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(続々)短調純正律についての考察~そして市民(ひと)は「ゴイム」扱いされた~ [純正律(Just Intonation)]

要点
 (このブログで再三述べてきたことの復習から)
   あるべき(ハ)長調純正律の姿
   実際に電子鍵盤楽器や電子チューナーにプリセットされている(ハ)長調純正律の姿
  →F♯音の位置がオカシイ!

   ---(雑談ティーブレイク!)-----
  (A=440の12ETを国際標準ピッチ(音律)に決めた)1939年の国際会議で「闇の勢力」は何を企んだのか?
   ホロウィッツ氏の書籍によれば「F♯音を不快化させた」旨の記述あり。

   ---本論復帰-----
 では短調純正律はどうなっているのか?
   実際に電子鍵盤楽器や電子チューナーにプリセットされている(イ)短調純正律の姿
   →一見すると「とても美しい姿」なのだが?
   F♯音は「正常」のように思える。これで何が悪いのか?

   ※あるべき(イ)短調純正律の姿は?
    ミッション→残りの2音を「多数決(笑)」調査すべし!!

     そして暴かれた「闇の勢力」の陰謀・・・・そうか、そういうことだったのか!!!  「闇の勢力」は、※※※音に対する※※※音を細工したのか!(正に目から鱗)

 結論:
 長調純正律は、F♯音をプリセット値から約22セント上げれば極めて良好になる(これは今まで述べてきた通り)。
 一方、短調純正律は、※音をプリセット値から約※※セント※げれば極めて良好になる(今回の新発見、これには「闇の勢力」も真っ青?(笑))。

  これにて一件落着、めでたし愛でたし(?)


----これより本論開始--------------------

 まずは(ハ)長調純正律の復習から。私の所持している電子鍵盤楽器や電子チューナーにプリセットされている純正律の姿は以下の通りであり、「F♯音が低すぎる!(ぷんすか)」ことを、これまで再三指摘してきた。

プリセットされているハ長調純正律ping.png

 つまり、(ハ)長調純正律については、以下のようにF♯音を(約22セント上げるように)修正すれば、非常に良好なものとなり、「もっと沢山の曲に適用可能な極めて優れた音律である」ことが一般に知られるようになるものと私は考える。
あるべきハ長調純正律ping.png
 実際この音律は、「ルネサンス時代のヴァイオリン用の(ハ)長調純正律」として、名著「古楽の音律(東川編、春秋社)」に記述されている。 ルネサンス時代には既に「実用音律」として使われていたのだから、当然その後の時代にも使われていたであろう。

 では、ここからが本題。 (イ)短調純正律はどうなのか?  

(すみません、ちょっと外出イベントが入りました(汗)、続きは後ほど)
 再開します。で、ここでちょっと要約目次の
>---(雑談ティーブレイク!)-----
>  (A=440の12ETを国際標準ピッチ(音律)に決めた)1938年の国際会議で「闇の勢力」は何を企んだのか?
   ホロウィッツ氏の書籍によれば「F♯音を不快化させた」旨の記述あり。

・・・の所ですが、雑談&陰謀暴露論なのでウダウダと書くことはしません。
 要するに、12等分律でA=440Hzにすると、Cの値が528Hz(愛の周波数)から外れるとともに、F♯音の値が特有の不快な周波数(741Hz)になるために、(「人類奴隷化」を目指す闇の勢力は)国際標準ピッチをそのように定めた旨が読めます。以下証拠(?)写真
2_741Hz_IMG_5698.JPG

3_741Hz2_4IMG_5699.JPG 

興味のある方は下記表紙の書籍(「ジョンレノンを殺した凶気の調律A=440Hz」 人間をコントロールする「国際標準音」に題された謀略、レオナルド・G・ホロウィッツ著、渡辺亜矢(訳))をどうぞ。

1ホロウィッツ本の表紙IMG_5697.JPG

 で、この本の上記の箇所を読んだときに、電子鍵盤楽器のハ長調純正律の「F♯音の音程の酷さ」はこれと何か関係があるのではないか、と直感的に思った訳です。陰謀暴露論を少しでもカジレば、この世の中には「人類奴隷化」計画とか(いわゆる優生学に基づく)「人口縮小化」計画などが本当に実行されていることが理解できます。で、それが理解できると、次に「人類奴隷化」を図ろうとする(つまり自分たち以外を「人間」扱いしない)闇たちが『伝統的な正規の純正律』(つまり、圧倒的に、ものっっっ凄くハッピーになれる音律)の存在を「大衆」に「そのまま許す」訳がないじゃないか、という発想になれるわけです。「音律論」というのは、ここまで考えることが出来なければ駄目なんだと、最近痛感している次第です。(何だかんだ言って凄くウダウダ書いてるな私(汗))

 で、未だ未だウダウダ書きたいのですが我慢して本題に戻ると(汗)、「一般大衆」向けである電子鍵盤楽器や電子チューナーにプリセットされている(ハ)長調純正律の姿は、「何者かによって(少なくともF♯音の)音の位置が歪められている」と考えることができます。
 そうすると、同じく「一般大衆」向けである電子鍵盤楽器や電子チューナーにプリセットされている(イ)「短調」純正律の姿だって、「何者かによって(どこかの)音の位置が歪められているだろう」と推測することが可能になります。
 では、その歪められた音はどこなのか? ということです。

 まずは実際に音を出して、電子チェンバロのイ「短調」純正律の姿を耳で聞いてトレースしてみました(外部知識を排除するため、今回「取説」は敢えて読まないことにしました。)。
 すると、以下のようなサークル図になりました。

短2修正_電子楽器(チューナー)のプリセット短調純正律の図.PNG 

図を見る限りでは、非常に美しい音程関係のように思えます。
 前に検討したように、F♯音は「正常」位置にあります。そして、ノーマルなミーントーンと同じように、ウルフが「ソ♯」音と「ミ♭」音とを挟むようにして配置されています。
 でも、この音律で前に投稿したフィッシャーの組曲イ短調「Melpomene」のシャコンヌ以外の曲を弾くと、「何かが変だ」との感が強く沸いてくるのです。
 さて一体、この音律のどこが悪いのでしょうか?

 まずはプリセットイ短調純正律で弾いて違和感が全く無かった「シャコンヌ」と、同組曲中のそれ以外の曲の使用音を比較してみました。
 「シャコンヌ」で使用されている音:
  →自然短音階(7つ)、F♯、G♯、C♯(故に♭音なし)

 「前奏曲」での使用音:
  →自然短音階(7つ)、G♯、F♯、D♯、C♯・・・ん、D♯?
 
 「アルマンド」
  →自然短音階(7つ)、G♯、F♯、D♯、B♭、C♯・・・あれ、もしかして?

以下、証拠写真シリーズ(笑)

前奏曲(2段目の最後から3小節目の内声音に注目)

4_フィッシャー前奏曲IMG_5702.JPG


第2曲目、アルマンド(3段目全体に注目)
5同前アルマンドIMG_5703.JPG

第3曲目、パスピエの後半出だし
6同前パスピエ後半IMG_5704.JPG


第4曲目、ロンド
7同7前ロンドIMG_5705.JPG

(第5曲目のシャコンヌはD♯なしのため省略)
第6曲目、ジーグの後半出だしの低音
8同ジーグ後半IMG_5706.JPG

次のブーレとメヌエット(Ⅰ&Ⅱ)はいずれもD♯音が無いので(←新たな発見、祝!)、禁則五度に抵触する箇所が無ければ「無傷演奏」が可能であることを確認しました。ただ、例え禁則五度抵触箇所があったとしても、E♭音でD♯音を弾く違和感に比べれば「全然マシ」だと思われます。

 他の作曲家のイ短調鍵盤楽器曲についても少し調べましたが、結果は同様です。
 すなわち、上記音律図中の「ミ♭」(つまりE♭)音の箇所は、ことごとく「D♯」音が使われています。勿論、曲によっては「D♯」音と「E♭」音とが混在するイ短調(鍵盤楽器)作品もありますが(例えば、バッハのBWV818aなど)、いわゆる「多数決」では圧倒的に「D♯(レ♯)」音の勝利です。(但し、オルガン曲は未調査)

 これは何を意味するかというと、少なくともバロック時代までは、「イ短調」のチェンバロ等の鍵盤楽器曲(更にはその調律)は、「E♭(Es)」型ではなく「D♯(Dis)」型が『標準』であったということです。
 更に述べると、「E♭(Es)」型すなわちウルフ位置がG♯-E♭間にあるノーマル・ミーントーンは、「イ短調」の鍵盤楽器曲には適合しない(違和感のある響きが頻出する)場合が著しく多いため、「D♯(Dis)」型への調律替えを余儀なくされる、ということです。これでやっと、「どうして電子チューナーのミーントーンには、通常のタイプ(「E♭」型)のみならずD♯型までプリセットされているのか?」が分かったような気がしました。

 まとめです。 さて、それでは『イ短調』純正律は、どのような姿であるべきなのでしょうか?
 現在プリセットされている、「何者かに歪められた(?)姿」が下記図です。

短2修正(びっくり説明)電子楽器(チューナー)のプリセット短調純正律の図.png

 

このミ♭(E♭)音をレ♯(D♯音)に変換するには、ウルフ(広い5度)の位置を以下のように変えれば可能です。


(短2版)ド及びラ調で示す王道純正律基本サークル図.png

この例ではファ-シ♭間のシントニック・コンマまで外してしまいましたが(その方が使いやすくなるかなと思ったため)、実際は外す必要は無いかも知れません。(「歴史的に正しい姿」が判明したらそれに従うまでです。)

 ともあれ、このようにウルフの位置を変えるだけで、「うんと使いやすくなる音律」、「より多くの曲に適用可能な音律」になることは間違いないでしょう。

> 「闇の勢力」は、※※※音に対する※※※音を細工したのか!(正に目から鱗)
・・・この答えですが、この場合の正解は、「ルート」音に対する「増4度」音を細工した、ということです。推測ですが、「音階構成音」を細工したのでは余りにバレバレ、かと言って、滅多に使わない音だと(多くの曲に適用されてしまい)陰謀効果(笑)が薄いので、音階構成音の次に良く使う音に細工をした、というのが実情ではないでしょうか(あくまで推測(妄想?)ですが)。

> 一方、短調純正律は、※音をプリセット値から約22セント※げれば極めて良好になる
・・・・すみません、最初に書いた上記「22」は間違いで、「42」が正しいです(要約目次を「※※」に修正しました)。つまり、シントニックコンマが3つある純正律のウルフ5度の値は純正+約42セントですので、このウルフ5度を純正5度にするためには約42セント移動させる必要があります。
 正解は、「短調純正律は、E♭音をプリセット値から約42セント下げれば極めて良好になる」でした。

 以上、ご静聴ありがとうございました。 


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適宜更新シリーズ・(続)短調純正律についての考察(フィッシャーのシャコンヌ編) [純正律(Just Intonation)]

前回記事の自己レス
>短調純正律がプリセットされている電子鍵盤楽器をお持ちの方は、レオンハルトがコンサート・アンコールで良く取り上げていたフィッシャーのシャコンヌ・イ短調を和声分析しながらイ短調純正律で弾いてみることをお勧めいたします。「あっっ!!」と驚くこと請け合い(笑)。
>上記曲を電子チェンバロで演奏録音、写真、解説書きして、先ほど下記サイトに投稿してきました。

http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=8944

余裕があればミーントーンとの比較を記事にしたい・・がんばれ私
-----------------
 というわけで、我がんばるっす(笑)、、、、「あの世」で良い所に逝くために(超爆)・・・ってアセンションするんじゃないのかい我(汗)

 冗談(?)はさておき、まずは比較のため、このJ.C.F(またはJ.K.F.)フィッシャーのシャコンヌ・イ短調の響きを、イ短調純正律(上記サイト)とノーマル中全音律(下記音源)とで比較してみましょう。

 いかがでしたしょうか? これにつき、単に一回聴き比べた限りでは、「そんなに大差ないじゃん」とか「ミーントーンでも十分美しいじゃん」などと感じる方が大勢ではないか、と(も)思うんですよね。 でもこれ、少なくとも「弾く」人は、純正律で演奏した方が「圧倒的に感動できる」んですよ。それは何故か? を説明するためには、やはり基本に帰って、スケールや和音の聞き比べをするのが良いだろうと思われるので、以下そのための音源をupします。

  まずはイ短調純正律でのイ短調の「自然」短音階、「和声的」短音階、「旋律的」短音階、基本3和音(AmとDmとE)、そしてシントニックコンマ分「狭い」5度(GDとBF♯)です。(最後にウダウダと鳴らしているのはDの和音でして、イ短調純正律だとDが綺麗ですよ、ということをアピールしてます)どうぞ。



 
  次は同じことをノーマル・ミーントーン(以下「MT」と略記)でやってみます。(最後に例によってウルフ5度も鳴らしています)

いかがでしたでしょうか? MTの方が「5度が唸っている」のが(何となくでも)分かるのではないかと。
で、この比較体験を何度もしていると、次第に「純正律が如何に美しい音律であるか?」が身に染みて分かってきて、さらには「(一般には「使用不可能」と評価されている)この音律を何とかして実用できないものか?」という思いに駆られるのが「普通の人」、「真人間」じゃないかなと思うのですよ、はい。
 
 

 で、さらに考えると、『「普通の音楽家(含む作曲家)」なら、鍵盤楽器であろうとフレット楽器であろうと、「こんなに美しい音律」を使わない訳がないのではないか?』と思ってしまうわけですよ。で、楽譜を調べる・・・なんだあるじゃん、となる訳です。
 (ひそひそ・・・・で、これをさらに突き詰めて考えると・・・・どうにもこうにも行き着いてしまうんですよね、「陰※暴露論」の分野に(汗))

(続く)
 


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(20130604「短2」に修正)短調純正律についての考察 [純正律(Just Intonation)]

執筆予定事項:

 イ短調純正律とハ長調純正律を例に挙げて、
①共通点と②相違点についてピックアップする。

 イ短調純正律(及びその調律替え(←「根音」替え?)による◎短調純正律)で弾ける鍵盤楽器』曲(爆)の例を挙げ、演奏upする。

(ひそひそ・・・ベームの鍵盤曲は怪しい(笑)。 フィッシャーはもっとあやしい、というか既に1曲見つけたし(自分賞賛祝!)。組曲に関し、単独で弾かれる可能性の高い曲(例えば変奏曲や組曲中の「名曲」など)については、個別に検討する必要あり。言い換えると、組曲を構成する曲中に「純正律ではちょっと無理っぽい曲」があったとしても、それだけで他の曲についての検討を諦めてしまうのは余りに勿体ない。)

----本論開始--------
まずは
>イ短調純正律とハ長調純正律を例に挙げて、①共通点と②相違点についてピックアップする。
このためには、純正律の「長調」と「短調」の内容、性質等を比較考察するのが良いと思われる。で、まずはやはり「音階論」から始めるべきだろう。

 ご存じの通り、長調の音階は「ドレミファソラシド」であり、短調の自然短音階は「ラシドレミファソラ」である。
 (但し、短調では、他に和声的短音階「ラシドレミファソ♯ラ」と旋律的短音階「ラシドレミファ♯ソ♯ラ」がある。)

 まず、Ⅰの音、すなわち根(ルート)音は、長調では「ド」であり、短調では「ラ」である。
  次に、 Ⅳの音、すなわち下属音は、長調では「ファ」であり、短調では「レ」になる。
 さらに、Ⅴの音、すなわち属音は、長調では「ソ」であり、短調では「ミ」になる。
  (短調のⅣの音とⅤの音の階名を「考えずに言える」人は案外少ないのではないだろうか。かくいう私も少し考えてしまった(汗))
 

 で、ここからいよいよ本題であるが、純正律では、長調短調にかかわらず、ⅠとⅣとⅤの三和音が完全な純正和音になっていることが必須条件である。 これを(今まで誰もやったことが無いと思われる)五度圏図を使って説明しようと思う。

 まずは五度圏図にローマ数字による「度」数を(長調基準で)書きこんでみる。
説明その1_1から7度ping.png

次に、この図に長調と短調の階名を書き込んでみる。
説明その2_階名貼り付けping.png

このように、短調(青色)については、長調の各音を3つ分左回りにシフトさせただけなので、ⅥとⅢとⅦについては対応する自然音階の階名音が無いことが分かる。(ちなみに短調では、Ⅳの位置にファ♯、Ⅲの位置にド♯、Ⅶの位置にソ♯が来る。)

 で、ここから上述した必須条件(大原則、絶対ルール)となる純正和音を定義づけて行く。まずは五度から。

説明その3_5度の純正gif.gif
上図中の「○」が純正五度になる。つまり、(長調と異なり)短調では、「レ-ラ」の5度が純正になるのである(←こ、これは!(驚))。
 な、なんと言うことであろうか! 早くも、試験に出そうな(?)最重要ポイントが出現したではないか!(笑)

 次に長三度だが、ここで、Ⅳの長三度を純正にするには、Ⅱ-Ⅵ間に(約22セント狭い)シントニックコンマ(S.C.)を配置しなければならないことが一目瞭然である。つまりこうなる。
説明その4_長3度も純正その1ping.png

だがここで、鋭い読者さん(笑)ならば、こう叫ぶだろう。「あれ!? (ハ)長調のⅣはファラド(Fのコード)だけど、(イ)短調のⅣはレファラ(Dm)なのだから、長三度ではなくて「短」三度なのでは?」と。そうなのだ。のみならず、短調のⅠの和音も、ラドミ(Am)なのだから、長三度ではなく短三度なのだ。故に、短調の場合、Ⅴ(つまりミソ♯シ)の和音だけが長三和音なので、長三度が純正であることが謂わば義務づけられるのはⅤだけ、ということになる。 

 ただし、「同主調転調」にも対応できるようにすることを考えれば、ⅠとⅣの長三度も純正であった方が良いことは言うまでもないだろう。そしてこれは、ハ長調純正律の場合にも同様に言える。(つまりハ短調への転調にも対応出来るように音の位置を設定しておいた方が良い、ということ)

 この議論はとりあえず後回しにして、とりあえず長調の方を完成させてみる。まずはこうなる。説明その5_まずは長調の完成ping.png
これで見事にⅠ、Ⅳ、Ⅴの完全に純正な3和音が出来た(祝!)。そして、短調の音階をこの中に挿入すると次のようになることが分かる。

説明その6_イ短調の対応音を入れてみるping.png

ここまでは良いであろう。実際ここまでは、電子鍵盤楽器や電子チューナーに入っている「JUST」及び短調純正律と全く同じなのである。

 そして次、いよいよⅠとⅣの短三度を純正にする作業が始まる。まずは出来るだけ音(階名)を加えてみる。
短2修正_SC入れる前の短調(王道)純正律の途中図.PNG

(20130604追記:上記表で「減2シ♭」となっていましたが、「短2シ♭」が正しいですので修正しました。)
で、ⅠとⅣの短三度を純正にするためには2通りあり、シントニックコンマを上記いずれの位置に入れるかが問題であるが、ここは音律をある程度勉強した人なら直感で分かるところだ。一方、勉強したことが無い人でも、例えば「Ⅴの短三度だって純正にしたい!」と考える人が多いのではないか。あるいは上級者なら、「純正5度を4つ連鎖させるとピタゴラス長三度ができるから、それはNG」という思考が働くであろう。それか、「イ短調の「ドソ」の5度にシントニック・コンマを入れると平行調への転調が厳しくなるから「ソレ」間に入れるべき」という発想も浮かぶであろう。いずれの観点からも、結論は同じになる。そうすると以下のようになる。

短2修正_完成間近のド及びラ調で示す王道純正律基本サークル図.PNG

見事に綺麗な純正和音の出来上がりである。ちなみに、ここまでも、電子鍵盤楽器や電子チューナーにプリセットされている「短調」の純正律と同じなのである。すなわち、短調純正律の方は、ファ♯の位置が正しい位置(「使える位置」、別名「誤魔化しようのない高さ位置(笑)」)に設定されているのが分かる。したがって、電子鍵盤楽器の「短調」純正律の方が、より多くの曲に対応可能なのである。

(補足:電子鍵盤楽器等の「長調」の純正律の場合、上記図の「短6ラ♭」の箇所は「増5ソ♯」になり、この音と短3(ミ♭)音との間が「広すぎる5度(いわゆるウルフ)」になるため、この点で上記図と異なることになります。)

(続く)

すみません、ちょっとこれからお墓参りに行ってきます。(ご先祖さまに感謝と御願いをしてきます。) 
短調純正律がプリセットされている電子鍵盤楽器をお持ちの方は、レオンハルトがコンサート・アンコールで良く取り上げていたフィッシャーのシャコンヌ・イ短調を和声分析しながらイ短調純正律で弾いてみることをお勧めいたします。「あっっ!!」と驚くこと請け合い(笑)。

(続き)
逝ってもとい(汗)行って来ました(「早く良い世の中になるように」と御願いしてきました。)。で、帰宅後昼寝して、上記曲を電子チェンバロで演奏録音、写真、解説書きして、先ほど下記サイトに投稿してきました。

http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=8944

余裕があればミーントーンとの比較を記事にしたいのですが、今日中にできるか(?) がんばれ私!(笑)


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純正律で弾ける『鍵盤楽器』曲、パーセルの「トランペットチューン」ZT697 [純正律(Just Intonation)]

前回記事の自己コメントより
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「今週の投稿ノルマ」を自分で課して・・・
・・・今週の投稿ノルマ:ミクの曲を必ず1曲は仕上げて投稿して解説を書く。  鍵盤曲で純正律が使える曲を演奏upとともに解説する。
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というわけで、自己ノルマ消化(ないし「昇華」)の時間がやってまいりました、、、あぁ、いやもう疲れたっす(汗)。平日勤務後のこれは身体に堪える(泣)

 ええ失礼しました(笑)。 という訳で、今回は表記の曲をup&解説します。

 ヘンリー・パーセル(1659-1695,英国)については以前にも純正律演奏をupしたのですが(例えば下記サイト)、
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=6158
純正律で弾けるパーセルの『鍵盤楽器』曲は他にも沢山あります。なぜ鍵盤楽器を『』で括るかというと、鍵盤楽器では純正律は『不可能』と豪語(?)する人が余りに多いので、それに反論&抗議する意味を込めてです(笑)。

パーセルの鍵盤楽器曲の楽譜は、例によって「Dover」社のものが、比較的手に入りやすくてしかも安価です。
表紙がこれです。(可成り前ですが1330円で入手しました。)
IMG_5691.JPG

 そしてこれが今日の曲、他にも純正律で弾けるパーセルの「鍵盤楽器」曲は幾つもあるのですが、出来るだけシンプルで弾きやすい曲を選んでみました。

IMG_5692.JPG

ご覧の通り、この曲は派生音を全く使っていません。しかもタイトルが「トランペット・チューン」っていうじゃありませんか。見るからに純正律が使えそうな曲ですよね。というか、この(思わせぶりな)タイトルで純正律が使えないっていうんじゃ思わず「ぷんすか!」ですよね?(笑)。 こういう曲って探せば結構あるんですよ。

で、今回の使用音律(ハ長調純正律)を確認するため、例によってスケールと和音と、ⅡすなわちD-Aの「狭い5度」です。今回も『旧』製品の電子チェンバロ&シーケンサー使用です。



狭い5度が確認できたところで演奏です。前半繰り返しあり、後半は力尽きたため(汗)繰り返しなしです。


この曲が何故純正律で弾けるかについては、楽譜を見れば一目瞭然だし特に解説不要ですよね(写真クリックで楽譜は拡大可能・・のはず)。狭い5度は勿論のこと、Ⅱの和音自体使用が避けられています。(3段目の最初の小節の拍頭は、和声的にはⅡすなわち「Dm7の第1転回型」ですが、A音の使用が避けられているため、狭い5度は出ません。)

余談的補足: ただ、これにも話の落ち(?)はあって、第2小節目の下からEGの各音に付いている装飾は、Eの方は「下」すわなちDから弾く装飾で、Gの方は「上」すなわちAから弾く装飾なんですよ。なので、この装飾をキッチリ真面目に弾くとD-Aが生じることになります。ここをどう弾くのがスマートなのかは今後の研究課題かも。一例としては、(本演奏とは逆に)1回目は下の装飾だけ弾く、繰り返し後の2回目では上の装飾だけとか、さらには両方弾くけど上だけ少し入りを遅らせるとか(あるいは「勝負!」とばかりに両方弾くのもあり?)とか、色々考えられるところです。バロック音楽の「バロック」とは元々「いびつな真珠」という意味があるようで、そういう意味からも、不協ないし「不快」な和音を適宜織り交ぜつつ、それを如何に上手く表現できるか、も重要な要素(いわゆる腕の見せ所)なのではないか、などと思ったりもする今日この頃なのであります。

 では今日はこんなところで。 おやすみなさい。

(あぁ何とか最後まで書けて良かった。 前回不気味な話題を記事しにしたので、出来るだけ早く更新したかったんですよ、はい。 何だかんだ言って、私も結構「小心者」な訳でして(自爆)) 


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細部に改善の余地あり!! 19世紀ギターの再フレッティング(「プラスMT五度」&シントニックコンマ分配型) [ [純正律(Just Intonation)]

前回、下記音律で19世紀ギターのフレッティングを行い、ジュリアーニの曲を再度演奏upした。
H231226ジュリアーニこれで確定か_ギターイ長調純正律型-音律サークル-JPEG.JPG

 この音律は、使える調も広く全体として非常に良好なので、「これで確定か?」と思われた。
 しかしながら、その後も他の色々な曲を弾いてみたところ、ホ調の曲を弾いた時にF♯音が可成り「低い」ことが気になり出し、徐々に不満が出て来た。(もう解説不要であろうが、この音律ではシントニックコンマの配置の関係でEF♯の2度が小全音(9:10)になるため、ホ調での2度音が非常に低い(狭い)のである。)ホ調はギターでは非常に良く使う調なので、この問題は何とかしなければならない。

 思考、検討の末、この不満を解消するためには、やはりB-F♯5度の1シントニックコンマ(約22セント)分をF♯-C♯に分配するしかない、という結論になった。但し、こうすると、「完全なイ長調純正律」はこの瞬間に崩れる。
 分配の仕方としては、まずはキルンベルガーⅡのように1/2シントニックコンマずつ分配することが考えられる。この場合、Dの長三度が一気に11セント劣化するので、それを補填するために、D-A5度を以下のようにミーントーン5度に狭くすることが考えられる。
H231229ジュリアーニこれで許して1_ギターイ長調純正律風-音律サークル-JPEG.JPG

 かくしてこのような音律が脳内で作られた(笑)。この音律であれば、EF♯の2度は「(1/4ミーントーンの)中全音」となるので、上記不満が解消されることは明らかである。
(余談:キルンベルガーⅡのCDEの全音幅はC<大>D<小>Eであるが、同音律のGABの全音幅はG<中>A<中>Bである(ハ長調純正律やキルンベルガーⅠではG<小>A<大>B)。 つまり、キルンベルガー第「Ⅱ」音律は、「旋律面」では純正律の体系に一部「中全音律(1/4ミーントーン)の考え方を導入した」音律と評価することができる。)

 さらに、この音律であれば、その前の音律と比較して、ト長調、ハ長調、ヘ長調の長3度がそれぞれ5.5セントずつ改善され、Fの和音も純正三度となる。正に良い事ずくめ! なのでこれで確定か!?
・・・と思ったのだが、図をよく見ると、やはりDの和音の長三度が純正でないのがどうも気になる。ニ長調はギターにとって非常に重要な調だし、4弦4フレットのF♯音は弦長の1/5の所にフレット設定したいと思うのが「いたって正常な(=普通の)音楽家」の感覚だろう。そう思わないクラシックギター&和声・調性音楽「演奏者」さらには「製作家」(笑)がいたら、ハッキリ言ってその人は「モグリ」だ(爆)。少なくとも古典派時代の人はみんなそう思ったはずである。現代が謂わば「異常」なのだ。大体、今の音楽や楽器・・・(以下割愛(笑))。

 そういう訳で、最終的(←?)に辿り着いたのがこの音律である。
H231229ジュリアーニついにやったか_2_ギターイ長調純正律風-音律サークル-JPEG.JPG

 シントニックコンマの分配具合を工夫することで、見事にニ長調主和音の長三度を純正にすることができた(自分祝!)。図を見れば明らかなように、純正短三度は1個減ったが、純正長三度を6つ確保することができ、イ長調についても、旋律面では、ABC♯がA<大>B<小>C♯なので、この部分で純正律構造が維持され(但し他は純正律構造ではない)、和声面では主、属、下属和音の全ての長三度が純正なので(5度も主、属で純正、下属は惜しくもミーントーン5度)、かろうじてではあるが純正律「系」としての威厳(?)を保持できた感がある。やれやれである。

 この場合、EF♯の2度は、中全音と小全音との中間の、謂わば「小中全音」ともいうべき音程だが、これなら許容範囲内にあるような気がする。勿論これからフレッティング&各曲の入学(笑)試験を行わないと何とも言えないが、これで可成り「正解」に近づいたと実感している。
(ちなみにこの音律の第5弦のフレットとハーモニクスとの関係は、『2フレット上で(大全音に対応する)ハーモニクスが鳴る、4フレット上でハーモニクスが鳴る、1フレットと3フレット(の真)上ではハーモニクスが鳴らない』という「ソルの記述」とも一致している。)

 いよいよクライマックス&フィナーレとなるのだろうか?・・・我ながら目(耳?(笑))の離せない展開となってきたこの頃である。

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今度こそ確定か!? 19世紀ギターの再フレッティング(「プラスMT五度」型) [純正律(Just Intonation)]

前回、古典派時代のギターフレッティングとして下記のシントニックコンマを2つ入れた型のものを実験し、
H231220暫定_ギター「広域」純正律-音律サークル-JPEG.JPG

 ジュリアーニの曲を演奏upしてみたが、全体的に音程が変に感じるところ(特にD♯音)があったことと、何よりF♯-C♯間のシントニックコンマの位置がソルの記述とは異なってしまうことから、再度シントニックコンマの位置をB-F♯間にして再考実験した。

 最初は、2つめのシントニックコンマをG-D間に入れたフレッティング実験をしたが、流石にG-D五度が(約)22セント狭くなると厳しかった。調弦的には②弦と③弦を純正長三度で合わせれば良いので非常に好都合なのであるが、③弦開放音(G)と④弦開放音(D)が22セントずれると、上図の④弦と⑤弦が22セントずれた場合よりも「唸り」が可成り目立って聞こえた。

 次に試したのがこれ。

H231226ジュリアーニこれで確定か_ギターイ長調純正律型-音律サークル-JPEG.JPG
 すなわち、シントニックコンマをG-Dの一箇所にせずに、4箇所のミーントーン五度としてバラしてしまう方法である。これだと、Gの和音の長三度は12等分律(以下「12ET」)よりも約2.5セント劣化するのだが、Cでは約3セント改善され、Fで約8.5セント改善され、B♭では純正長三度が得られる。

 まだ全てフレッティングした訳ではないが、上記音律でフレッティングした現在の19世紀ギターの状態である。
1226_19世紀イ長調純正プラスMT5度型フレットギター 001.jpg

 何か「大怪我治療中」状態という感じである(汗)。ちなみにフレット材は1.1mmの牛腸ガット、テープは高級(笑)絆創膏を使用している。

 この音律につき、試す前は、ギターでは余り使わない(ないし苦手な)「♭系」の三度の方が(良く使う)CやGの三度より「綺麗」になってしまうので若干違和感があった&有る意味「癪だった」が(笑)、試してみたら結構いける、というか「あれ?これが『決定版』では!?」と感じてしまった次第。例えばジュリアーニの代表曲のように、「イ長調曲なんだけどハ長調にも転調する。」、「ト長調曲だけどもGマイナーやB♭の和音も使う。」ような場合にも十分対応していると感じる。

 前回実験したジュリアーニのソナチネ第1番の第2楽章を今回も弾いてみた。
下記楽譜の低音の「D♯音」に注目(←注耳?)である。(1分4秒あたり)


 1226_19世紀イ長調純正プラスMT5度型フレットギター 002.jpg
但し、音程の設定の正確さが未だ十分とは言えないことと、弾いている最中にフレットが動いてしまい(泣)、4弦のF音が低くなってしまった(←最後の方で分かる)のはご愛敬ということにしてほしい(汗)。
 という訳で演奏。 


 比較のため、これが前回の(超激安ギター&シントニックコンマを2つ入れた音律での)演奏である。



 おまけ:
上記曲の第1楽章(一応最後まで弾いた)


ジュリアーニの名曲「大序曲」の出だし(イ長調)


同「大序曲」のハ長調部分



この音律だとA♯音が(本来B♭音であるため)やや高いのが少し気になる場合があるが、それが気に入らない場合はB♭-F間を純正5度にすると改善されるだろう(但しこうするとB♭和音の純正長3度が無くなるが)。

 ともあれ、この音律は19世紀ギターの代表的な音律として実際に使われた可能性が非常に高いのではないか、との「確信に近いもの」を感じる今日この頃である。


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(広域型)純正律フレットギターによるジュリアーニ [純正律(Just Intonation)]

シントニックコンマを2箇所に配置した広域型の純正律フレットギターの五度圏図を再掲します。
H231220暫定_ギター「広域」純正律-音律サークル-JPEG.JPG

 現物(超激安ギター)は現在こんな感じです。
広域純正律ギターでの曲 001.jpg

見ての通り、外観は「不格好&醜くさここに極まれり」って所ですね(爆)
さらには、「針金の上にセロハンテープでラッピング」したフレットの場合、押さえた時にどうもセロテープの「ピシピシ」音がするので、(上の写真のように)樹脂皮膜された針金を代わりに使おうかと検討しております(現在は3&4弦の1フレットだけ試行中)。

 この音律の隣接開放弦ADの22セント広い4度とDAの「禁則5度」です。DA5度に比べてADの隣接開放4度は「それほど酷くない」と私は感じます。


折角なので演奏音源もupしますね。
今回は、ジュリアーニ作曲の「3つのソナチネ(作品71)」より第1番ハ長調の第2楽章(ヘ長調)を弾いてみました。
広域純正律ギターでの曲 003.jpg

 まだ音程の追い込みが完全でない感がありますが、弾いている側としては非常に心地良いです。ただ、この曲の場合、B♭とFの間に更に「3つめのシントニックコンマ」を入れて所謂「完全純正律」にしてしまっても(orしてしまった方が)良いかも知れないですね(その場合、B♭音が22セント上がり、沢山出てくるGmの短三度が純正になる)。
 ではどうぞ(ABAのトリオ形式ですがABだけ演奏)。


この曲の第1、第3楽章はハ長調ですが、どちらも「DA禁則5度」を意識して作られているように私は感じます。
第1楽章の出だしの楽譜です。
広域純正律ギターでの曲 002.jpg
長いので平日夜ではとても弾ききれませんが(汗)、途中までの演奏音源です。この後は変奏形式で音がどんどん細かくなっていきます。


 という訳でした。

現在このギターで色々な曲を試し始めていますが、ハ長調系の曲の場合、C♯音が「低く感じる」場合が結構あるため、C♯音を22セント高くして禁則5度をC♯G♯間にする、或いはC♯音を11セント高くしてKBⅡ風のセッティングにするのもありかな、など色々と試してみると面白そうな気がしてます。

それではまた!
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(番外編その2)「広域型純正律」フレット実験のメモ [純正律(Just Intonation)]

今日はもうこんな時間なので、さわりだけ・・(別名:「自分用メモ」(笑))。

昨日の記事の最後に
>ちなみにこのギターは、現在は「広域型純正律」フレットの実験台にされています(爆)
フレット工作他 016.jpg

 と書きましたが、ちょっとだけご紹介、もとい(笑)、自分用にメモします。

 以下は、あ・く・ま・で・も、ひとりごと&自分用メモです(笑)。

 (ぼそぼそ・・何か「上の人」で、古いギターにJust Intonationのフレッティングを行うなんてフレット楽器に対する冒涜だ的な記事を書いた方がいらっしゃるみたいですけど、私に言わせれば「何じゃそりゃ!?」って感じですよ全く(ぶんすか!)。 そういう方って、米国の911事件の真相や,ほんの数年前まで理科年表に12ETが「強制音律」的な位置付けとして記載されていたことに対して全くコメントされないですよね。この世が「支配者の悪意」に満ちていること、音楽の世界も例外なくその悪意の犠牲になったこと(例:調性の曲を書くことが許されなかった当時のシェーンベルクの嘆き等)を少しでも考慮していただきたいと切に願う今日この頃・・・あ、でも、12ETを強く擁護する人が「そっち側」の人間だったならば・・・(以下省略)。)

 はい、現在実験中のフレッティングの音律図です。
H231220暫定_ギター「広域」純正律-音律サークル-JPEG.JPG

 シントニック・コンマを2つ入れるので、「オイラー型」純正律にどことなく似てますよね。

 これで、例えばソルの曲などは結構弾けます。
 この音律だと、(ACが純正短三度になるため)5弦第3フレットでハーモニクスが鳴ってしまうことになり、ソルの記述とは違ってしまうのですが、例の「イ長調純正律型」よりも幅広く使えるように感じます。
 要するに、ソルのフレッティング(フレットとハーモニクス)に関する記述は「あくまでも当時のギター・フレッティングの一例に過ぎない」と解釈すべきでしょう。


 ひとりごとメモfor世界発信(爆):
 平均律との偏差(セント値)
 A:0、E:+2、B:+4、fis:+6、Cis:-14、Gis:-12、Dis:-10、B♭:+12、
 F:+14、C:+16、G:+18、D:+20

 ぶつぶつ・・明日時間があれば演奏upしたいなぁ
 

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ギターの再フレッティング(番外編) [純正律(Just Intonation)]

未だ2回目なのに既に番外編(汗)

 数日前のブログ記事で、
>・・ギターのフレッティングをいろいろイジッたりしたのだけど、イマイチ納得のいく結果が得られなかった
と書いたのですが、それをちょっと振り返ってみたいと思う訳です。

 まず実験してみたのが1/5コンマ・ミーントーン。フレッティングはこんな感じです。
フレット工作他 001.jpg

 で、これの何が納得いかなかったかというと、「1/5だと何か中途半端な感じ」がしたんですね。
つまり、1/6MTのときは、長3度が割と広いにもかかわらず、非常に響きのバランスが良いと感じられ、派生音についての(異名同音の)読み替えも割と違和感なかったのに対して、1/5MTだと、この読み替えがしっくり来ない感があり、補助フレットを付けたくなる衝動に駆られた一方で、長3度は1/4ほど綺麗でない、ということで、「これなら1/4MTの方が良いな」と感じてしまったことですね。
 (ただ、5度の唸りや弾きやすさは確かに1/4MTよりも良い感じですが。)
 現在の私のレベルでは、1/5MTに関してはこんな感想です。もう少し音律体験を積めばまた変わるかも知れないですね。


 次の実験では、超安価(某中※産バレ※シア)モダンギターでイ長調純正律型フレッティングを試しました。

 まずは超安価ギター(amazonで5千円前後)の外観です。
フレット工作他 003.jpg


 このギターにつき「フレットを簡単に抜くことが出来る」という専らの噂だったのですが、実際その通りでした。
(ぼそぼそ・・フレットを抜けない某ヤ※ハの某ギタ※レとはエライ違いですね(汗))

 まずはフレットの横顔もとい側面写真
フレット工作他 004.jpg

 フレットをニッパで挟んで軽く引き抜けば、このように楽に抜けました。
フレット工作他 005.jpg

 ものの5分であっという間にフレットレス状態
フレット工作他 006.jpg

 今回は1mmのフレットガットを巻くことにして、補助的に木工用ボンドを使って作業しました。
フレット工作他 011.jpg

 8割方完成の状態
フレット工作他 015.jpg

 で、これの何が納得いかなかったかというと、どうも弦長650mmの(相対的に低音域の)ギターだと、「ピタゴラス長3度」が『かなり耳障りだ』と感じたことです。このピタゴラス長3度の「耳障り感」は、最初に実験した4度高い子供用ギターでは殆ど感じなかったことなので、有る意味「新たな発見(←発耳?)」といえますね。そして、このピタゴラス長3度の耳障り感を考慮すると、このギター音律のスキスマは(キルンベルガーとは異なり、)「G-D」の位置に配置すべきではないか? と考えられます。つまり、以前に発表した下記のイ長調純正律型の音律表につき、
H231028暫定_ギター純正律-音律サークル-JPEG.JPG

 下記の型が「より音楽的」なのではないか、と考えられますね。
H231028確定か_ギターイ長調純正律型-音律サークル-JPEG.JPG
 
 つまり、スキスマがこの位置にあれば、ギターで良く使うB♭、F、C、Gの主和音の長3度がピタゴラスよりも2セント分狭くなり、「耳障り」感が大幅に軽減されると考えられます。わずか2セントですが、この2セントが「ピタゴラス長3度の解消(回避)」という大きな意義を持っているわけです。

 ちなみにこのギターは、現在は「広域型純正律」フレットの実験台にされています(爆)
フレット工作他 016.jpg

 このギターはフレットを簡単に抜くことができますので、フレッティング実験用として適していると思います。ネックの厚みや形状も割と弾きやすいと感じます。こちらで購入可能です。
http://www.amazon.co.jp/VALENCIA-CG-160-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AE%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/B000UYYY12/ref=sr_1_1?s=musical-instruments&ie=UTF8&qid=1324299764&sr=1-1


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19世紀ギターの再フレッティング(その1) [純正律(Just Intonation)]

19世紀ギターのフレットレス化が完了し、本日帰宅しました。
フレット工作他 001.jpg

 今回はこの道具を使って再フレティングを行おうと思います。まずは例の「イ長調純正律型」から。
フレット工作他 003.jpg

 針金は「素」のままだと余り音質が良くないので、セロハンテープで「ラッピング」して使用しようと思います。

 まずは恒例(?)通り、弦長の1/5=第4フレットから。鉄則ですね(笑)。
フレット工作他 005.jpg
 この方法だと、微調節と取り外しが非常に楽になるので、音質との折り合いさえ付けばお薦めの方法と言えるかも。


問題の「段差あり第2フレット」については、このように予め位置をマーキングしておきます。今回は修正液を使いましたが、これは有機溶剤入りなので、出来ればチョークのようなものでマーキングした方がベターかも知れないですね。
フレット工作他 006.jpg

今回はこのように「うねうね針金フレット」に挑戦してみました・・・人間「日々成長」ですからね(笑)。
フレット工作他 007.jpg

 3弦の第4フレットも段差を付ける必要があるので、ニッパでこのように切って、切った部分をテープで留めればとりあえずOKでしょう。
フレット工作他 008.jpg

  ~続く~

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ギター黄金時代の検証~ソルの名曲「月光」編~(愛の周波数のオマケ付き) [純正律(Just Intonation)]

 というわけで、消去法により、この記事を書くことにしました・・やはり飲酒状態(←結局飲んでる(汗))&低気温下での楽器演奏録音upはしんどいですね。


 余力もないので早速本題(汗)。

 今回取り上げる曲は、ギターの「黄金時代」を代表する作曲家であり「ギターのベートーベン」とも称されるフェルナンド・ソル(Fernando Sor, 1778年2月13日- 1839年7月10日)の小品で、ソルが作ったエチュード集の中でも特に有名な、一般に「月光」と呼ばれるロ短調エチュード(作品35の22)です。

 これは前半部の楽譜
ソルの月光 001.jpg

 前に解説したように、ソルの時代に使われていたギターの典型的なフレッティングはイ長調が「純正律」になり(つまりA、E、Dの和音の3度も5度も全て純正になる)、そのため、B-F♯の5度が非常に狭い「禁則」和音になると考えられます。
 子供用ギターのため全体的に4度高いですが、この禁則和音の響きを鳴らします。

 分かりますでしょうか。非常に狭い5度ですね。

 このため、前に書いたように、この時代のギター作曲家は、主和音の5度が「禁則」になるロ短調での作曲を避けたのですが(勿論ロ長調も避けた)、ソルはロ短調での作曲に果敢に挑戦しています。ただし、ソルほどの大作曲家であっても、B-F♯を同時に「弾く」(打弦する)ことが出来ないロ短調曲での「大曲」は作ることは出来ず、エチュードのような小品にとどまっています。そして、このエチュードロ短調「月光」でも、B-F♯を同時に「弾く」(打弦する)ことは避けるように作曲されています。

スクロールだと見にくいので、もう一度楽譜を再掲します。
ソルの月光 001.jpg

 上の写真で、1小節目の頭で先ずBの低音(バス)が鳴らされ、2拍目で直上のF♯音が鳴らされます。このときには、Bのバスは可成り減衰しているので、B-F♯の唸りは殆ど気になりません。気になるような場合は、最初のBを弱く弾くべきなのかもしれません。

 さらに、このBのバスは、3小節目以降は鳴らされるのが回避され、9小節目(3段目の左端の小節)になってようやく「2拍分だけ」鳴ることが「許され」ます。つまり、第9小節は曲の出だしと同じような感じと思いきや、楽譜の音価が異なって書かれているのです(第2&9小節目の下のF#音も違う。)。

 前半部の最終小節での(上から)B⇒F♯⇒B音も要注目です。B⇒F♯の「4度」音は同時に鳴って(響いて)いることが許され、その一方で、F♯⇒Bの「5度」音は同時に響かせないように記されています。つまり、この曲の前半最後のB音を弾く際にはF♯音を「消音する」ことが、イ長調純正律型ギターを弾くときの「たしなみ」となっていたのではないでしょうか。

 そういったことに注意して下記音源(前半部のみ)を聴いてみると、今までとは全く違った新たな「発見」があること間違いないでしょう(※ただ、これ弾く際には「9小節目のB音が2拍で打ち止め」まで意識してなかったかも(汗)・・前半部の最後は意識して弾いてます。)



 では後半部に行きましょう。
ソルの月光 004.jpg

 楽譜写真にありますように、後半部はコード的にはBmで始まって、F♯7 ⇒ Bm ⇒F♯ ⇒ Bm ⇒F♯7 ⇒Bm ⇒F♯・・と、Bm中心で進行していきますが、それにもかかわらず、何故か一向にBのバス音が鳴らされず、低音はF♯のオルゲルプンクトのような感じで進行して行きます。何故でしょうか? そうです。B-F♯の5度が「汚いから」です。例えば後半の頭でBのバスを弾いたりすると、上のF♯音との関係で曲が「台無し」になってしまうのです。
 後半部のみの音源です。ここでは「リピート繰り返し」を入れて演奏してますが、繰り返した後の方が消音に気を遣って演奏しましたので、これに注意して聴かれると新たな発見があるかと思います。



 総じて、この曲では、1弦2フレットの高いF♯音が鳴らされる場合に、極力下のB音を使わないように注意深く作曲されていることが分かります。つまり、前半の8,10小節目、後半の1,8,18,24,31小節目などを見ると明らかであり、さらに前半の2小節目、後半の第5,9,25,30小節目などは「2音の響き」自体はあるので「ギリギリ」の線を狙っており、いずれにしても「同時打弦」は回避されていることが分かります。これは「単なる偶然」で片付けられる問題ではないのです。(追記:後半の第9小節目は「勝負」音かも知れませんね。つまり、この小節は、前半部の頭などとは違って「強い表現」が求められるところであり、B-F♯5度の「禁則」和音を敢えて強く響かせる箇所とも考えられます。)

 さらにもっと沢山調べれば、新たな事項がもっと発見出来るのでしょうけど、流石に疲れてきたため(爆)、この辺にしておきます。

 最後に通し演奏です。

 この「イ長調純正律」型ギターでの月光、単なる一愛好家の私&おもちゃギターなんかじゃなくて、プロの方の最高級手工ギターでの「本気演奏」を是非聴きたいですよね・・・本当、一体あと何年かかるんでしょうね? 日本で「脱・平均率(←律?)化」が達成されるのって。。。
(ぼそぼそ・・・あぁ恨めしい・・・ウラメシ~ m( ̄_ ̄m )~†┏┛墓┗┓†~(m ̄_ ̄)m (超爆))


 ではそういうことで、皆さま良い芸術の晩秋秋~初冬(笑)を!!




 
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(朝追記)録音&up投稿してきました(純正律系ギターでソルとアグアド) [純正律(Just Intonation)]

先ほどいつものサイトに録音音源をupしてきました。

http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=8057

 いつものように若干(←?)ミスってますが勘弁してね、ということで(汗)

 ちなみにアグアドの曲を入れたのは、コメント欄で少しアグアドを悪く書いてしまい、その後反省したためです(爆)。 でもこのホ長調のエチュードって凄く良い曲だと思いませんか?私は凄く好きだし、このイ長調純正律型の音律にも非常に良く合っていると感じます(←まぁだから収録したのですが(汗))。

 ちなみにこのアグアドのホ長調エチュードは、全音の「アグアド35のエチュード(大沢一仁編)」の第3曲目です。


超余談:今日のどこかのスポーツ新聞で「11日前後に関東で直下型地震が来る可能性」みたいな大見出しがありましたが、嫌ですね~、っていうか、本当に「11日」に来たらこれはもうネットや書籍で話題になっている「人工地震」確定じゃないですか(超汗)。(まぁ仮にそうであっても今の日本政府では何もできないんでしょうね・・・あぁ、「浜岡を停めて」の替え歌「国民なめるな!」をupしたい(爆))

 というわけで、何が起きてもおかしくない最近の世界情勢ですが、とにかく1日1日を悔いなく精一杯生きたいと思います。

追記:そうそう、今日(ってもう昨日ですが)は息子(長男)の小学校の展覧会に行ってきたんですよ。
展覧会 013.jpg

小学生でもナカナカの力作ぞろいでしたね(感心)。
展覧会 019.jpg

一面のねこ、壮観ですね。
展覧会 009.jpg

私的にはこの「画用紙からはみ出る」生命力溢れたザリガニくんシリーズがツボにはまりました。
展覧会 011.jpg


この小部屋は非常に綺麗でした。
展覧会 006.jpg

息子の作品その1
展覧会 017.jpg

同その2

展覧会 018.jpg

---朝追記----------------

 初期の日記で書いたように、音律問題は、「森羅万象」に繋がっています(これ、私が言い始めたのではなく書籍レベルの知識ですので。)。 ですので、この研究を続けていると、課題、難題が次から次へと出て来て自分の体が足りなくなる(笑)(人生が充実する、生きてて良かったと思える時間が沢山出来る)のですが、、、、ってこんなこと書きたいんじゃないってば(爆)。
 
 「遺言シリーズ」をそろそろ始めなあかんかな、ってことですね。イ長調純正律をもう少し本格的に検証するために、うねうねフレット19世紀ギターをフレットレスのプレーン状態にする予定です。なので、うねうね君、もうすぐさようならモードに入っているわけです。
 なので、シリーズタイトルをなんて命名しようかな・・・「アメリアの遺言」にちなんで「フレットの遺言」シリーズとか良いかも知れないですね(笑)。

 弾く曲はどうしようかなぁ・・・って、え? 今日は家族で高尾山に登山?・・はいはい分かりましたよ

 まぁ、これだけ書いて世界発信しておけばサボれないだろう自分(爆)

 では行ってきます~
-------------------


 それでは皆さま、良い芸術の秋を!!



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(8日夜補足)古典派の純正律理論についてのメモ書き [純正律(Just Intonation)]

REIKOさんへのブログのコメント書いている内に色々と思い出して来たので、メモっておかねば(汗)。


古典派ピアノソナタの第2楽章が下属調で書かれる理由:

古典派のソナタは、基本的に純正律の理論がベースになっている。

 例えば第1楽章がハ長調の場合、音階の出だしが「ドレミ」になるが、この「全音」構造は大全音⇒小全音である。
 これに対して、第2楽章を「属」調(つまりト長調)で作ると、音階の出だしが「ソラシ」になるが、この全音構造は「小」全音⇒「大」全音になってしまい、不格好になる。

 一方、下属調(ヘ長調)の場合、音階の出だしが「ファソラ」になり、この全音構造は「大」全音⇒「小」全音になるので、主調と相似形になる。従って、純正律をベースとする古典派では、第2楽章を下属調で作る。

 第2楽章を下属調とするメリットは他にもある。つまり、第1楽章のⅡの禁則和音(この場合D-A)につき、第2楽章を属調(ト長調)とするとD-Aが「属和音」となってしまうため、作曲上の制限が非常に大きくなる。
 これに対して、下属調(ヘ長調)では、D-AはⅥ(6)の和音になるため、この和音の回避が非常に楽になる。

 で、この原則に敢えて挑戦したのが、モーツァルトの有名な初心者用のK.545(ハ長調)ソナタの第2楽章である。これについてはREIKOさんブログのコメント欄に書いて来ましたのでどうぞ。
http://handel.at.webry.info/201111/article_1.html


 で、これを書いていて疑問に思ったのだが、

古典派のピアノソナタは、基本的に純正律の理論がベースになっているので、第1楽章の音階の開始が「大全音⇒小全音」構造になることが必要となるのであれば、では、例えばト長調の曲を書くときには「調律替え」が必要ということか??? それと、調律替えが面倒だったから、ト長調のソナタを書くのは回避される傾向にあったのか?⇒モーツァルトはト長調のソナタは少ないはず。
 k283ト長調の楽譜を見る限りは、GABで始まるメロディーがない(!)。低音では沢山使っている。3楽章では、3度上の音程と重ねて使っている。しかも、Dの和音の使い方を至る所で工夫している。
 ⇒なので、「調律替えはしない」でそのまま使っていると言えそう。
 但し、Dの和音(属和音)の使い方に気を配る必要があり、曲(特にメロディー)が作りにくいことは確かなので、ト長調は好んで使う調ではなかったようである。



話が飛んで、ジュリアーニのギター曲の「ソナタ・エロイカ」(イ長調)を見てみる。
 ⇒やはりB(つまりⅡ)の和音の使い方に相当気を遣っている。最も多いパターンが、バスをBではなくF♯で使うこと。これはソルのロ短調エチュードと同じ発想。なので、この曲もイ長調純正律が使えそうな雰囲気濃厚である(というか、もう決まりでしょ(笑))。

 こうしてみると、古典派のピアノソナタとギターソナタとでは、「同じ視点」で考えることが出来そうだ。(ハ長調ベースとイ長調ベースが違うだけ。)


では、ピアノソナタでもっと凄い調の場合は調律替えはどうしてたのか?
 例えば変ホ長調とか。 
 というか、それこそ「ニ長調」は?・・これはいくら何でもハ長調純正律ベースでは出来ないはず!(しかもモーツァルトはニ長調ソナタを結構沢山作っている)
  ↑
二長調ソナタ、個人的願望としては「ミーントーン」ベースであって欲しい!(爆)

 ⇒今後の課題とする。とりあえずもう寝る(笑)
-------------------------
(8日夜、割り込み補足)
 そうだそうだ、思い出した。K333はミーントーン曲だったじゃん(汗)。
 先ほどREIKOさんブログに書いて来た内容を自己引用しましょう。

>・・・何年か前にヘンデルの曲で使った(1/4)ミーントーンの「ウルフシフト」をモーツァルトにも適用できるのか?について検討したことがあったんですよ。で、そのときK333の変ロ長調曲(♭2つ)には適用できるな、という結論に達したんですね、これも今日思い出しましたよ。
 具体的には、これは素直にB♭基準にするんです、つまりF♯-D♭がウルフ5度です。これだと第2楽章の3小節目冒頭で「ぞぞ」って来て、さらには3楽章なんかではウルフ音程出まくりなのですが、これが妙に「痛快」なんですよ。ただ、これは未だ「生楽器」では試してないので何とも言えないのですが、少なくともウチの電子チェンバロでは逝けます(笑)。
>このK333は、楽譜を見ても実際弾いてみても「凄くのびのびと自由に書かれているな」と感じます。特に上昇スケールの使い方や圧倒的な「音の多さ」からしても。 こういうのは典型的なミーントーンの曲じゃないかなと思うんですよ。ミーントーンはⅡの和音や大全音小全音の凸凹に気を遣わなくて良いので、自由に曲が書けるように思えます。
 「ウルフシフト」については、モーツァルトは若い頃に(ミーントーンの国イギリスで)クリスチャン・バッハと合っていたし、その後ヘンデルの曲を研究しているので、絶対知っていたと思います。
クリスチャン・バッハのウルフシフトについては後で記事を書く予定です。

(引用終わり)
-------------------------
(6日夜補足)
 古典派の話ではないのだが、以前にどなたかから、「昔はコード(ないしカデンツァ)進行がⅠ⇒Ⅴ⇒Ⅳ⇒Ⅰではなく、Ⅰ⇒Ⅳ⇒Ⅴ⇒Ⅰだった」旨のコメントをいただいたことがあった。
 これって要するに「昔は純正律を使っていた」という証拠にもなるのではないか? つまり、純正律にとってⅤ(属調)よりもⅣ(下属調)の方が親和性があるのですから。

で、これを更に突っ込んで考えたとき、「ん、とすると、バロック曲(例えばフーガ形式)におけるⅠ⇒Ⅴの進行は「純正律を前提としていない」ことの証拠になるとともに、バッハのフーガでも出だしに「Ⅰ⇒Ⅴ」転調しない場合や主題の音の選択に工夫がある曲(例えば半音階的主題とか? 或いは短調の曲とか?)は、「もしかしたら純正律適用の余地があるのか?」などと妄想がふくらむ今日この頃な訳ですよ。

 いやあ、やっぱり最高やね、音律研究(笑)


-------------------------
(8日夜補足)
 で、古典派ピアノソナタの話に戻すと(汗)、
 古典派のソナタ形式(←ピアノ以外も含む?)では、第2主題が属調(Ⅴ)で出現するのが通常だが、この第2主題は、第1主題とは「対照的」な音形で作られる。何故か?⇒第2主題が第1主題と「同じ」(相似形)だったら、属調だと「大全音小全音の関係で不格好になるから」ではないのか?

 だから、もしもソナタ形式の第2主題出現の「ルール」が属調ではなく「下属調」であったならば、第2主題は第1主題と「同じ(相似形)」になる、もしくは少なくとも作曲者の頭の中でそういう「心のベクトル」が働くであろう。モーツアルトの初心者用ハ長調ソナタ第1楽章の主題の再現部が下属調で書かれたのも、要するにそういうことではないのか?

 以上は、古典派の「基準音律」が純正律であった場合を想像(妄想?)した上での話である。


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(驚愕!)カルカッシのギターは純正律(型その1)だった!? [純正律(Just Intonation)]

 連絡事項:1/6ミーントーンの記事の閲覧が余りに多かったため(通常の3倍以上!)、昨日の夜に1/6ミーントーンのソル演奏upを下記サイトに行いました。
 (ちなみに最初の2曲は、ソルの練習曲の中で【最も評価が低く】扱われている「作品44」から選んでみました(作品44はソルの「後期」作品なのに、「練習曲」扱いすらされていない現状です)。真面目な話、クラシックギター関係者には「如何に現代のクラシックギターのフレット位置がオカシイか?」について真剣に考えていただきたいと思ってます。マジで私「怒って」ますので。)
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=8013

現在の1/6ミーントーンギターの写真です。ダブルフレットは1/6MTの「趣旨にそぐわない」と思われるので除去しました。
カルカッシで純正律ギター 004.jpg


---本題--------------
 先日に「イ長調純正律KBⅠ類似」型とも言うべきギターの音律&フレッティングを公開いたしましたが、このギターの音律&フレッティングが「19世紀ギター(ギターの黄金時代)の古典派のギター曲に使えないか?」について検討していたところ、まずは(ギタリストは必ず学習するあの有名な)「カルカッシのエチュード作品60がこれにぴったり」という感触を得ました(感触というより殆ど「確信」ですかね)。

 根拠:
 ①作品60の25曲で使われている調性の選択等が余りにも偏っている。

 ②この音律の「主役」であるイ長調を最も沢山使っている(25曲中8曲! しかも3曲目が既にイ長調、最後の方の高い技巧を有する曲は殆どイ長調(第18番、20番、21番、23番、終曲25番))

 ③この音律で和音が綺麗でないピタゴラス系のハ長調曲では、ピタゴラス旋律を最大限に活かす(極力同時に和音を鳴らさない)曲作りをしている。

 ④同じく主和音がピタゴラス3度になるト長調は、(ギターで弾きやすい♯系であるにもかかわらず、1曲しか作っていない。

 ⑤主和音が純正になる♯2つ以上の曲では和声的な曲(和音を同時に鳴らす曲)が多い(10番、21番、24番)。

 ⑥極めつけは、同じく主3和音がピタゴラス3度になる唯一のヘ長調曲(第16番)は、和声的な(同時に和音を鳴らす)曲作りをしているが、何と、全小節に渡って(技術的には弾けるにもかかわらず)「拍頭のベース音」がない!!!!(これを実際にギターで弾いて私は驚愕した!!!! そうか、ピタゴラス長3度の和音の汚さを緩和するのに、こんな手法があったのか。凄い、凄すぎるぞカルカッシ!!!)。

 ⑦ピタゴラス短3度が「売り」の二短調曲(第11番)は「agitato」の曲である。

 ⑧その他、イタリア人作曲家は、伝統的に「純正律指向」が強い。

 ⑨実際に弾いてみて確認した。


 まずは復習から。今回のイ長調純正律KBⅠ類似型ギターの音律です。
H231028暫定_ギター純正律-音律サークル-JPEG.JPG

 御覧のように、和声面(協和音)は、イ長調周辺の調が最も綺麗に鳴ります。
 対して、「音楽の基本」となるハ長調はピタゴラスの調になります。

 これを踏まえて、実際の楽譜及び響きを演奏付きで検証していきましょう。

 まずは第1番ハ長調。この音律ではハ長調はピタゴラスの調になります。
 対して楽譜はこんな感じです。
カルカッシで純正律ギター 005.jpg

 各小節頭のベース音を少し(音2つ分)伸ばすこと以外は、序盤は「完全に旋律の曲」です。中盤で2声対位法となり終盤で和声的アルペジオが出て来ますが(締めは4音によるCの和音3つ)、全体的には「明らかにピタゴラス音律を活かそうとする姿勢」が感じられます。
 途中までですが実際の演奏です。


 次、第2番イ短調です。この音律ではイ短調の主和音(Ⅰ)は純正です。
 これに対して楽譜はどうなっているでしょうか?
カルカッシで純正律ギター 006.jpg
 そうです。今度は和声的アルペジオの曲になっています。低音も2分音符になり、充分のばすことを要求しています。

 実際の演奏です。


では今日の最後、「最も有名」な第3番イ長調。この調は言うまでもなく「この音律の主役」です。
♯3つで初心者には比較的譜読みしにくいこの調を早速第3番に持ってきたのは「最も美しく鳴る調を早くもってきたかった(生徒に弾かせたかった)&出来るだけ沢山使いたかった」と考えられないでしょうか?
 楽譜です。
カルカッシで純正律ギター 007.jpg
御覧のように、和声的アルペジオ(勿論低音は充分に伸ばす)の上にメロディーがある「3声部」の曲で、前の2曲と比べると圧倒的に難しい曲です。
 こんな難しい曲をいきなり練習曲の「第3番」にもって来てしまって良いのでしょうか????
 しかしながら、たとえ難しい曲であっても、「極めて美しい曲であり、かつ楽器ももの凄く良く鳴っている」ような曲であれば、どんなに難曲であっても生徒は頑張るのではないでしょうか?「絶対に、どんな苦労をしてでもこの曲を弾けるようになりたい!」と強く思うのではないでしょうか?

 実際の演奏です(途中まで&ミスだらけにつき失礼(汗))


 と言うわけで、今夜はこの辺で。

 皆さま良い芸術の秋を!!









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その他の純正律ギターの音律(フレッティング)の型に関する考察 [純正律(Just Intonation)]

 以前に中近東の方がYouTube上で可動フレッティングギターの演奏&解説をしていたのでそれを記事にしましたが、今回の純正律ギター研究にあたり参考にしようと思ったので、解説箇所の音律をサークル図にしてみました。

 参考URL
http://www.youtube.com/watch?v=yhdpsuXtewY&feature=related

 この映像の5分15秒頃に提示された図によると、以下のような音律ができますよね。

中近東の方の説明する純正律ギター-音律サークル-JPEG.JPG

 映像での提示図ではGを基準音(0セント)にしてますので、「ト長調純正律」と言えるでしょう。 全ての音程は書いてませんが、要するに「基本構造」がこれで、他の音の設定については「色々なヴァリエーションがある」ということだと思います。

 なので、ヴァリエーション(発展型)の一例を少し考えてみました。
 これです、じゃーーーん!!
ト長調純正律ギターの発展形-音律サークル-JPEG.JPG

 ト短調にも使える音律を! と考えていたら、こんな感じになってしまいました。これって、構造は「オイラー純正律」そのものですよね? サイト上では「オイラー純正律は実用化されなかった」って言われてますけど、本当ですかね?(笑) 少なくともギターには適用できそうな気がしてます(今後の課題)。

 上記映像の7分過ぎにギターでのミーントーンの基本構造が提示されてますので、それもサークル図にしてみました。
中近東の方の説明する720ミーントーンG-音律サークル-JPEG.JPG

 これも裏側の何個かの音の値が示されてませんが、これも要するに、ウルフ5度の位置とかウルフの散らし方などに様々なバリエーションがある、ということだと思います。

 これは純正律エレキギターでショパンを弾いている映像です。
これ、ある意味、「究極の純正律フレット」なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=0vAUdUTlSQE&feature=autoplay&list=ULyhdpsuXtewY&lf=mfu_in_order&playnext=1

 詳細不明なのですが、映像を見る限りでは、第2フレットと第7フレットと第12(←!!)フレットをダブルフレット化してますので、「12種類の音」なのであれば、以下のようになるはずです(推測です)。
中近東の方の演奏するダブルフレット純正律ギター-音律サークル-JPEG.JPG

 今回の実験で、2フレットと7フレットに段差ないしはダブルフレット化が必要だな、ということは分かったのですが、まさか「12」フレットまでダブル化する必要があったとは、これは激しく盲点でした(汗)。
 この映像では1オクターブ内のダブルフレットが3箇所なので、裏領域は純正ピタゴラスになりますが(でもどこかにスキスマは入るはず)、もう少しダブルフレットを増やせば裏領域でも純正3度を作れそうな気もしますよね・・・?
 あと、上記表では「シントニックコンマフレット」と書きましたが、もしかしたら「ピタゴラスコンマ(P.C.)フレット」の可能性もありますよね。ここで、マニアックの人ならば、音律の基礎知識である「ピタゴラスコンマとシントニックコンマの値が極近いのは音楽の歴史上の幸運(ないし奇跡)であった」旨を思い出されるのではないでしょうか。

(【※追記!】 :ダブルフレットギターの音律、作成した図はどうも違う気がしてきました(泣)。というのも、映像のギターのフレットは奇数フレットが「広く」て偶数フレットが「狭い」じゃないですか。これって明らかに「ミーントーン系」ですよね。ううん、映像ギターの解明も今後の課題ですかね、、、いやぁ本当、音律研究はやることが色々と多くて一生退屈しない(&ボケない)ですみそうですね(爆)。)



 しかし凄いですよね、ダブルフレットによる「弾きにくさ」さえ我慢すれば、鍵盤楽器では「要特注&超コスト高」のため決してできないようなこともどんどんできちゃうんだから。本当、フレット楽器って音律面でも「無限の可能性」があると思いませんか?


その他:
フレットレスギターの演奏なんて初めてみました(驚き!)。 (要するに「弦を整数比で分割している地点」を押さえているから「フレットが無くても鳴る」ってことでしょ?)
http://www.youtube.com/watch?v=JT0z2nOyUlg&feature=autoplay&list=ULrKePHH4K6Ow&lf=mfu_in_order&playnext=1
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暫定・純正律ギターの音律の型・その1(KBⅠ酷似パターン) [純正律(Just Intonation)]

今夜も純正律ギターの実験記を書きます。

まずは「今夜のギターフレット」写真から。

これが昨晩フレッティングした状態です(木工用ボンド塗ったばかり)。
1028純正律ギター 001.jpg

 御覧の通り、「歯抜け」状態だったものを、5フレットまでは12種類の音を全て加えました。

 ちなみにこれが、その前の状態です。
1026純正律ギター 001.jpg

 新たに付けた(奇数)フレットの位置は、既存フレットの音とオクターブになるように合わせ、また、出来るだけ隣接既存フレットと一直線になるように合わせていったら、自然と「ピタゴラス」の位置になりました。すなわちピタゴラス音律では、奇数フレットは(ミーントーンの場合とは逆に)狭い(音が低い)位置になります。
 このため、3弦のフレット(運指的には下からGCFB♭DG)は、自然音階である弦長の1/6の場所ではなく、もっと低い場所(周波数比が開放弦1に対して32/27の音程が出る場所)に設定されました。これについては純正短3度にできるかどうか等につき後で検討することとして、とりあえず現在の状態を整理するために、5度圏サークル図を作ってみました。

 じゃーん!

H231028暫定_ギター純正律-音律サークル-JPEG.JPG

  情報を沢山書き込みましたが、要するに構造自体は「キルンベルガー第Ⅰ」と殆ど同じ音律になった訳です(祝!)。
  フレットの写真を見てお分かりの通り、この音律は、第2フレットだけ「段差」を付ければ、1,3,4,5フレットはほぼ一直線で実現できるので、「過去に音楽家が実際に実践していた」ことはほぼ確実だと思われます。それどころか「歴史的に有名(いわゆる業界周知)だった音律」の可能性すらあるんじゃないでしょうか(というか、既に外国の研究書に書かれている気もするんですよね私(汗)。だって、ちょっと実験すれば直ぐ出来ちゃうんですもの(笑)。)。

 ちなみに図中に紫の字で書いたのは、これがルネサンス・リュートだった場合の音の位置です。リュートだと5弦(第5コース)の開放弦が「C(ド)」になるわけです。すなわち、リュートだと主音C、属音G、下属音Fが低音開放弦になります。リュートでは、「ハ長調」の純正律、ピタゴラス音律、さらにはミーントーン(系)音律のいずれを作るのにも極めて好都合な調弦を採用しているという訳です。

(ひそひそ・・・もしかしてキルンベルガーって、「フレット楽器の実情にも詳しかった」ってこと考えられませんかね? まぁキルンベルガーは「音楽理論家」なんだから知ってて当然か(笑))

 あと、図中に青の四角で囲った音は、第4フレット(弦長の1/5の場所)に位置するがために純正長三度になる音、赤の四角で囲った音は、第5フレット(弦長の1/4の場所)に位置するがために純正5度になる音です。 

 と言うわけで、これから色々な曲を弾いて実験してみますね。

 それでは皆さま、良い芸術の秋を!



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純正律ギター実験、その3 [純正律(Just Intonation)]

皆さまこんばんはm(_ _)m

>続きはまた明日
 などと昨日書いてしまった関係で、今日も純正律ギターの実験記を書かなあきまへんね(自分にハッパかけるのって大切ですねw)。

>これ書き終わったあと、1弦の7フレットも足す予定です。
・・・とも書いてしまった関係でw、今日もupしますね。
 (こほん、)え~では、高齢もとい恒例となりつつあります、「今日のギターフレットの写真」のコーナー~!!(無駄に労力使っているわたし(汗)・・・しかし、このエネルギー源が「古典調律パワー」なのだ、ということをアピールするために、元気を振りまいて?おく必要があるのだ)
1026純正律ギター 001.jpg

 というわけで、1弦だけでは勿体無いので、1本のフレットで隣の2弦7フレットにも達するようにガット材を付けてみました。拡大写真も載せましょう。

1026純正律ギター 002.jpg

 いかがでしょうか・・・え? 何で斜めフレットになっているのかって? えっえっ? 何で未だ接着剤が乾いていない写真を載せるのかですって??  
 それはですね、、、、昨日付けた時には真っ直ぐに張っていたんですよ。で、先ほど調弦をしてみたら、2弦の7フレットが「1シントニックコンマ(約22セント)」分高くずれていたことが判明したので、接着剤を剥がして付け直したという訳です、はい。

 え? 何で真っ直ぐに貼ると22セント分ずれるのかって? 
 それはですね、ギターだと2弦の第7フレットは1弦の第2フレットに該当する音なのですが、1弦の第2フレットは大全音ではなくて「小」全音だからです。こちらを御覧下さい。
純正律ギター 001.jpg

 写真中、第2フレットが左側にあるものは(低い音が出るので)小全音、右側にあるものは(高い音が出るので)大全音になります。ちなみに中全音律だと、これら両者の真中に第2フレットが来るわけです。第4フレット(長3度)の位置は、純正律と中全音律では同じですが、純然たるピタゴラス律にする場合は約22セント分高くなるので右にずれます。逆に、第5フレット(4度)と第7フレット(5度)の位置は、純正律とピタゴラス律で同じになり、中全音律だと4度を少し広くする(5度を少し狭くする)ので、それぞれ右と左にずれます。

 このように、純正律を作る場合は、基音をどこに設定するかによって、1シントニックコンマ狭くする箇所が変わるので、基音に応じてフレッティングが変わることになります。
 ただ、リュートなどのガットフレットの楽器の場合、このように段差を付けることが難しくなるはずなので、もしかしたら独自の純正律(純正律もどき?)を使っていた可能性があり、あるいは場合によりダブルフレットとすることも考えられなくもないので、これについては今後の研究課題かな、と思います。(一方で固定(埋め込み)フレットの歴史も結構古いようですしね。)

フレット楽器の古典調律(純正律含む)については、ネットで調べた限りでは、Mark Lindley氏の著書「Lutes, viols, and temperaments」に載っているような感じです。興味のある人は下記キーワードでググれば出て来ます。
Lutes, viols, and temperaments Mark Lindley

 一方で純正律は「自然な」音律なので、理論書をあれこれ読むよりも、実際に試行錯誤してあれやこれやとフレッティング作業をしている内に「あ、そうか!!」と「自然に」分かってくるのではないか、と期待してます。やっぱ実践第一でしょ(笑)

 そんな訳で、、、あー今日も能書きをウダウダ好き放題書いている内にこんな時間に・・(泣)

 ええと、昨日録音したものから行きます。純正律が活きる曲といえば、まずは、持続低音(ドローン)がある曲が挙げられるでしょう。これは、R.Ballard作曲の「村人のブランル」という曲です(楽譜は全音の「ルネッサンス・リュート曲選集」(幕田編)より)。


 で、これを弾いた後に楽譜中のテンポ指示を見ると、なんと126になってるんですよね(汗)、、、そんな速くは弾けないっす(泣)。ただ、多少遅くてもできるだけ「活き活きと」演じることは大事かなと思ったので、今日、低音の構成を変えて弾き直してみました。この時代の曲は、ただ「楽譜をなぞるだけ」のような演奏はつまらなくなりがちで、何か独自の即興性や臨機応変性が求められるかな、と思いますね。



 ・・・まぁ、単なる一愛好家が仕事帰りの帰宅後にほぼ初見弾き状態で弾いた演奏なので、この程度で許してください(自爆)、、、っていうか本題はそこじゃないよ(爆)、テクニックやミスはともかくとして、「響き」は良いですよね?


 次です。前に弾いた「ネーデルランド舞曲」につき、作曲者を紹介してなかったような気もするので、書いておきます。ハンス・ノイジドラー(1508-1563)作です。もっかい弾いてみました。


 この曲はⅡの和音自体を使っていないので、「Ⅱの使用回避型」ということになりますかね。


 で、ノイジドラーにも「Hans」と「Melchior」がいて、ハンスの子供が後者のメルヒオール(1531-1590)です。次の曲はメルヒオール作の「フッガー夫人のダンス」です。


 ハンスの後のこの曲では、Ⅱの和音(運指的にはBm和音)を4回ほど使っているのですが、いずれも5度音(運指的にはF♯音)を使わないようにしてます。なので、「禁則5度回避型」という感じですかね。ちなみに3小節目と7小節目の低音に「属7音」が出て来ます。時代が進むにつれて徐々に曲が複雑になる様子が分かりますね。

 それでは今日はこのへんで。 明日も疲れてなければ続きを書きたいです。

 皆様良い芸術の秋を!!

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純正律ギター実験記、その2 [純正律(Just Intonation)]

今日も純正律ギターの実験記を書きます。

昨日は疲労のため感情任せの端折った書き方になってしまったので、その分今日は丁寧に書きたいと思います。では、宜しくお願いいたします(笑)。

まず最初は、「今日のギターフレット」の写真です。昨日の写真は圧縮しすぎて小さくなってしまったようですね(いつもと違うソフトを使ったら超圧縮された(汗))。今日は大丈夫だと思います、ではどうぞ。
純正律ギター 001.jpg

昨日と比べて、1&6弦の3フレットなどを足してみました(これ書き終わったあと、1弦の7フレットも足す予定です。)。 見ておわかりの通り、えらく「歯抜け」の状態です。要するに、幹音+必要最低限の派生音しか付けていません。 純正律でかつ「長調」仕様であれば、これで十分だと感じてます(今のところは)。 

 推測ですが、古い楽器や民族楽器の写真で「いかにも歯抜け」のフレット楽器があるじゃないですか。あれっておそらく純正律仕様だと思うんですよね。 特定の調しか使えないけれども、その特定の調については「もの凄く美しく響く」ようになっているんだと思います。

 次に、「必要最低限の派生音」ですが、昨日の夜にリュート属用の楽譜をパラパラめくって弾いてみたところ、長調仕様の場合、増4度(いわゆるファ♯)と属7音(いわゆるシ♭)くらいかな、と思いました。で、増4度音については予め付けておいたけれど、属7音がなかったので、昨日の寝る前に付けておいたという訳です。

 ここまで書くと、このブログを読みに来るレベルの方なら、上の写真の純正律の「正体」が分かったのではないでしょうか?  え、もうちょっと考えたいですか?(笑)・・・じゃあ3分ほど時間をおきますね。

--------1分経過--------------------




--------2分経過--------------------




--------3分経過--------------------


はい、時間です。  正解は「5弦開放弦を基音」とする純正律でした(正解者には拍手!)。

こうすると、音階の関係で、5弦開放と4弦開放が「純正」音程になり禁則5度(正確には4度)を使わなくて済みます。

但しこのギターは子供用のミニギターで、ギタレレと同じ調弦(5弦開放がD音)なので、イ長調純正律ではなく二長調純正律となり、しかもA=415で調弦したので、余り深く考え過ぎると頭がパニックになると思います(笑)。

 そんなこんなで、次に今日の音源です。昨日説明しきれなかった事項として、各開放音の関係を音出しして説明します。どうぞ。


上の音源は、開放音を鳴らしたものと、3弦2弦の長3度が(音階の関係で)ピタゴラス3度になることを示すために鳴らしたものと、各弦がピタゴラス調弦になっていることを示すためにハーモニクスを鳴らしたものです。

次に主要和音とスケールです。



分かりやすく説明しますと、主⇒属⇒下属和音につき、「運指」的にはA⇒E⇒D、「調弦」的にはD⇒A⇒G(但し現代ピッチ的には半音低いC♯⇒G♯⇒F♯)となります・・却ってわかりにくい?(汗)


 そして次がいよいよ待望の(笑)「禁則5度」音程です。

 この音律ですと、2-6(移動ド読みでレ-ラ)でよく使う音が5弦2フレット(レ)と4弦4F(ラ)と1弦2F(ラ)になりますので、その音を同時に鳴らしてみました。ちなみにファイル名(見えますよね?)の「2弦2F」は誤字です(泣)。

 では次に今日の演奏曲を・・・と思ったのですが、あらあらもうこんな時間ですか(泣)、、、続きは明日ですかね。

 とりあえず、昨日のF.ミラノの名曲はリベンジしたかったので、今日はゆっくり弾いてみました。


 で、まぁ今日もイマイチの演奏だった訳ですが(自爆)、少しいいわけしますと、このミラノの場合、オリジナルの調弦は明らかに、いわゆる「ルネサンスリュート調弦」、つまり3弦を半音下げる調弦だと考えられるのですが、今回使った楽譜はそうでないギター用の調弦なので、結っっっっ構、運指に無理があるんですよね(泣)。

 それと、リュート属の曲の場合、同じ曲であっても、「3弦を半音下げる調弦」用の楽譜と、今回のようにそうでない調弦用の楽譜の2種類が出回っていることが多いです。これにつき、昔は私は「3弦半音下げでないものはオリジナルでなくいわゆる「偽物」では?」との疑惑感(笑)が強かったのですが、昨日、ルネサンス曲についてのカールシャイト氏の解説を読んで「あぁなるほど、そうだったのか!」と目から鱗が落ちた思いでした。参考までに引用します。

-----引用(シャイト・ギター・シリーズ①ルネッサンス・アルバムより)------------
 その時代の音楽の演奏において特徴的なことの一つに、楽器の選択および組合せが一般に自由であったということがある。ある曲のリュートのための版がいくつもあり、またその同じ曲がリュート属の他の楽器----シターン、オルファリオン、パンドラ(この楽器の調弦は最低弦を除いてギターと同じ)----のための様々な版として見いだされることも多い。編者もこの同じ自由にのっとって、リュートと緊密な関係にあるギターのために編曲を行った。またここでは古い資料の中にはギター曲からのリュートのための編曲も見いだされることを指摘しておこう。これらの曲を古い調弦のリュートで弾くにはほんのわずかな運指の変更で充分である。
-----引用終わり------------

 と言うわけです。

 でも、ファンタジアのような難しい曲になればなるほど「想定調弦、想定運指」が厳格に決められているはずで、今回の曲(←ちなみにシャイト編じゃないですので(汗))は運指にちょっと無理があるかな&ミラノの曲はやはり3弦半音下げが「想定調弦」だよなぁ、と感じた訳です、はい。

 あと、F.ミラノの音楽は、「実に純正律指向が強いなぁ!」としみじみ感じます。今回の曲も出だしからいきなり5度の和音ですしね。

 そんなこんなで、うだうだ書いていたらあっという間に就寝時間間近ですね。

 続きはまた明日&みなさま良い芸術の秋を!!




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何か疲れた~このブログ全部リセットしたくなって来た(爆)~純正律ギターの実験その1~ [純正律(Just Intonation)]

昨日の夜に仕込んでおいた「純正律」フレットの写真です。

純正律ギター 002.jpg

調とか音の選択とか色々解説する予定だったのですが、ちょっと今日は疲れたので・・すみません(汗)。

 お詫び?に、ヒントとなる音律表と拡大写真などを
純正律ギター 001.jpg


純正律ギター 004.jpg

 開放弦の調弦は「純正ピタゴラス」です。 昼休みにつぶやきましたがw、「一工夫」したため、開放弦間にいわゆるウルフ音程はありません(えっへん)。


 開放弦の響きはこんな感じです。若干うなっているかもしれませんが、帰宅後ということでご勘弁を(汗)。



 で、問題の1曲目ですが、ルネサンス曲を選びました。ルネサンスのリュート属の曲は、最初にupするような2声の簡素な曲も多いのですが、一方で、3度だけでなく5度も重視しているような「密集した3和音」を多用する曲が非っっっっっ常~に多いです。前々から「これは怪しい(←ミーントーンでは「物足りない」感が生じるのでは?)」とは思っていたのですが、、今回「あーーやっぱりそうだったか」ということが分かり、思わず「疲れた~&私の今までの音楽人生は一体何だったのだろう?」と感じてしまった次第です。

 というわけで1曲目、これは「シャイト・ギター・シリーズ①」の28頁にある「ネーデルランド舞曲」です。


 テクニック面はともかくとして、音律的には何ら問題ないですよね?
 「楽器が良く鳴る」ことは予想できたのですが(ちなみにこのギターもいわゆる子供用おもちゃギターです)、正直ここまで違う(←ミーントーンよりも断然良い、という意味)とは予想できなったです。

 最後、イタリアのF.ミラノの短いファンタジアです。帰宅後で疲れているため中盤から既にへたれてますが、最後の「完全純正和音」はナカナカ逝けているのではないでしょうか。
 


 というわけで、あーあ、私の音楽人生、一体何だったんだろうな(泣)、、純正律にたどり着くまでにどれだけの回り道をしてしまったのだろう、と思う私なのでした。。あと、本当、今回のこの体験で「社会の表と裏」をまざまざと実感しましたね(汗)。



(本当、このブログ閉鎖したくなってきた(爆)・・・それくらいショッキングな出来事でした。何が「純正律は不可能」だよ、、、、嘘も休み休み言え&いい加減にしてくれよ!(ぷんすか)って感じです。)







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H23年1月30日補足:鍵盤楽器への純正律適用可能性についての中間(?)報告~文化の日によせて~ [純正律(Just Intonation)]

「文化の日」によせて、「鍵盤楽器への純正律適用可能性」について纏めてみる。


【レジュメ】
 「いわゆるバッハ以前の作曲家」の鍵盤楽器曲について、実際にミーントーン調律で生チェンバロで弾いてみたところ、現在のところ、以下のように感じている。

  ※ミーントーンの性能を生かし切れていない曲が余りに多いと感じる。
  →少なくとも純正律を「強く意識して」作られているという心証を受ける。
  ※さらには、ミーントーン調律でも「演奏して満足できない」曲が多すぎる(余りにも多い! これはオカシイ!)と感じる。
  →鍵盤楽器でも実際に「純正律」が使われていたとしか考えられない、との確信を持つに至る。

 典型例:
  W.バード(William Byrd, 1540? – 1623年、英国)の「THE BATTELL」→5度のビート(唸り)が大きいミーントーン調律では、途中で疲れてしまい、とても最後まで弾ききれるものではない。(この手の曲は色々な作曲家が作っている。)

 ※※DAの(純正-22セントの)狭い5度は、想像する(?)ほど酷いものではない。

 ハ長調→純正律へのあこがれ(?)
 参考(証拠?)写真
 J.A.ラインケン(Johann Adam Reincken, 1643 - 1722年, オランダ)の組曲集の目次
 D.ブクステフーデ(Dieterich Buxtehude, 1637頃-1707年, 独)の組曲集の目次

 余談:(現代の「耳の良い」フレット楽器奏者が平均律フレットの楽器を「我慢して」弾いているように、)「分割鍵盤」衰退後のいわゆるバッハ以前の作曲家兼オルガン奏者は、純正律でないオルガンをいわば「我慢して」弾いていたということは考えられないか?
(さらには、「分割鍵盤」は「ミーントーンの異名異音実現のため」という論調が多いが、何故に「「純正律」実現のため」という考え方が出来ないのか? ハナっから無視?)

-----第1部終わり、ここで15分間の休憩をいただきます。-----------------

【koten】:うーん、上記のようにレジュメ形式にすると、「要点が分かりやすくなる」一方で、何か味気ない感もありますよね・・。
〔M〕:「ミーントーンの性能を生かし切れていない」って例えばどういうことですか?
【koten】:要するに、ミーントーンでは色々な和音や転調が使える筈なのに、そう言った側面から見て「非常に大人しい曲」が多いんですよね、「この曲の和音や転調の使用範囲なら、純正律でも全然OKじゃん」って感じる場合が凄く多いんです。

【イッテツ】:ふーん、じゃぁ、ミーントーン調律でも「演奏して満足できない」曲についてもう少し詳しく教えてくれよ。
【koten】:そうですね。いやぁ例を挙げれば本当にキリがなくて、ここでは書ききれないですね(汗)。音律実験シリーズで例示したガルッピのハ長調ソナタもそうですし、総じてハ長調の曲が多いのですが、そうでない曲でも、マニアックなところでは例えば前期バロックで「ヴェックマン(Matthias Weckmann, 1616- 1674年、独)、下記サイト参照」って作曲家がいるのですが、この人の「ニ短調」のトッカータなどは、私、ミーントーンでは全然満足できないです。「DA」が狭い純正律で弾いて「あ、これだ!!」って感じしましたもん。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3

〔M〕:誰ですかそのヴェックマンって人?(汗)
【koten】:マニア向けに分かりやすく言うと(笑)、フローベルガーとともに「フレスコバルディ」の弟子をしていたことがある作曲家です。フレスコバルディやフローベルガーは有名ですが、ヴェックマンは素晴らしい曲を作ったにもかかわらず最近まで殆ど忘れられた存在となってしまっていた。フレスコバルディやフローベルガーについては「平均律にも理解を示した」、「平均律をも使いこなした」旨の逸話(?)がありますが・・。

【イッテツ】:それって何か意味深だな・・もしかしてそれって、『フレスコバルディやフローベルガーは、「音楽業界(音律界?)が将来「平均律」隆盛になることをも想定に入れて曲を作っていたが、ヴェックマンはそうでなかった』ってことかい?
【koten】:そうです、正にそれ!! ジャスト(JUST)です(笑)、あくまで推測ですけどね。少なくとも最近までの音楽業界は、「平均律」というフィルターを掛けて曲の善し悪しが判断されていたことは確かですよね。「平均律」で演奏して、「この曲つまんない」、「幼稚だ」、「こんな曲は弾くに値しない」、「この作曲家のどこが良いのか分からない」、「曲は良いはずなのに、私、才能がないのかな」・・・などなど、思い当たる人多いんじゃないですか? というか私もそうでしたし(汗)。

〔M〕:なんか耳の痛い話です(汗)・・・では、上述の「典型例」についても少し説明御願いします。
【koten】:そうですね、これは9曲からなる組曲なのですが、楽譜の一部(写真)をちょっとだけでも紹介すれば、もう一発でわかるでしょ、こんな感じです。
IMG_4705.jpg

IMG_4706.jpg

IMG_4707.jpg


【イッテツ】:なんか「C」の3和音ばっかりだな(汗)・・。
〔M〕:最後の写真凄いです(笑)。

【koten】:これ、今日の夕方に生チェンバロを純正律(詳細後述)に調律して、蓋を全開にして弾きまくったのですが、家族の誰からも「うるさい」などの文句は来ませんでしたよ。赤ん坊と嫁さんはスヤスヤ寝てたし。おそらくミーントーンで弾いたら文句来たでしょうね・・って言うか私、それだと疲れて弾ききれないし(汗)、勿論こんな曲モダンピアノで弾いたら「論外中の論外」ですよね(爆)。

〔M〕: ハ長調→純正律へのあこがれ(?)の参考(証拠?)写真についても御願いします。どちらも鍵盤楽器(足ペダル無し)用の作品ですよね?

【koten】:そうです。どちらも大バッハが旅行して聴きに行って、彼に大きな影響を与えた作曲家ですよね。まず、これがラインケンの組曲集の目次です。
IMG_4708.jpg

補遺:ラインケンにつき下記サイト参照。上述したヴェックマンと親交があったようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%B3

【koten】:そしてこれがブクステフーデの組曲集の目次です。
IMG_4710.jpg

補遺:ブクステフーデにつき下記サイト参照。ヴェックマン、ラインケンのいずれとも親交があったようです。(まぁ狭い業界ですものね。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%96%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%87

【イッテツ】:なるほど、どちらも前半はハ長調のオンパレードだな。

〔M〕:あっ、そろそろ休憩時間が終わりみたいです(汗)

【koten】:あらら、じゃあちょっと伝言をひとつ・・・Enriqueさん、先日の「整数比和音」関係の記事がmixiの下記日記のコメント欄でも話題になってますので、よろしかったらどうぞ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1612424809&owner_id=17562685

------第2部-----------------------
 議題:現代の電子楽器/電子チューナーに組み込まれている「長調用純正律(JUST)」の「F♯」音の位置に対する大いなる疑問

 「音律実験シリーズ」で演奏投稿upした電子楽器の「純正律(JUST)」でのハ長調曲の音律は、(純正-22セントの)狭い5度の位置が「D-A」、「H-F♯」、「B♭-F」に配置されている(G♯-E♭は超広い所謂ウルフ5度)。

 実物(?)写真の紹介
平島達司著「ゼロ・ビートの再発見」(技法編、東京音楽社)より第43頁

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 この狭い5度の配置は何を意味するか?
 →何と、D-F♯の長3度が、純正より「22セント」も狭くなる。広いのではなく「狭い」のである・・・なんじゃぁこりゃあ!??

 おそらく(up演奏に対して)殆どの人が感じたであろう、『こりゃぁ「F♯」の音が低すぎる!(困惑)』・・・その原因はここにあったのである。
 ちなみに狭い5度を『F♯-C♯』間に配置すればこんなことにはならない。
 
 では、「H-F♯」に狭い5度を配置した理由は?
 ※同書第44頁「たとえばE-G♯の長3度を純正にするためです。」・・しかしですね平島先生、E-G♯の長3度を純正にしたいのであれば、狭い5度を『F♯-C♯』間に配置すれば足りますよね。そうすれば、A-C♯、D-F♯、E-G♯のいずれも純正3度を確保でき、D-F♯の長3度が「破壊される」ような事態は生じないですよね。平島先生、私が知りたいのは、「何故に、「D-F♯長3度を破壊」し、「F♯音が低すぎると感じる」ような位置に、狭い5度を配置したのか?」なのです。

 「H-F♯」に狭い5度を配置した場合に、特別な利益を得る(ハッピーになる)のはどの和音か?と言うと、嬰ヘ短調の主和音です(F♯-A-C♯が純正短3和音になる)。
 しかしながら、ハ長調の曲で嬰ヘ短調の主和音は普通使わないのではないでしょうか? 「D-F♯長3度を純正にする方が遙かに重要ではないか?」と感じるのは私だけなのでしょうか・・。

 それでは、狭い5度を「D-A」、『F♯-C♯』、「B♭-F」間に配置した純正律って歴史的にあったの?
 →いわゆる「オイラーの純正律」がそうである。(ムラシンさんの下記サイトは参考になると思います。)
http://murashin.sakura.ne.jp/cache/default.mid_T33Eul-c.mid.htm
 しかし、一般社会(?)では「オイラーの純正律は実用化されなかった」なる論調が多い。本当?
★★★★H23年1月30日補足!!!(汗)★★★★★★★★★★★★★★★★★★
すみません、「オイラーの純正律」は、狭い5度を「D-A」、『F♯-C♯』の「2カ所」に配置するものであって、「B♭-F」は44(即ち2×S.C.)-24(p.c.)=20セント広くするようです。
私見(推測)ですが、要するにオイラーの主張は、「22セント狭い5度は2カ所だけに留め、それでいて純正3度は最大限の8カ所で確保し、さらに、広い5度の広さはミーントーンのウルフ5度ほど酷くない、どうだい、これ合理的かつ美しいだろう?」というものではないでしょうか? 
一方、古楽一般で重要とされないHとFisの長3度を純正とし、相対的に重要なB♭やE♭の長3度をいわば「見捨てて」しまったがために、オイラー律は「結局実用化されなかった」のかな、との感があります。なので、「オイラーの純正律は実用化されなかった」なる説は「本当」なのではないかと感じている今日この頃です。

 オイラーの純正律については、下記Enriqueさんの記事及びコメント欄も参考になるかと思います。
http://classical-guitar.blog.so-net.ne.jp/2011-01-24?comment
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


 東川清一編「古楽の音律」の第109頁(ヴァイオリンの音律-歴史的概観)より

IMG_4700.jpg

 本書の第109頁では「たとえば・・・の三つの5度を狭くするなら・・」と前置き(「たとえば」書き)して図示しているが、どうもこの5度配置は、既にルネサンス時代からヴァイオリンの音律として使われていたニオイを強く感じます。というか、「正常な感覚の普通の音楽家」なら、「D-A」に1シントニックコンマ狭い5度を配置したならば、次に狭い5度を置くとしたら「H-F♯」でなく当然『F♯-C♯』に配置するはずですよね。

★★★★H23年1月30日注記(汗)★★★★★★★★★★★★★★★★★★
>(換言すると、「オイラーの純正律」は、新考案(新たな提案)ではなくて、あくまでも「再発見」の域を脱していないものと考えられます。)
の記述を削除しました。 「オイラーの純正律」は、新考案(新たな提案)であると考えられます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★



 蛇足:電子楽器にプリセットされているJUSTの音律は全く使い物にならないのか?
  この音律を意識したかも知れない曲候補(現在のところ候補は非常に少ないが)
  ラインケンの組曲第1番の出だし(この組曲は、ハ長調にも関わらず、多くの曲で序盤から「意味深なfis」が使われている)
IMG_4709.jpg


 でも、「総合的に見てどちらの純正律の方が良さそうか?」は、演奏upで比較するまでもなく明白じゃないですかね。今日は、「文化の日」ということもあり、チェンバロをオイラーの純正律にして色々と弾いてみたのですが、どうもピッタリ来る曲がヤタラと多い気がするのです。
★★★★H23年1月30日注記(汗)★★★★★★★★★★★★★★★★★★
>チェンバロをオイラーの純正律にして
の記述につき、
チェンバロを上記「古楽の音律」で説明されている純正律にして
が正しいです。具体的には、
『通常の所謂ハ長調専用の純正律の「H-F♯」の狭い5度を隣の「F♯-C♯」に移動させた設定』で、「D-A」、「F♯-C♯」、「B♭-F」の3カ所の5度を22セント狭くし(合計66セント狭い)、G♯-E♭の5度を66(即ち3×S.C.)-24(p.c.)=42セント広くする音律、さらに詳細には、
平均律とのピッチの差異(セント値)が、
C=+16
G=+18
D=+20
A=0
E=+2
B(H)=+4
F♯=+6
C♯=-14
G♯=-12
E♭=+32
B♭=+34
F=+14
とする音律です。
 この音律ですと、純正3度が(オイラーと同様に)8つ確保されるのですが、オイラーのようにHとFisの長3度は純正にはならず、代わりに(より重要で実用的な箇所である)E♭とB♭の長3度が純正になります。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 繰り返しになりますが、電子楽器やチューナーに入っている「JUST」は、明らかにfisの音が(とんでもなく)低いです。再度書きますが、純正のD-F♯長3度と比べと、22セントも狭い(fisの位置が22セントも低い)んです。幾ら何でもこれはオカシイですよね。まともな(?)音楽家なら誰でもこのオカシサに気づくはずですよね。
 「音律実験シリーズ」で投稿したJUSTでのハ長調曲の演奏は、Aの低さよりも「fisの低さ」の方が目立つのが分かるはずです。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=6721

 何故こんな「一見使い物にならない」音律がプリセットされているのでしょうか?
 おそらく誰も「音楽(理論)的」に回答することは出来ないかも知れませんね(笑)
-----------
 【koten】:後半は良いですよね、これ以上詳しく解説しなくても・・
 【イッテツ】:そうだな、早く「真面目にクラシック音楽を勉強している者が報われる」社会になるといいな。
 〔M〕:・・・・・(絶句)。


 それでは皆さま、良い芸術の秋を!!m(_ _)m
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昨晩の補足 [純正律(Just Intonation)]

 昨日の記事で、純正律(キルンベルガー第1も含む、以下同様)のラ(A)は、「音程が低い」ので、注意して使わないと「不自然」に聞こえる、って書きましたが、それに関する補足です。

 マニアックな方(笑)はもうご存じでしょうけど、キルンベルガー第1と第2の違いは、「A」の位置だけですよね。
 で、第1の幹音(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ)は、純正律そのものの音程であり、旋律的にも和声的にも「ラ」が低いように感じてしまう。ここまで書きました。

 そこで、キルンベルガー第2です。第2は、ラの位置が第1よりも11セント高いわけですよね。とすると、旋律的にも和声的にも「ラ」が低いように感じてしまう第1の欠点を緩和する働きがあるのではないか、と推測できるわけですよね。(実験する必要がありますけど)

 巷の音律論では、単に「第1と第2では「A」の位置が違うだけである」こと、それにより「DAのウルフがAEに散らされてDAウルフが緩和される」ことが専ら強調されてますが、第1と第2の違いは『それだけじゃないんじゃないですか?』 ってのが私の言いたかったことです。

 私も含めて、鍵盤楽器奏者は、Aの位置が変わることに対してそんなに深く感慨(?)を持たないですが、良く考えて見ると、Aの位置をずらしてしまうということは結構重大なことなんじゃないですかね。

 上記の他にも、例えば対オーケストラ(チェンバロ協奏曲とか)を考えたらどうでしょう。基準ピッチとなるAの音の、音律全体中の相対的な位置を11セントも変えちゃうんですよ(汗)。 鍵盤楽器奏者が、「今の曲はキルンベルガー第2でやったけど、次の曲はイ短調協奏曲でAEを純正にしたいから、Aのピッチだけ変えてキルンベルガー第1で演奏したい。」とオケに御願いしたとします。 これに対して、オケの団員全員から「俺たちはAの周波数は415(或いは440,442など)でやるんだ、絶対に変えないぞ!」と主張されたら、鍵盤楽器奏者は、しぶしぶ、A以外の全ての鍵盤の調律をし直さなければならないハメになるんです。これは超~大変です(笑)。 A以外の全ての鍵盤キーを11セントもシフトさせる必要が生じるのですから、キルンベルガー第2-第1間の調律替えを行うには。

 こうして考えて見ると、本当に深いですよね音律論って(しみじみ)

        では、これから病院に行って来ます(まずい、夢中で書きすぎた(汗)・・・遅刻するかも(爆))
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音律実験シリーズその7!(ハイドンのJust(純正律)part2!) [純正律(Just Intonation)]

 以下は私見です。(私は古楽の勉強をしている身ではありますが、あくまでも単なる一アマチュアですので。)

------前回までの復習及び今回の議題----------------------

 純正律(系)ハ長調の「和声」論(現代人が「鍵盤楽器では使えない」と考えている和音、音程関係)につき、ハイドンらはこう考えたのではないか。
 Dの和音につき、
 D-Aの5度は「不協ないし「不快」和音」である(故に「禁則」)。但し、ミーントーンの「ウルフ」5度よりは遙かに軽傷である。
 低音がDで高音側がAだと確かに不快だが、この逆(A-D)すなわち、低音がAで高音側がDであれば、不快さが緩和ないし軽減される(→第1転回形での使用は許される/論点:では第2転回形は?)。

 ※D-Aの(禁則)5度は、「不快」であるが故に、強い感情表現の場面などでは使っても良く、むしろ「使う価値」があるのではないか(ミーントーンのウルフ5度でさえ先人達は使っていたこともあるし)。ただし、やたらと使うのではなく、「ここぞ」という場面でのみ使った方が効果的である。

 純正律(系)ハ長調の「旋律」論
 ※ラ(A)の音は注意して使うべきである!!
-----------------------------

【koten】:あ”~、一週間が終わった。今週はエライ疲れた~~(ぐったり)
  〔M〕:お疲れさまです~。
【イッテツ】:仕事終わって帰宅後に、演奏&録音&写真撮影&演奏UP&ブログで詳細説明してるんだから、そら疲れるわな(汗)
 
【koten】:いやぁ、でもこの一週間は幸せでしたよ私(笑)。 しかし確かに疲れたことは疲れましたね・・で、明日も早いので、さっさと本題いきますね(汗)

 今日はこれです。ピアノ学習者が一度は習うハイドンの有名なソナタC-durです。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=6731

【イッテツ】:うぉー! 中間あたりで何か凄いエコーかかってない?
【koten】:特にエコーの編集はしてないですよ。出力ボリュームをいじりながら再生したくらいで。おそらく3度も5度も純正な「完全純正和音」から生じる何らかの効果なんでしょうね。何たってこの曲、低音のアルペジオを、それこそマシンガン(笑)のように弾きまくる曲ですからね(汗)。

〔M〕:youmusicで書いてますが、この曲は『14小節まではラ(A)の音を全く使っていない』んですか。
【koten】:そうなんです。第1主題は勿論、低音部も含めて「ラ(A)だけ」は使ってないんです、他の幹音(ド・レ・ミ・ファ・ソ・シ)は全部使っているのに。これ不思議でしょ?(笑)

〔M〕:最初のメロディーが「ドーミソ、ソ、ソ、(シ)ド~ソ、ソ、ソ、ミード、シ、シ、ド、ド、レーーー、、ソーレファ、ファーソミ、ミーファレ、レーミド、ド、レ、レ、シ、シ、ドーー」ですか、、あれーーー確かに!! こんなに長いメロディーなのに、どういう訳か「ラ(A)だけ」は使ってないですね!!(驚)
【イッテツ】:何でかいな?

【koten】:いやぁ~m今日はもう疲れたので、説明は明日にしましょうか・・・読者の皆さんには今晩ゆっくり悩んでもらうこととして(爆)
【イッテツ&M】:却下~!!&却下です~!

【koten】:いや、これ、あくまでも私見なんですけどね、、、あと、説明が相~当~に長くなりそうなんだけど(汗)
〔M〕:私見でも長文でも何でも良いので、言って下さい! このままでは眠れません。
【イッテツ】:言ってみ、言ってみ、言えば楽になるぜ(笑)

【koten】:一言で表すと、純正律(キルンベルガー第1も含む、以下同様)のラ(A)は、「音程が低い」ので、注意して使わないと「不自然」に聞こえる、ってことじゃないかと思うんです。
【イッテツ】:おー見事に簡潔にまとめたな(笑)。

〔M〕:もう少し詳しく言うとどうなります?
【koten】:純正律の特徴の一つとして、全音が「大全音(CD、FG、AH)」と「小全音(DE、GA)」の2種類に区別されるってのがありますよね。そして、5度は、CGが純正、EHも純正、FCも純正、GDも純正、AEも純正です。DAだけが22セント狭い不快な5度になる訳です。つまり、GAの2度は小全音で狭いし、DAの5度も(ここだけ)狭いんです。言い換えると、旋律面でも和声面でも「Aの位置がイレギュラー(ラの音程が不正)であり、低い!」って感じちゃうんですよ、「普通」に使っていると。
【イッテツ】:うむぅ~・・・そうなのか。

【koten】:だから、ラ(A)の音は、無造作に使っちゃいけない(はずな)んです。純正律のハ長調で曲を書こうとするときは。
〔M〕:そういった事情で、主題では使用を避けて、15小節目でやっと低音にラ(A)の音を出してくるってことですか・・・
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【koten】:ここでもメロディーじゃなくて、まずは手始めに低音で使ってますよね。ラ(A)の音を。慎重なんですよハイドンも(笑)。無造作に使ったりしたら(当時の)見識を疑われちゃうとか心配していたんじゃないですかね。


【イッテツ】:25小節目でDの和音が出てくるよな。
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【koten】:ここは定石通り第1転回形ですよね。それと、メロディーのラ(A)に装飾音(ターン)を付けて、長い間鳴らさないようにしてますよね、ラ(A)の音を。

〔M〕:何か、おそるおそる細心の注意をもってラ(A)の音を扱ってますね(汗)。

【koten】:あと、25小節目の真下の小節、ここ29小節目なんですけど、ここで初めてAの連打音が来ます。対する低音はCの音です。この瞬間は純正な6度音程です。間違っても序盤のこの場面でDの低音をぶつけたりはしません。見識を疑われますので(笑)。31、32小節目も同じです。
   40小節目からクレッシェンドがあり、徐々に「冒険」が始まります。40小節目のDの和音は第1転回形ですが、42,43小節目でメロディーにD♯音、G♯音を使い、緊張を高めていきます・・・そして遂に!!(笑) 50小節目に使うのです。泣く子も黙るあの「禁則の5度」を!!

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【イッテツ】:これが本当の「確信犯」ってやつか・・・
〔M〕:凄い! この禁則5度、全然不快に感じないですよ。この和音を出すまでのストーリー、仕掛けも素晴らしいですね!!

【koten】:このDAの禁則5度、後半でも出てきますが、どちらも不快でないですね。前半のは、さりげなくスルーしてしまう(誰にも気付かれない)ような使われ方ですが、後半で出てくるDAの禁則5度は、抑圧されていたものが一気に開放されるような、そんな爽快感さえ感じますよ(笑)。
【イッテツ】:水戸黄門の「印籠」みたいなものかな、後半の禁則5度(笑)。
【koten】:言われてみると、「痛快」って表現もGoodかも知れませんね(笑)。 ちなみにモーツァルトの有名な(初学者用)ハ長調ソナタの3楽章の後半でも出て来ますよ、この禁則5度。モーツァルトの使い方は更に痛快な感じしましたね、そういえば。

〔M〕:ハイドンやモーツァルトって凄い人だったんですね・・・・(絶句)
【koten】:そりゃ、泣く子も黙る「ハイドン」、「モーツァルト」ですからね(笑)。並の音楽家とは比較にならないですよ。

【イッテツ】:「何でもあり」の平均律の世界では、絶対に分からないよな、この曲の構成の素晴らしさは・・。

【koten】:それはそうと、・・・まずいっっす、夢中で書いてたら12時回っちゃったっす(汗)。明日も早いのに(泣)・・これで大体書いたよな、今日の議題。

〔M〕:忘れていたら後で書けば良いですよ。
【イッテツ】:そうそう、明日のために、今日は早く寝ようぜ。

【一同】:という訳で、それでは皆さま、良い芸術の秋を!!
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音律実験シリーズその6(Just(純正律)でハイドン!) [純正律(Just Intonation)]

【koten】:うおぉ~、ついにやった!3連チャンです(自分祝!)。それでは行きます、「芸術の秋、古典調律での演奏upシリーズーーー!!!」(どっそそ,どっそそ,どれみれソー~)
〔M〕:あ、今日は分かりました! 次は「そらそふぁ,みふぁみれ,ど、れ、み~~」って続くんですよね? 「おもちゃのマーチ」ってことで(笑)
【koten】:いえーす、大当たり~(ぱふっぱふっ!!)

【イッテツ】:(完全に泥酔状態だなこりゃ(汗))・・・それはそうと、さっきの「ついにやった!」ってフレーズ、どこかで聞いたことあるよな。ソルを真面目に勉強している人には分かるかも知れないという・・・
【koten】:そうそう、Enriqueさんあたり今頃ニヤっとしているかも知れないですね(笑)
〔M〕:あのぅ、ただでさえマニアックなブログなのに、これ以上マニアックな話題にするの止めましょうよ・・・(汗)

【koten】:あぁ、そ、そうですよね(しょぼーん)。じゃあ、ま、早速本題行きますか。
 純正律による演奏upですが、昨日で慣らし運転(?)は終わりにして、そろそろ純正律の「鬼門」となる、DやDmの和音が目立つ箇所に盛り込まれた曲の純正律演奏を検討していきましょう。
 というわけで今日はこの曲です。ハイドンの驚愕(びっくり)交響曲の第二楽章のピアノ用編曲です。まずは通しでどうぞ!
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=6721

〔M〕:なるほど。この曲、早速7小節目にDの和音が登場しますね。
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【koten】:この音律だと、DF♯の3度が純正(4:5)より22セント狭いので、やはりF♯の低さが目立ちますね。オケだと音程調節するのかも知れませんが。オケの人に聞いてみたいところですよね。

〔M〕:オイラーの純正律であれば、ここも綺麗な和音になるんですよね、確か?
【koten】:あぁ、そうだったかも知れないですね。キルンベルガー1,2も試してみたいところですし。 ただ、私の場合、もう慣れちゃいましたね。このくらいの和音ならば全然気にならない感じです。ミーントーン(中全音律)のウルフ5度やウルフ3度(減4度)の感覚が体に染みつくと、大抵の不協和音は「これもアリだな」になってしまいますね(笑)。
【イッテツ】:それに純正律の禁則DAの5度よりは遙かにマシだしな。っていうか、そのためにここはAを使わないようにしているのかもな。
【koten】:あっ、私もそう思いました。あと、ここは正確には3度じゃなくて「10度」ですからね。オクターブ離すと少し緩和されるって気もしてます。

〔M〕:さて、次は14小節目ですね・・今度はDmの和音がでてきますね。

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【koten】:下からFAD(ファラレ)の順なので、これは所謂「第一転回」形ですよね、これならセーフみたいですよ。音楽理論的には。
【イッテツ】:先日入手した「野村満男著 古楽器研究2 Mozartファミリーのクラヴィーア考(東京コレギウム、定価3000円なり)」の第110頁の一番下の段落に書いてあるよな(笑)。

【koten】:引用させていただきますと、『和声学でいう「レ・ファ・ラ和音は、第一転回ファ・ラ・レのみに用法を限定」される理由・・(中略)・・はなぜなのか?』とあるので、ファ・ラ・レの音型ならば使用が許されることが伺えますね。

〔M〕:何故ファ・ラ・レの音型ならば許されるのでしょうか?
【koten】:続きを読みますと、『それは、純正律ドミソ和音につきものの「レ・ラ間のウルフ」やそれに近い不良5度を抱え込む音律(キルンベルガー第Ⅱ)・・(中略)・・の時代に和声学の禁則が成立したため』とありますね。

【イッテツ】:うーーーん、でも、その記述だと、「何故ファ・ラ・レの音型ならば許されるのか?」に対する明確な答えになってないんじゃないか?(悩)
〔M〕:え~~~と、あっ! もしかして、レ・ファ・ラ和音だとレとラで5度だけど、ファ・ラ・レ和音だとラとレが4度音程になって5度ではなくなるから?
【koten】:ピンポンピンポン!! Mさん今日は冴えてますね~
〔M〕:えっへん(自慢)

【イッテツ】:でもよう、確かにレ・ファ・ラ和音だと、レとラで純正より22セントも「狭い」5度になるけどさ。ファ・ラ・レ和音だと、今度はラとレの4度が純正より22セント「広く」なるはずだろ。結局22セントずれるんだから同じことじゃないのか?

【koten】:いやぁ、それが違うんですよ、イッテツさん。純正律(系)のD-A禁則につき、下の音からD→Aの配置(狭い5度)だと確かに不協和度が高い、というかむしろ「不快度」が高いと言った方が良いかも知れませんね。それに対して、この逆すなわち下からA→Dの配置(広い4度)だと、驚いたことに相対的に不快度が低くなるんですよね実は。これを最初に知ったときは衝撃的でしたよ。もう目から鱗!!
〔M〕:え”~そうなんですか!(驚愕)。 そんなことどの本にも書いてないじゃないですか。

【koten】:音響学の本とか真面目に読めば、もしかしたら説明されているのかも知れないですね。まだそういう記述を見たことがないですが。
 もしかしたら野村氏の上記書籍は、隅から隅まで繰り返しジックリ読めば「分かる人には分かる」ように書かれているのかもしれないですね、但し実際に音を鳴らして試してみることも必要ですが。結局、こういうのは自分で実際に純正律で試してみるしかないんですよね、要は実験ですよ実験。前にも書いたように、どうもこの「現実世界(この世)」は、単に思ったり考えているだけでは駄目で、実際に表だった行動を起こさないと幸福が得られなれないようなシステム(?)になっているみたいなんですよね。
 それと、A→Dの配置(広い4度)を更にオクターブ単位で離してみると、さらに不快度が下がることも体感できますよ。そして、名だたる音楽家は、この性質を利用して曲中での和音の形を決めて書いているのです。本当にもうびっくりですよ。それこそ「驚愕」交響曲です(爆)。平均律だけ実践していたのではこんなこと絶対に分かりませんからね。

〔M〕:いやぁ、凄いですね、もう1回14-15小節目を聴き直してみましょうよ。



【一同】:うーーーん、なるほど!!(唸る)


〔M〕:では、最後は22小節目ですね。4拍目の最後がD-Aになりますね。

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【koten】:あぁ、ここは大したことないんじゃない? 低音Dがスタッカートになっているし。それでも気になるなら3拍目の低音Dのスタッカートをより短くすれば対処可能のような気もするし。
【イッテツ】:ワシとしては、DAよりもF♯の低さの方が気になるぞ。
〔M〕:オケの場合はこういう時、F♯のみならずAの音程も修正したりするんですかね?
【koten】:あぁ、その辺も聞いてみたいですね。

【イッテツ】:お、もうこんな時間だぞ。そろそろ明日の準備した方がよくね?
【koten】:えっ今何時って・・ギャぁーーー(顔面蒼白!)、、何でこんなに時間経つの早いんだぁ!?(泣)。

〔M〕:というわけで、今日も一日が終わろうとしております。皆さま良い芸術の秋を!
【一同】:良い芸術の秋を!
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音律実験シリーズその5(Just(純正律)でスカルラッティ!) [純正律(Just Intonation)]

【koten】:やりました、連チャンです、自分祝!(笑)、「芸術の秋、古典調律での演奏upシリーズーーー!!!」(そ~みれ~ど,れ~~れれ、そ~みれ~ど,れ~~れ・・・「ああぁ~・・(以下略))

〔M〕:今日もまた謎の導入音なんですが一体?(汗)
【koten】:ああ、今日は昨日に続く連チャンでおめでたいから、東京音頭のメロディーにしてみました。「ああぁ~踊り踊るな~ら~ちょいと・・」って続く訳ですよ(笑)。いやぁ~めでたい、あはははは!

【イッテツ】:わかった、分かったから早く本題行こうぜ(汗)、今日はこの後も色々やることがあるんだろ、昨日のブログのぺかっちさんとEnriqueさんのコメントへのレスも未だ書いてないしさ。
【koten】:はいはい、では昨日のホルン音型曲のシリトリ(?)風な感じで、今日もホルン音型が出てくる曲ってことで。D.スカルラッティのソナタC-dur K.157(L.104)です。
〔M〕:おー! これは一転して豪華な曲が来ましたね。私、この曲大好き!

【イッテツ】:スカルラッティって、ホルン音型を使うソナタ、結構書いているよな・・まぁ555曲もソナタ作ってるんだから、何度か使うことにはなるか(笑)
【koten】:スカルラッティはハ長調の曲も沢山書いてますからね。今日も懲りずにJust Intonation(純正律)ってことで。ではどうぞ!
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=6718

〔M〕:良いですね! この曲、結構、純正律と合ってません!?
【イッテツ】:前半のメロディーのF♯の音が何か低くて気になったが、それ以外は割と良い感じしたな・・
【koten】:でしょでしょ!? 私思うんですけど、減衰音系の鍵盤楽器曲のハ長調の曲って、最適音律を検討する際に、まずは「純正律が使えるかどうか?」を検討してみるべき、ないし検討してみる「価値がある」って思うんですけどねぇ・・。 それと、オルガンは持続音になるのでミーントーン主義(&分割鍵盤主義)に行くのは何となく分かる気がするのですが、チェンバロやクラヴィコード、フォルテピアノなどの減衰音系の鍵盤楽器は、何か音律面でも何か融通が利く感じがするんですよね・・・。

〔M〕:うーーーん、これは一考の余地があるかも知れませんねぇ。

【イッテツ】:・・・どうでも良いけどさ、ワシら、いつの間にかyoumusicデビューしてないか?(汗)
【koten】:あらら、本当だ、誰の仕業かなぁ(爆)

〔M〕:それと、今日の投稿upの「キーワード」欄は、企業名を名指ししてメッセージ書いているんですが(大汗)
【イッテツ】:何かシナリオライターの奴が叫んでるぜ・・「だって、電子チェンバロ作っているメーカーって、ローランド社しかないじゃん、もはや隠しようがないじゃん! スカルラッティの曲がGのキーまで使うのは大昔から周知の事実なのに、いつまで経ってもFのキーまでしか作らないからじゃん!」・・だってさ、奴さん、逆切れしてるよ(笑)。

IMG_4644.jpg

【koten】:言われてみると、今日の曲も上の写真のように、終わりから6小節目の高音のGの音が弾けないから、仕方なくEの音で誤魔化したんですよね(汗)。この曲は未だ誤魔化しが効くから良いけど、誤魔化しようがない曲結構ありますからね。何とかしてほしいですねメーカーさんには。

〔M〕:あと、細かい話しですけど、今日のピッチのa'=404Hzってのも凄く曖昧な感じがしますね・・
【koten】:すみません。415Hzにしたかったのですが。ピッチがずれているの後で気づいて、後の祭りでした。
【イッテツ】:後の祭りか・・東京音頭は終わっちゃったって訳だな(笑)。
〔M〕:上手いですわイッテツさん!
【イッテツ】:わっはっは、何の何の(←照れてる)

【koten】:では、そういうことで、これにてお後がよろしいようで。
【一同】:よろしいようで~!!
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音律実験シリーズその4!(Just(純正律)でブルグミュラー!) [純正律(Just Intonation)]

【koten】:やって来ました、、「芸術の秋、古典調律での演奏upシリーズ!」(どれみ~~~れど・・・どれみれど,れ~~)
〔M〕:今日の導入音は一体何ですか・・?
【koten】:今日は赤ワインを飲んでほろ酔い気分なので、チャルメラ音などを鳴らしてみました!あはははは(←酔ってる(汗))

【イッテツ】:・・・あ”~お前さん、今日は調子が良いみたいじゃないか。
【koten】:本当は昨日投稿する予定だったんですけどね・・昨日は早く帰宅できたのは良いんですが、ついテレビ観ちゃって・・気付いたら10時半でした(汗)、あはは

【イッテツ&M】:それじゃ駄目じゃん!
【koten】:まぁまぁ、そんなこともあって、今日はサービス(?)で、「れ~~」の前にちゃんと本格的にアーティキュレーション入れておきましたから。
 (【イッテツ&M】:アーティキュレーション??)
【koten】:あ、分かる人には分かるでしょ、、、このブログ読みに来た人の内の1人か2人は今ニヤって笑ったはずですので(笑)。

【イッテツ】:(おいおい、たった1人か2人かよ(汗)・・・ま、もともと読者少ないもんな、このブログ、、せいぜい数年後に期待するか、、、とはいえ地球が崩壊(人間が絶滅)しなければの話しだけどな。)・・・まぁいいや、さっさと本題入ろうぜ。
【koten】:そうですね、今日は前回に引き続いて民族的色彩の強い曲ということで、ブルグミュラーの25の練習曲より第9番「狩猟(La chasse)」C-durをupしました・・・例によって電子チェンバロ&シーケンサー多重録音です。どうぞ!!
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=6714

IMG_4642.jpg

〔M〕:へぇ~、前回よりもフレージングとかに纏まりが出てきた気がしますね。
【koten】:よくぞ気づいてくれました! そうです、今回は編集で、主要なフレーズ間に微小の間隔(1/8や1/16の小節)を加えたのです。人間、日々成長しないとね。
【イッテツ】:(何だ、事後編集かよ(汗)・・つまんね)

【koten】:あっイッテツさん、今ひどいこと思ったでしょ?(笑)
【イッテツ】:いやいや、別に(汗)。それにしても、今回の設定キーワード、ありゃ何だい?
【koten】:あれは書いた通りです、ハイ(きっぱり!)

〔M〕:『曲が幼稚なのではない、「音律(平均律)」が幼稚なのだ!! 拝啓、電子楽器&チューナーメーカー様、純正律(及びキルンベルガー1&2などの純正律系)を見捨てないで下さい。』ですか・・・キーワードじゃなくて「メッセージ」ですよねこれ(汗)。
【koten】:今の私の想いそのものです、はい。後半は楽器メーカーさんへのラブレターってことで(爆)

【イッテツ】:それとよぅ、今回のピッチのa'=434Hzって、何か中途半端だよな。
【koten】:今回はa'=430Hzくらいにしたかったのですが、この型(ローランドC-20)だとこれが精一杯なんですよね。今の最新型の電子チェンバロ(C-30)だとピッチ調節がもっと色々と出来るみたいですが、、、ただ、C-30だと逆に「JUST(純正律)」がプリセットされてないみたいなんですよね。各音律の基音を変える機能も無いみたいですし・・・。
〔M〕:帯に短しタスキに長しですか。

【koten】:この際、酔った勢いで言わせてもらえばですね(笑)。今の電子楽器&チューナーメーカーさんは、古楽関係者の「かゆい」ところが全く分かってないんですよ、かゆいところに手が届いてない!!
【イッテツ】:ほほう、例えば?

【koten】:先日&今回述べた音律面についてもそうですが、例えば、電子チェンバロだったら高音は「G」音のキーまで欲しいんですよ。大抵のチェンバロは高音は「F」キーまでなのですが、スペイン製のチェンバロは更に「F♯」「G」のキーまであって、スカルラッティやソレール(セイシャスもか?)はこの最高音まで使って曲を作ったんですよ、こんなこと常識じゃないですか!!
〔M〕:いやぁ~そんなことまで知っている人なんて少ないんじゃないですかぁ(汗)
【koten】:だ・か・ら、メーカーさんにはもっと真剣に勉強して欲しいんですよ古楽を。我々も黙ってないでどんどん主張ないしリクエストする必要があるんですよね。このままじゃ「泣き寝入り」じゃないですか、全く(ぷんぷん!)。 電子チューナーだって、ミーントーンだったら、G♯だけじゃなくてA♭の音もプリセットして欲しいじゃないですか。G♯とA♭じゃ全然違う音じゃないですか。そういったことですよ。みなさんリクエストしましょうよ! こういった不便を感じているのは私だけじゃ無いはずなんですよね。

【イッテツ】:・・・そろそろ気が済んだかい?(笑)
【koten】:(我に返って)はっ!? 私、いま何か変なこと口走りましたか? いやぁ自分が何言ったか覚えて無くて、、、無我夢中で喋っちゃうんですよね、この手の話題になると(汗)
〔M〕:というわけで、kotenさんが正気に戻ったところで、今日はこの辺で。それではまた!

【一同】:それではまた!
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音律実験シリーズその3!(Just(純正律)でクレメンティ) [純正律(Just Intonation)]

【koten】:ご無沙汰しております、、「芸術の秋、古典調律での演奏upシリーズ!」(テンテンすててん、とんとん・・・)
〔M〕:導入のリズム、毎回変えているようですが、何か意味があるんでしょうか・・?
【koten】:いえいえ、ちょっと今日はご無沙汰なので、勢いがない代わりに落ち着きがある雰囲気を出そうかと思って・・

【イッテツ】:・・・あ”~、お前さん、中何日空けたんだよ・・・芸術の秋だというのに、駄目駄目じゃん!
【koten】:いやぁ、イッテツさん、社会人は色々と忙しいんですよ(泣)・・・家族サービスもあるし、休日出勤もしなければならない場合もあるし、スポーツでリフレッシュする必要もあるし・・

〔M〕:そんなに忙しいのならば、無理してやらなくても・・・
【koten】:いいえ、駄目です(きっぱり!)。誰かがやらなければならないのです。誰かが行動すれば少しずつでも人の心(ひいては世界)は変わって行きますが、たとえ心の中で強く思っていても、「行動」しなければ何も変わらないように出来ているのです、この現実世界は。

【イッテツ】:何か今日は妙にシリアスだね(汗)・・この数日で何かあったのかい?
【koten】:この数日、ケレタートの「音律について」の下巻を改めて読み返して&純正律(Just Intonation)で色々な曲を弾いてみたんですけどね・・・何だよ、鍵盤楽器って純正律(少なくとも純正律「系」)が使える曲沢山あるじゃん!&古楽の鍵盤の人、一体何やっているの?って、あきれ(というか「切れ(?)」)始めているのです、私。

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〔M〕:ケレタートの「音律について」って、音律研究家や古楽界に非常に大きな影響&衝撃を与えた書籍みたいですよね・・。
【koten】:そうらしいですね。そのせいなのか、この本、当時(←2008年頃)入手するのにエライ苦労したんですよね・・・確かamazon経由で買ったのですが、定価3千円ちょいの本なのに、某書店からこんな値段で売りつけられましたからね・・
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【イッテツ】:8千140円か・・・五千円も上乗せされたわけだ。えらくボッタくられたじゃないか(笑)
【koten】:まぁ、それだけ重要な情報が書かれているってことでしょうね(笑)。今(平成22年10月17日現在)ならamazonnで定価で買えますけどね。本当、良い時代になりましたよね。

http://www.amazon.co.jp/%E9%9F%B3%E5%BE%8B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-%E4%B8%8B%E5%B7%BB-%E2%97%8F%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%8F%A4%E5%85%B8%E6%B4%BE-H-%E3%82%B1%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88-%E7%AB%B9%E5%86%85%E3%81%B5%E3%81%BF%E5%AD%90/dp/4883953718/ref=cm_cr_pr_product_top

〔M〕:この本は未だブログで紹介してませんよね?
【koten】:あぁ、そうかもしれませんね。音律関係はちょっとネタが多すぎて(笑)、、、困っちゃいますね、やること多すぎて。この本の下巻、読んでいて非常に興味深い事は、キルンベルガー「第2」が、(第3よりも?or第3に負けず劣らず?)当時非常に有名だったってことですね、ケレタートによれば。

【イッテツ】:ほほぅ、具体的にはどのように?
【koten】:あ”、、えっと、詳しく引用したいところなのですが、何せ時間が無いもので、一部写真で掲載しますので雰囲気だけでも感じとって(興味もった方は購入して(笑))いただければと。

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〔M〕:なるほど。色々なページにキルンベルガー第2法の説明がありますね。
【イッテツ】:キルンベルガー第2って、第3と違って、C-G、G-Dも純正5度なんだよな確か?
【koten】:そうです。また、第3と違って、長3度はC-Eのみならず、G-H、D-fis(F♯)も純正になります。ですので、今日のこの曲(クレメンティのソナチネ第5番、1&3楽章がG-durで、2楽章がC-dur)もキルンベルガー第2で演奏したかったのですが、大・変・残・念・な・が・ら、キルンベルガー第2法は電子楽器にも電子チューナにもプリセットされていませんので、仕・方・な・く・、Just Intonation(純正律)で試してみたというわけです。
ではどうぞ。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=6710

〔M〕:これ、テンポ激早だし正直味付けに欠ける演奏ですが(汗)、音律的には凄くあってませんか?
【koten】:でしょでしょ? そう思うでしょ!? それを何とかして伝えたかったんですよ私。
 こういう曲は、3度だけじゃなくて、5度も純正の方が良いはず、ってのは、みんな頭の中では分かっている(薄々感じている)と思うんですよ。でも鍵盤楽器界の人は、キルンベルガー音律は「第3」しか知らない人が圧倒的なんじゃないですかね。チューナーにも電子楽器にも第3しか組み込まれていませんし。
【イッテツ】:そういえば、この手の低音の曲、ギター(リュート)曲でもあるね、「ボルタ」だっけ?ガリレイだかプレトリウスだかの。

【koten】:そうなんですよ。そのうちギターでも試してみたいですねミーントーンだけでなく。
     あと、鍵盤楽器の話しに戻りますが、古典派の曲って、モダンピアノで弾く場合、「メロディーを強く出して、低音を弱めに抑えて弾く」ってことするじゃないですか・・あれって違うと思うんですよね。
〔M〕:どう違うのですか?

【koten】:あれはおそらく、モダン楽器では(古楽器のように)低音が上手く減衰してくれないのと、何より平均律では低音の和音(特に3度音程)が汚いので、苦肉の策でああやって誤魔化して弾いているとしか思えないんですよ。純正律系を使えば、今回のように例え電子楽器であっても綺麗に鳴るので、低音を弱く抑える必要なんて全く無いんですよ。

【イッテツ】:なるほど。色々と主張したが、果たして読者の方がどれだけ納得してくれるかだな。
【koten】:まぁ良いですよ、単なる一アマチュアのたわごとと思ってくれても。ただ、このままでは鍵盤楽器業界の人が「DTM業界の人に馬鹿にされかねないんじゃないか!?」という警鐘を鳴らしたい気分ではありますね(笑)

〔M〕:DTMをされている方って音律に詳しい方が多いですものね。
【koten】:いや凄いですよDTMを実践されている方の研究は。 一般的に、「あまり性能の良くない(例、小型である、音量が小さい、鳴りにくい等の)楽器」になればなる程、綺麗な音律が必要になる傾向ってあるじゃないですか。ですので、音同士の共鳴現象が得られにくいDTMなどは正にその顕著な例な訳で、良い楽曲を作ろうとすると音律の研究が必要不可欠になるはずなんですよ。

【イッテツ】:なるほどなぁ・・今日も色々と主張したが、そろそろ時間かな?
【koten】:ぎゃー、、もうこんな時間だ、明日の準備せなあかんがな(泣)
〔M〕:というわけで、今日はこの辺で、またそのうち(笑)

【一同】:またそのうち!!
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3連休初日:「純正律」の鍵盤音楽への適用可能性(ガルッピ編) [純正律(Just Intonation)]

【一同】:さぁて、今夜もやって来ました、「芸術の秋、古典調律での演奏up」のコーナー!!(わぁ~・・パフっパフ!!)

〔M〕:三連休の初日、皆さま良い休日をお過ごしでしょうか。
【イッテツ】:でもよぅ、初日から雨とは幸先悪いよなぁ・・・明日も雨[雨]って話しじゃん。

【koten】:ちっちっち、ノーノー、イッテツさん。 こんな雨だからこそ家で楽器練習できるんですってば、、、、ん?「できる、できるんです、できるん・・・」、、、で「キルンベルガー!」とか言ってね、あはははっ(←一人で盛り上がっている)
  (〔M〕:連休初日モードで浮かれて、完全に悪酔い状態になってるわ、この人 (^_^;) [あせあせ(飛び散る汗)]

【イッテツ】:とか何とか言って、お前さん、今日は午前中に整形外科に行って、先生から「しばらくは右手人差し指使うな」言われたんとちがう? 痛み止めのこんな薬出されたし・・・

 証拠物件:某整形外科で出してもらった痛み止め薬
IMG_4629.jpg

【koten】:あわわわ、イッテツさん、それは言いっこなしで御願いしますよ(汗)。

〔M〕:楽器もそうですけど、こうやってワープロでブログの文章打っているのも問題じゃないですか?
【koten】:マウスを左手で操作して、可能な限り右人差し指の使用を回避してるので何とかなりますよ。
なんたって芸術の秋たけなわですからね、今の時期、自己表現欲を封印する方が体に毒なんですってば、あははは(汗)
(【イッテツ】&〔M〕:ひそひそ・・・・物は言いようだな&ですね・・・)

【koten】:ささ、そんなことより早く本題に入りましょう。今日はいよいよ「純正律(Just Intonation)」の鍵盤音楽への適用可能性についての検討です。予測では、21世紀では間違いなくこの議論がホットになるはずですので。
【イッテツ】:お前さんのyoutubeでの演奏up、何故か純正律(Just Intonation)での演奏up(下記パーセル)だけが飛び抜けてアクセス数多いしな(笑)。
http://www.youtube.com/watch?v=4qNOjRNPYO0

【koten】:そうですね、他はアクセス数2桁なのに、これだけは4桁も行ってますからね。要するに、みんな「ミーントーン」で満足してしまって、更にもっと純正な音律の適用可能性についての研究が疎かになっているのと、古楽器業界ですら「鍵盤楽器では純正律は不可!」という思い込みが強いので、「盲点」になっているんじゃないですかね、純正律は。

〔M〕:で、結局、kotenさんの意見はどのようなものなのでしょうか?
【koten】:前にも記事にしましたけど(下記参照)、
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301172129-1
芦塚氏が述べられている、
>「ルネッサンスのヴァージナル音楽を引き合いに出さなくとも中期バロックや後期バロックですら純正調を要求する音楽は結構ある。」
の説は正しいと思います。私はこの説を支持する立場です。
で、今日は、「後期バロックで純正調(律)を要求ないし意識していると思われる曲を取り上げてみたいと思います。それがこの・・・

〔M〕:それがこの「B.ガルッピ(1706-1785、イタリア)」の有名なチェンバロソナタ(C-dur)なのですね。一部引用した楽譜は、「全音楽譜出版社(当時約2200円なり)の『ガルッピ ピアノ・ソナタ集 解説付』」という訳ですね。

ガルッピの有名なソナタ

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【koten】:あ”~もぅ、Mさん先に言っちゃうし(泣)。 そうです、私はこの曲は「純正律指向」だと思えてならないのです。 少なくとも最近の私は、この曲をミーントーン(中全音律)や他の不均等の音律で弾くと、不満足感が込みあげてくる&とても最後まで弾く気が起きない体質になってしまったのです!!

【イッテツ】:ミーントーンでも不満足って訳か(汗)・・・で、純正律(Just Intonation)なら満足できたの?
【koten】:それはもう大満足、、、、「うぉぉぉぉっっっっっ、、、、まさにこれだぁぁぁっっ!!」って感じでした。

〔M〕:なるほど、経緯&概要は分かりましたけど、実際に演奏で示していただけると嬉しいですね。
【koten】:とりあえず出だしの和声構造を、純正律(Just)の音律使って演奏説明しますね、、、えいやっと!


 このように、C→F→C→F→C→Bm-5→C→G7→Cって進むじゃないですか。
 低音の5度音程もそうなんですが、特にBm-5の和音のところがどうも他の音律だとシックリ来ない感があるんですよね・・・純正律だと「あ、これよこれ!」って感じするんですが。

問題の場面その1:Bm-5の和音のところ。
IMG_4624.jpg

 あと、前半の最後の方の♯音と♭音が込み入ったところがあるじゃないですか。


問題の場面その2:前半の最後の方の♯音と♭音が込み入ったところ。
IMG_4625.jpg

 ここも上述と全く同様なんですよね・・「もう純正律しか無いじゃん!」って体質になってしまいました(汗)

〔M〕:どうせなので、全部弾いていただけませんか?
【koten】:いやそれが(汗)・・・この曲長いんで、必ずどこかでトチって空中分解してしまうんですよね(泣)。

【イッテツ&M】:それじゃ駄目じゃん!!
【koten】:仕方ない、、、この手は余り使いたくなかったのですが、、、シーケンサー使ってやりますよこの際!
 ・・・そりゃあぁぁぁ~!!
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?cid=6&lid=6679

〔M〕:あらら、youmusicに投稿ですか(汗)・・・・シーケンサー使った演奏upは「同人音楽の森」で投稿するスタンスじゃなかったんですか?
【koten】:いやぁ、同人音楽の森さん、しばらく利用していなかったからupのやり方忘れちゃって(爆)

【イッテツ】:ちなみに今日は、おニューの録音機器(zoomのH1)使って録音したんだよな?

おニューの録音機器とiPad
IMG_4628.jpg

【koten】:そうです。凄く軽くて便利ですねこれ。フォルテのところは楽器に近づけ、ピアノのところは遠ざけて録音しましたね(笑)。 ちなみにiPadは未だにネット接続できなくて困ってます(泣)。

【イッテツ】:じゃあまぁ、今日はこんなところかい?
【koten】:いやぁ、もっともっと色々な発見があって、更に色々書きたかったんですが、キリがないですしね。この辺にしておきましょう。

【一同】:それでは皆さま、良い芸術の秋&連休を!!
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生まれて初めて純正律(Just Intonation)に調律した!&ミーントーンフレッティング画像 [純正律(Just Intonation)]

  いやぁ、一週間が終わりましたねぇ。今週は凄く暑い日が多かったように思います。

 ええと、昨日の夜は寝る前にちょこっとギターのフレッティング作業を行い、今日は、昨日のJust Intonationの内容を把握すべくOKwaveに質問し、夜は夜でチェンバロを純正律(Just Intonation)に調律して、先ほど演奏upしてきました。いやぁ充実してますね私、、、、明日あたり過労死したりして(爆!)

 上記質問につき、チェンバリストのNさんから回答メッセージが来ました。ええと、「Just Intonation」は純正律ということでいいと思う・・・(中略)・・前後の文章と楽譜からするに、たぶんハ長調専用の純正律というので当てはまるような気がする、とのことです。 おぉ、なるほど、やはりそうか! Nさん有り難うございます。

 up先は下記サイトです。
http://www.youmusic.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=6158

http://www.youtube.com/watch?v=4qNOjRNPYO0

 この曲(パーセルのメヌエット)はイ短調なのですが、この音律(ハ長調専用とされていて、D-Aがウルフ5度(純正-22セント)になっている)でも、全く問題ないように思います。

 と言いますか、この曲は、非常にシンプルかつDmの和音の使用が回避されており、ほとんど『純正律で弾かれることを前提としている』ように感じられます。

 具体的には、和声進行が、
前半:Am→Em→E→C→G→Am(ヘミオラ)→E→Am (Fine)
後半:Am→?(sus)→E→Am→G→F→※Dm→E→前半に戻る。
 となっていて、上記「?(sus)」のところ(いわゆるテンションコード)は、他の音律で弾くと「なんか奇妙な感じ」がしたのですが、今回の音律だと全く違和感がありません。
 さらには、上記「※Dm」の和音は、下からFADとなるのですが、メロディーのD音に装飾音が付けられていて、ウルフ音程(AD)であることを完全に隠すことができます・・・っていうか、ここでの装飾音(パーセルは装飾音を何種類か定義しています。)はE音から鳴らさないといけないのですが、私間違えてD音から鳴らしてしまったかも(汗)、、ちなみにこの音律のA-Eは「純正」な5度です。

 というわけですので、この曲は「純正律のための曲」ということで決定(笑)

 いやあ、深いですねこれは!作曲家は、実は音律の構造まで考慮して装飾音の種類や付け方を決めてたりするわけですよこれが!! (なので、クラシック曲(特に古楽)を演奏する奏者は、「音律の選択」や「装飾音の入れ方」までもが問われている訳であり、これを間違えると「あ、この人分かってない」と言われかねないのです、実は。まだそこまで現場(笑)はシビアでないのかもしれませんが、いずれ近い内にそうなることは間違いないでしょうね・・・なので、これは後日に録音し直した方が良いかもしれませんね。短い曲ほど実力の差がハッキリ出るんですよねこういうのって。)

 その他:この音律で色々な曲を弾いてみたのですが、驚いたことに、D-Aがウルフ5度で破綻しているにもかかわらず、この音律が問題なく適用できる「ニ長調」の曲を発見しました(驚愕!) 。 それは、アンナ・マグダレーナバッハの音楽帳に入っている有名な「ミュゼット(作曲者不詳)」です。 D-AやA-Dの音型進行は何っ回も出てくるのですが、いずれもウルフ5度と感じさせないようなフレーズ処理がされています。 これは凄い! 滅茶苦茶深いですね古楽って!! この音律を試してみなければ決して分からなかった事ですねこれは・・・・いやあ目から鱗!
 近い内にこの曲を録音upしますね(っていうか、今日もやろうとしたのですがミス多発で自滅しました(泣)、この曲、跳躍音型が多くて結構大変なんです。最悪、ローランドの電子チェンバロ&シーケンサー録音でupしようかな(←既に弱気!))

あと、下記はギターのフレッティング作業の写真です。
IMG_4444.jpg

IMG_4446.jpg

 まず「第4フレットから取り付ける」っていうのがミソで、「分かる人には分かる」はずです(笑) これがミーントーンの本質です(ですよね?)。
 
 あ、もうこんな時間か、続きは明日ということで。一応、フレッティング作業写真は上記演奏up中の動画に埋め込んでおきましたので。(大西さん、約束果たしましたぜ~(笑))

 たまにはイッテツさんが登場しないってのも良いですね(笑)。
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ブログ名を改名か?(汗)&溢れんばかりの新情報が!! [純正律(Just Intonation)]

登場人物
 koten(わたくし)
 純正 一徹(イッテツさん)


 イッテツ:おいおい、何だ今日のタイトルは! 平均律主義者から圧力でも掛かってきたのか?
 koten :いや、そうではなくてですね・・・平均律の人は、あの悲惨な音律ビーム(≒ヤメタランス・ガス)で「どうせやっても駄目だろう人間」になり果てているので(汗)、既に文句言うエネルギーすら残ってませんって。

 イッテツ:じゃあどうしたんだ?
 koten :始まって一週間足らずなのですが、どうも私、「純正律」の方に傾倒しつつあって・・ミーントーンが大好きなことに変わりはないのですが。

 イッテツ:なんと、それはまたどうしてじゃ?
 koten :純正律の方が、ミーントーンよりも明らかにエネルギー沢山もらえるんですよね、、純正律は3度のみならず5度までもが純正ですから。

 イッテツ:しかし純正律は、重要な箇所の5度(例えばD-A)が破綻しているので、鍵盤楽器では全く使い物にならないのではないのか? 色々な本や辞書やサイトにそう書いてあるではないか。
 koten :私もそう思っていたんですけど、いざ試してみると全然違うんですよこれが、びっくりですね!!

 イッテツ:ううむ、それは興味深いな。もう少し詳しく話してくれぬか?
 koten :そうですね、ちょっと一言ではとても話せないので、後日改めてまとめ直してみますよ。ただ、鍵盤楽器用の沢山の曲に純正律が適用可能であること、言い換えると、純正律を使うことを前提とした鍵盤楽器曲が沢っ山あることは、色々な人が既に気付き始めてますね。

 イッテツ:ほほう、その証拠はあるのか?
 koten :今日ちょっとググっただけでもこれだけ出てきましたからね。

http://ashizuka-onken.jp/chembalotochouritu.htm
引用させていただきますと、
>「ルネッサンスのヴァージナル音楽を引き合いに出さなくとも中期バロックや後期バロックですら純正調を要求する音楽は結構ある。」
 と説明があります。

また、下記のサイトでは、
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hainn-hitorigoto/m-086bach.html
>「バッハの時代、音程の調律法において主流だったのは「純正律」と呼ばれる方法でした。」
 と説明があります。

 さらに、下記のサイトでは、
http://spinou.exblog.jp/11905238/
>「大体バッハは、「平均律」の作曲家みたいだが、自分はしっかり純正律で弾いたり作曲していたそうだ。
 純正律の演奏は、調性と調律と音を選べば可能である。バロック音楽では不協和音も多用するが、和音が純正であるほど、不協和音の「おいしさ」が際立つし体のくすぐられ方も快感になってくるので、整数比の三度や五度をきっちり押さえておくことが「バロック人生のクオリティ」にとっては大事である。・・・・(以下も濃い内容が続きますね)」
とあります。

koten:3つめのサイトの説明なんて、まるでソムリエ(≒「神の雫」の遠峰氏)みたいじゃないですか。「音律のソムリエ」とでも命名しましょうか?(笑)

イッテツ:何と何と! これはまた凄いことになって来たのう・・ところで最初のサイトの「ヴァージナル音楽」って何じゃ?
koten :「ヴァージナル」というのは、チェンバロと同じ鍵盤楽器&弦を爪ではじく楽器なのですが、要するにチェンバロよりも前の時代に出来た楽器で、チェンバロよりも小型で鍵盤数が少なくてシンプルな楽器なわけです。当然チェンバロより音量は出ないし音域も狭い。

イッテツ:ほうほう、なるほど。
koten :で、私、先日みつけちゃったんです。ヴァージナル音楽では「Just Intnation」が使われていたということが説明されている本を!!

イッテツ:ほう、それは如何なる本で?
koten :ドーバー(DOVER)社から出版されているフィッツウィリアム・ヴァージナルブック第1巻の解説頁(曲目の直前の2つの頁)ですね。ちょっとまだ解読が進んでいないんで何とも言えないんですが、おそらく、ローランドの電子チェンバロなどにプリセットされている「JUST」の音律は、ここから取っているんじゃないですかね。

イッテツ:具体的にはどういうものじゃ?
koten :下記サイトで説明されている「純正律(ハ長調専用)」というのがそうです。
http://acmade.com/5J03_Kikikurabe/Dwnld_Kiki_neta.htm

イッテツ:なるほど、ハ長調専用なのか。
koten :それがですね、どうももっと多くの調で使える感じなんですよね。現在、色々な曲で調査中です。ちなみにペーターソンの電子チューナーにプリセットされている「JUST」の音律もこれです、さっき数値を確認しました。

イッテツ:ううむ、純正律か。これはますます純正一徹の名前がこの世に響き渡りそうじゃのう、、ふぉっふぉっふぉ。
koten:あ、今、ギター製作家のキヨさんからメールが来ました!

イッテツ:ほほう、キヨさんは何と言って来たのかのう?
koten:ええと、要約しますと、
ソルはギター以外の音楽教養があったので当然古典音律のことは知っていたと思いますが、もしそれをギターに採用したものを試みたとすれば、フレット可動式のEnharmonic Guitar でしょうね
 とのことです。サイト情報を幾つか送ってくれました!

http://www.tdpri.com/forum/tele-technical/180303-intonation-mechanics-question.html

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/7500/sky2.html

http://www.studia-instrumentorum.de/MUSEUM/GITARREN/0566.htm

イッテツ:おおお!溢れんばかりのうねうねフレット!!
koten :これは凄いですね~キヨさん情報ありがとうございます。
     お、マイミクのTさんからもメッセージが届いてますね。

イッテツ:ほうほう、Tさんは何て言っている?
koten :要約しますと、
ギターもピアノも「大衆化するための楽器だった」
ということと、
(平均律化は)「結局そこでのトレードオフだったのではないか」
ということですね。

イッテツ:ううむ、なるほど、「ギターもピアノも大衆化するための楽器」か。確かにそれは核心を突いている感があるのう。
koten :モダンピアノがまさにそうだったことについては、ある中古ピアノ屋さんとの議論で店長及び調律師の方が仰っていましたので、そのうちに紹介しましょうね。

イッテツ:得意の「あの時あの人はああ言った」シリーズじゃな?(笑)
koten :そうです。 あ、もうこんな時間だ、はやく寝ないと!!

イッテツ:では皆の衆、さらばじゃ~
koten :さらばじゃー(笑)

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