この狭い短3度(広い長6度)は純正律の構成要素ですし、そもそも両端の弦同士ゆえ通常は同時には鳴らない(鳴らすことができない)ですよね。

 これに対して、でも「純正律ならば、通常はDAは22セント狭くするのでは?」との疑問が生じますが、タルティーニなどは実際そうしていたようですし(上記url記事参照)、そもそもそれは「ハ調」を基準とした考え方であって、実際、ヴァイオリンってハ調よりも「ニ調」の方が圧倒的に弾きやすい(はず)ですよね。
 つまり、ヴァイオリンの開放弦のGDAEは、
 これをハ長調読みすると「ソ レ ラ ミ」で、ハ短調をも意識して「度数」読みすると「Ⅴ Ⅱ Ⅵ Ⅲ」ですが、
 ニ長調読みすると「ファ ド ソ レ」で、度数読みすると「Ⅳ Ⅰ Ⅴ Ⅱ」なんですよ。つまり、主(ルート)音4度(「下」属音)、5度(属音)、大全音という音律の骨格が、全て開放音かつ「純正」で用意されており、しかも、西洋では大問題だったⅥ(ギリシャ音階vsヨーロッパ音階)や長短3度などの音程は奏者の音楽性に委ねられている訳ですよ・・・これ、実に素晴らしい調弦じゃないですか(これ書いている内に、長年放置状態にしていた家のVnを弾きたくなって来ました(笑))。
  ですので、タルティーニでもニ長調や二短調の曲を弾く時は全て純正5度調弦しただろう(言い換えると、「弾く曲の調に合わせて調弦を調性じゃないや「調整」していただろう」)ことが容易に想像できる訳です。

【第5部】では、弦が6本あるギターはどうなのか?
 ギターやリュートなどのフレット楽器では、5度調弦でなく専ら「4度」調弦を採用していますが、全ての隣接弦同士が4度調弦であれば「ピタゴラス的」楽器と言えそうですよね。でも、実際には、4回積み重ねる手前で「3度」調弦になるじゃぁないですか。つまり、ピタゴラス的な連鎖が(まるでピタゴラスの意思?を拒絶するかの如く)途中で「切れる」んですよ。

 こういったことを考えている内に、少なくとも「弦楽器」は、和声楽器か旋律楽器かの別を問わず、殆どが「純正律対応」の楽器なのではないか、「ピタゴラス的」楽器と言えるものは無い(あっても極く少数な)のではないか? などと悶々と(笑)考えてしまう訳ですよ。

【第6部】では、西洋以外ではどうなのか?
 その後色々と調べたところ、「ウード」というアラブの楽器(フレットの無い撥弦楽器)は、ピタゴラス的な調弦を行うようです。
 つまり、下記wikiの記事にあるように、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%89

常用の調弦は、低音側から
G A D G C F
とするようで、これならばA-D-G-C-Fの5本の弦は4度調弦ですので、ピタゴラス的な連鎖が4回続くことになります。
 但し、藤枝守氏の「響きの考古学」では、「アラブ人はピタゴラス音律には満足出来ず、ウードの調弦を通して、あらたな音程(中立音程)を求めて模索が続けられた」旨が説明されています。それと、フレットレスの楽器で指で押さえながら弾く場合、開放音に対してあまり複雑な比率の音程を使うと、そもそも楽器が鳴らないのではないか?との素朴な疑問が生じます(上記書籍では、この視点での考察が無いのが残念なところです。)

 さらに、音楽之友社により最初に出版された「響きの考古学(音律の世界史)」の巻末には、インドの音律(二十二律)のデータが載っていて、ここではピタゴラス律の音程も構成要素になっているのですが、純正律の音程も勿論使われていて、さらに中立音程(27/20,520セント)も使われていることが分かります。

(続く?)
続編は、新ブログの下記urlで書きました。
http://justintonation.blog.so-net.ne.jp/2013-06-11


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